空き家と無人店舗 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

この週末、「空き家の急増」と「無人店舗の普及」という話題に関心を持ちました。

まず空き家の急増ですが、これはズバリ言って原因は日本の人口の減少です。戦後の日本は人口が爆発的に増え、しかも多くの人たちが仕事を求めて首都圏などの大都市部に集中した結果、それらの地域では極端な住宅不足が問題化しました。例えば東京では、多摩、埼玉、千葉、神奈川西部などの郊外に向かって宅地開発が進み、それに伴って鉄道も延伸されて行きました。その結果、都心のオフィスまでの通勤時間は1時間以上、2時間かかるのもざらでした。しかも地価が高騰し住宅も高嶺の花となったため、長期にわたる返済期間を設定した住宅ローンが当たり前となりました。そして家は小さい。狭小住宅という言葉も生まれました。しかし、ここに来て少子化が進み、その結果次世代の人口が急激に減少。住宅の需要そのものが頭打ちから減少に転じています。更に、都会を離れて地方に移住するケースも増えました。コロナ下での在宅勤務、リモートオフィスがこれを加速させています。もはや企業自身が都心から地方に移転するのも珍しくない。こうなれば住む人が居なくなった空き家が都心部に増えるのも無理はない。

次に無人店舗。これは店員が居ないお店のこと。あるお店は店内の冷蔵庫の棚に餃子が並んでいて、お客様はそれを取って、料金箱に1000円を入れていく。また、お客様がどの商品を取ったのかをシステムがチェックしてセルフレジで精算してもらう仕組み。いずれにしても、店員が居ないから出店、営業に関するコストはかなり少ない。そして私が興味を持ったのは、なぜかこういう無人店舗の評判がいいということ。「店員が居ないから気楽に買い物ができる」という声が意外に多いのだ。店員は苦手です、ということ。特に最近の若者世代にこの傾向が強い。店員に話しかけられるとうっとうしいというのは、他人との接触が苦痛に感じるということで、コミュニケーションがスマホに特化している傾向が反映されている。

この先の日本はどういう社会になるのでしょうか?