やっぱり面白い!
今日こそは三方ヶ原の合戦かと思いきや、「信玄を怒らせるな」というタイトルでした。しかしその内容が私には大変興味深かった。武田信玄と徳川家康が三方ヶ原の戦いで合戦を交え、徳川家康が敗走したという事実よりも、武田信玄がなぜ徳川家康のいる浜松を攻めたのかと言うことが詳細に描かれています。武田信玄は戦乱の世を治めるために立ち上がろうとしていた。「織田信長はその器ではない。この俺がやらねばならないのだ!」と力説する。そのために京の都に上る決心をし、その途中に浜松の徳川家康をまず討ち、その後に織田信長を討つことにした。
更に武田信玄は海が欲しかった。大きな富を得るためには港のある土地を手に入れたいと考えていたようだ。確か織田信長も港のある尾張の町が富を稼ぐのだと言っていた。(「麒麟が来る」)
こういうふうに、武将たちが何をどう考えて決断を下していたのかということが歴史にとっては重要なのだと思う。
もう一つは、家康が幹部を集めて会議を開くシーンがある。武田信玄と戦うか否かを会議での議論で決めるためだった。徳川家康はそういう人だったんですね。組織として合議によって決断するという形式をとっていた。これは戦国時代では稀なこと。しかし後の徳川幕府の体制をそこから築き上げ、その後300年近くもの長きにわたって平和な時代を作り出したことを考えると、大したものだと思う。また、有能な部下を抱えていたことが徳川家康にとっての最大の強みだったのではないか。
この調子でこの先の展開も描いてもらうと大いに期待したい

。