今日は久しぶりに町に行ってきました。定年退職した私は時間がたっぷりあるので、昔熱中した写真の趣味をまたやろうと思い、とりあえず最近のカメラを見に行ったのです。現在私は動画編集にも力を入れているので、写真だけではなく動画、つまりビデオ撮影にも重点を置こうと考えています。現在はiPhone12miniで撮影していますが、特に画質には不満はありません。しかし望遠撮影やマクロ撮影はiPhoneでは無理なのです。
家電量販店のカメラ売り場に行きました。ちょっと前から気づいていたのですが、カメラ売り場は閑散としています。〇〇〇カメラという看板なのでカメラを売らない訳には行かないのでしょうが、昔(約30年前)と比べたら気の毒なくらい客がいない。
今日はまず最初にCanon Powershot SX 740 HSが見てみたかった。これはコンデジですが、24ミリから960ミリまでの光学ズームレンズで、マクロ撮影にも強いと言う点に魅かれました。お値段は54800円。他のカメラと比べるとまあまあ安い部類ですね。ところが「お取り寄せ」と表示されていて在庫が無い。とほほ・・・。
もう1軒の家電量販店にも行きました。最近新規出店したとかで、オープンセール中だという。このお店は入口近くにテレビやエアコンが並んでいて、その奥が冷蔵庫などのいわゆる「白物家電」が並んでいます。
しかしカメラ売り場が見当たらない。ずーっと奥まで探していくと、一番奥の隅にありました。ここも客は誰もいません。値段は前の店と大して変わりませんが、やはり在庫が無い。いつ頃入荷するの?と聞くと、メーカーに在庫が無いのでいつ入荷するかは分からないという。
この説明を聞いてよく分かりました。カメラメーカーはもうデジカメを売る気が無くなっている。店員さんの話では、SONYは最近、一部の機種を除いてコンデジから撤退すると発表したらしい。スマホのカメラに押されてコンデジは消えゆく運命をたどっている。
これはメーカーにとって「選択と集中」という経営判断かもしれないが、私に言わせれば「あまりに早計だ」。かつて「有機ELディスプレイ」もSONYが開発したのにリストラを理由にあっさり放棄してしまい、代わりに韓国や台湾のメーカーが作るようになり、今では高級機種になっている。メーカーはもっとこだわりを持って商品を研究開発しろよ!
確かにスマホはここ数年で急速に進化して、これさえあれば何でもできる代物になった。しかしスマホのカメラはシャッターが押しづらい。望遠が撮れない。マクロもいまいち。ポートレートのボケも粗い。それでも受けているのは、自撮り機能に偏ったカメラにしたからだ。
だから写真撮影を本格的に味わうのにはスマホのカメラでは不十分。だからコンデジは必要だ。一眼レフはもちろん良いのだが、価格がバカ高い。その上交換レンズは5万円から100万円以上もする。
アマチュアが楽しめる高性能なカメラを5万円ぐらいで売ってもらいたい。あとは宣伝のやり方次第だと思う。
コマーシャルも流さないのに売れるわけがない。メーカーは最初から「売れない」と高をくくってしまっている。そんな根性無しじゃあ商売で儲けられるはずがない。
こんな経営者がのんびり生き延びている日本の産業界では、何年たっても日本経済は復活しない。
ということで、私はカメラメーカーに怒りを覚えてしまい。カメラの購入にはもう少し検討を要する必要ありと判断して、一旦退却してきました。
