琉球新聞(9/3)の記事によれば、「ちむどんどん」のファン感謝祭が沖縄で8月28日に開催され、脚本家の羽原大介氏は、SNSを中心に厳しい意見があることについては「朝見ていただいて“今日も一日頑張ろう”と思っていただけるようなドラマ作りが一貫してできた」と自信をにじませた。と書かれていました。
「朝見ていただいて“今日も一日頑張ろう”と思っていただける」というのは、確かに朝ドラの基本的なコンセプトです。しかし、ちむどんどんはそうではないから批判が集中している。暴力シーンが多く、裏社会の人間が頻繁に登場する、などとても朝ドラの雰囲気ではありません。加えて、最も問題なのは、主人公?の暢子の品の無い素行、大した努力もしていないのに店を持つという不自然、略奪婚、こういう点が見ていて不快でなりません。このドラマを見て、“今日も一日頑張ろう”と奮い立つ人は、脚本家の羽原氏以外には誰もいないと思います。沖縄の人たちはこういう生き方をしているのか、とは思いませんが、良い印象を持てなかったです。
著名な脚本家だから良し! と考えていたNHKも同罪です。
最近、この記事も含めて、NHKや関係者がメディアを使って「ちむどんどんは良かった」という情報を流していますが、それは正に「手前みそ」な話であり、恥ずかしいことです。
昔、日産自動車は自分のところで生産して売っているクルマは素晴らしい!と豪語していました。シーマやセフィーロの成功で天狗になっていた。その後出してきた車は、開発部門は自慢するものの、販売現場では消費者の支持が得られず苦戦が続く。結局、その手前みそなクルマ作りが経営破綻への道に進んでいきました。商品やサービスは消費者が購入してナンボです。製作者が自画自賛することは何の意味もありません。ドラマも視聴者の反応には真摯に耳を傾けて欲しい。メディアの力を使って説き伏せるようでは、NHKにも明日は無い。
