昨日、ニュースで80歳の人が運転する車が歩道に乗り上げて走行し、何人もの歩行者を撥ねたという最悪の事故のニュースを見ました。最近高齢者が運転する車の重大事故が多いですね。
私はこういう話を聞くにつけ、自動運転のクルマの必要性を強く感じます。自動運転のクルマならこういう事故は起きないはずです。人間が楽をするための自動運転というより、人間の誤った判断を引き起こさないための自動運転ならば積極的に活用するべきだと思うのです。
私が乗っているクルマは自動運転ではありませんが、障害物や人間に向かって走ろうとすると車が危険を察してガツンとブレーキを掛けます。運転している私は一瞬車が壊れたのかと思うのですが、どうやら車が私に変わって危険を察知してくれたようです。また、走行中に車線をはみ出すと警告音が鳴り、「走行する車線に注意してください」という警告のメッセージが流れます。この程度のものは自動運転とは言えませんが、運転者のミスをカバーしてくれます。
高齢者の免許証は自動運転のクルマのみに限定するということになればいいのですが、まだどの自動車会社も、それが可能な自動運転のクルマの開発見通しを公表していません。調べてみると、自動運転にはレベル0から5までの段階があり、今はレベル2までなら各社いくつかの車種で実現しているそうです。「ハンズオフ」といって、手放しでの走行が可能というレベルです。しかし運転者は前を見て注意していることが義務付けられる。その一つ上のレベル3は「アイズオフ」といって運転者が前を見ていなくても走行可能というもの。ホンダのレジェンドが唯一搭載していましたが、現在は廃車になり生産車としては存在していません。世界的に見てもレベル3のクルマはまだ無いようです。
実は本当の意味(運転者が前を見ていなくても大丈夫)で信頼できる自動運転と呼べるのは最低でもレベル4以上です。東京オリンピックの会場でトヨタが提供したバスがそのレベルだったようですが、基本的には低速走行しかできません。通常の速度で自由に走行できる自動運転はレベル5と言うことになります。
昔から自動車先進国を自認する日本は世界に先駆けてこの自動運転のクルマを早く実用化するべきです。そうなれば交通事故はほとんどなくなるはずです。AIの技術や専用の装置の開発が難しいことは百も承知ですが、それをやってのけてこそ日本の技術力を世界に誇ることが出来る。
もはや省エネの目標はほぼ達成している。この先は自動運転が目標です。
