アメリカの銀行が2つ経営破綻しました。その影響で本日の日本の株式市場は600円以上も値下がりしました。主に銀行株が売られています。アメリカは昨年FRBがインフレ対策で金利を短期間のうちに大幅に引き上げたため、アメリカの国債などの長期債をたくさん保有していた金融機関は債券価格が下落して巨額の含み損を抱えてしまったのです。そのため急遽、銀行は増資を発表したのですが、預金者は「こりゃヤバいぞ」と思って預金の引き出しに殺到したため、わずか2日間で破綻してしまったのです。このニュースを「へぇー」と聞いていてはダメです。決して他山の石ではありません。
だから株が大幅に売られたのです。
日本の金融機関の中にはアメリカの国債などの債券をたくさん保有しているところがあります。そういうところは同じリスクがあります。
一方、物価はどんどん上がり続けています。平均すると5~10%以上の値上がりです。これでは春闘でそれ以上の賃上げをしてもらわなければ、実質の給料はマイナスになります。この物価上昇はロシアのウクライナ侵攻が終わるまで続く可能性があります。
政府は今国会で防衛費の増額とか、少子化対策だとか、いろいろ言っていましたが、最近はさっぱりその動向が見えません。放送法と高市氏の問題ばかりが目立ちます。
こんな無策でいいのでしょうか?
