昨日から、東北や北陸を中心に激しい豪雨に見舞われ、河川の氾濫などにより多くの世帯が浸水したり、流されたりして甚大な被害が発生しています。まだ雨が止んだわけではないので引き続き警戒が必要ですが、これまでに被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。
私も中学生の時に、台風による水害に会い、大変な経験しました。家族がみんな外出していて私が一人で留守番している間に、裏の川が氾濫し、家の床下の土が流されて土台がむき出しになりました。近所の人たちや町内の防災担当の方々がやって来て、すぐに土嚢を積んで床下を埋めないと家が傾いてしまうという。私はみんなと一緒に土嚢を作ってせっせと運びました。この土嚢というのは作った人ならわかると思いますが、土をいっぱい詰めるともの凄く重いのです。これは見た目とは違って過酷な重労働です。ニュースなどで自衛隊の隊員さんがホイホイと運んでいますが、あれは彼らが日ごろの訓練で鍛えられているからで、普通の人ではああはいきません。土砂降りの雨の中、びしょ濡れになりながらも作業に従事した結果、なんとか応急措置程度には土嚢を積み上げられました。まだ家の中に水が入ってこなかったのが幸いでしたが、実はその後が大変でした。洪水の泥水というのは強烈な臭いを放ちます。これがしばらく消えないのです。両親は夜帰宅して呆然としていましたが、それ以来、我が家は河川の近くには絶対に住まなくなりました。
