フィルムカメラを断念した話 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

先日、ジョニーデップ主演の映画「MINAMATA」を見て、古いフィルムカメラのことを思い出しました。そういえば私のカメラ遍歴はフィルムカメラ全盛の時代から始まったのです。映画の中で、主人公のユージンスミスはミノルタのSR-T101を使っていました。そんなことがわかるのは昔取った杵柄です。

 

デジタルカメラでは無くフィルムカメラなので、フィルムを装填してから撮影します。フィルムは今で言えばメモリーのようなもの。但しフィルム一本では24枚とか36枚しか撮れないし、やり直しは出来ない。更にどう写ったかは現像処理をしないと分からない。だから私が使っていたカメラはモータードライブが内蔵されていて、1秒間10コマの連続撮影が可能でしたが、36枚どりのフィルムは、わずか3.6秒で撮り切ってしまう。だから一枚ずつ大事に撮影したものです。

モータードライブの無いカメラは巻き上げレバーを右手の親指で右側に巻いてフィルムを送っていました。このゴリゴリという感触が堪らない。CanonのNew F-1の硬いゴリゴリ感が最高でした。こんなことを思い出してしまったから大変です。過去に一度、カメラとレンズの「沼」にハマった私はやっとの思いで這い上がり、物欲を天岩戸のような洞窟の奥に封じ込めていたのに、どうやらまた蘇って来てしまいそうです。

 

ところで最近、若い人たちの間ではレトロなフィルムカメラが人気があると聞き、試しに中古市場を調べてみると、結構値段がこなれていて安い。おお、これはいいぞ!そう思った私はまたフィルムカメラを使いたいと真剣に思いました。ニコンのFE2とかNewFM2あたりが懐かしくて、また手にしたいなあ。ニコンFEは私が買った最初の一眼レフカメラ。露出オート機で、ファインダーの中に露出計の針が表示されていて、光の加減でそのメーターが上下に触れるのがいいんです。アナログですね。

 

よし、買おう❗️と決意。と、ここまでは良かったのですが、ここで重大な問題が生じました。フィルムがバカ高い‼️一本2000円から3000円以上もする。5本セットの価格かな?と思ったんですが、1本の価格です。そんなバカな。アセアセ昔は1本400~500円ぐらいだったと記憶していますので、約4倍~6倍になっています。これはあかんガーン  デジタルカメラと比較してお金がかかりすぎる。断腸の思いで今回は諦めました。ちなみになぜこんなに高いのかと調べてみたらやはりコロナの影響で原料の生産が減少して世界的な品不足になっているのが理由のようです。

そう思うとデジタルカメラの時代でよかったと思います。