先ほど、アメリカの消費者物価指数が発表され、前年同月比+8.3%の上昇でした。高い数字ですね。日本が2.2~2.4%と言っていますから約3~4倍です。ニューヨークではラーメン1杯2800円と言いますからびっくりします。ではなぜ日本はそれほど物価が上がっていないのでしょう。
その理由は簡単です、日本人はアメリカ人と比べて所得の水準が低いから、買えないのです。消費者物価指数というのは消費されてナンボの数字ですから、買えなければ実績になりません。逆に、アメリカは所得が高い、つまりお金を持っている。ビックマックの値段を見ても、日本では390円ですが、アメリカは710円と日本の倍の価格です。日本マクドナルドは日本で710円なんて値段で売ったら、誰も買えないから、390円ぐらいが妥当だと考えているのでしょう。
私は思います、日本は過去30年間もの長い間、経済的な鎖国状態に陥っていたのだと。
雇用も賃金も上げずに、企業の存続だけを維持しようとして、じーーと黙って座っていたようなもの。このままいけば、正に「座して死を待つ」ことになる。政府も日銀も、もはや何も打つ手はないことはわかっていると思います。これ以上物価高騰や円安がエスカレートすると、最後はIMFに救済を求めることになってしまう。
