ユニクロの賃金40%アップが意味するもの | 今、私が考えていること

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先日、ユニクロが従業員の給与を40%引き上げるというニュースが流れていました。40%という数字には驚きました。世間では、企業が賃上げするのかどうかという微妙なムードで、連合の春闘の目標でも3%。定期昇給分を含めても5%の賃上げが目標と言われているのに・・・。こりゃ凄いと思いました。

そもそも消費者物価の上昇率は直近のデータで4%と公表されています。だからこれを上回らないと本当の意味で賃上げにはなりません。しかしこれはあくまで日本の中だけの話。海外の国と比べたら、日本の賃金水準はかなり低い。ユニクロが示した40%というのは、同社で働く従業員に対して、同じ仕事をしている従業員の給与を世界同一水準に統一するという目的から出て来たもの。

だから如何に日本の賃金が低いのか分かります。

過去30年以上もの間、日本では賃金は上がらず、金利はゼロパーセントのままにずっと据え置いて来た結果が今の状況です。それは、バブル崩壊以降の景気回復のためには仕方ないと言われて久しいが、未だに景気は回復しておらず、国民の耐乏生活だけが延々と続いている。

しかし今度の物価上昇は海外から押し寄せてきた。安い人件費でなんとか凌いで生き乍らえてきた企業はついに瀬戸際に追い詰められた。今年日本はかなり経済的に厳しい年になるのではないかと危惧しています。