「自分勉強」のすすめ | 今、私が考えていること

今、私が考えていること

毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

今日、あるお母さんのブログを読んでいたら、お子さん(小1)が最近、塾に行きたがらなくて、どうしたものかという話を書いておられました。私も子供の頃は親に言われて習い事に通わされた経験がありますので、この子の気持ちが分かるような気がします。勉強でも、習字やピアノなどの習い事にしても、本人がやりたいと思わなければ、なかなか足が向かないものです。

 

そんなことを思っていたら、小学校で経験した「自分勉強」という学習法を思い出しました。それは私が長野県の田舎の小学校に通っていた時のことです。小学3年からお世話になった担任の先生、遠藤先生の指導法でした。生徒に1冊のノート(大学ノート)を用意させて、その表紙に「自分勉強」というタイトルと自分の名前を記入します。学校が終わって家に帰ったら、そのノートに自分が家で勉強した内容を書くのです。例えば算数の計算ドリルをやったら、その計算式と答えをノートに書く。漢字の勉強なら勉強した漢字をノートに書く、絵をかいてもいいし、昆虫を採ったときの話を書いてもいい、詩を書いてもいい。とにかく自分で今日の勉強を考えてそのノートに書き、翌朝学校に持ってきて遠藤先生に提出する。先生はそれを丁寧に見て下さり、内容に応じて「たいへんよくできました」「よくできました」「ふつうです」「もっとがんばりましょう」という4種類のスタンプのどれかを押して生徒に返してくれます。この勉強法のことを遠藤先生は「自分勉強」と呼んでいました。

 

先生が宿題を出すのではなく、生徒一人一人に自発的な学習を促すといういみで「自分勉強」なのだと思います。これには最初戸惑いましたが、慣れてくると下校時に自分で今日はこの勉強をしようと考えるようになり、家に帰ってから一人で黙々とノートに書いていました。考えてみれば、後に中学、高校に進むにつれて、家での勉強は基本的にこのスタイルになります。自分で勉強するという習慣が身につくという意味では、この「自分勉強」は私にとってはとても効果があったと思います。