①子供のころ小学校から帰って来て、その日は雨だったので外に遊びにも行けず、母親は買い物に行っていたので、私は一人でテレビを見ていたのです。チャンネルを回す(昔はダイヤル式のチャンネルスイッチでした)と、白黒の画面で不気味な効果音の番組が目に止まってしまいました。それが「ミステリーゾーン」というアメリカのTV番組でした。恐ろしいけど不思議な怪奇現象を紹介するという内容で怖いんですけど、妙に興味がわいてよく見ていました。
②大学に入り、東京で下宿生活をして居た頃、当時TBSのラジオ番組に「夜はともだち」という番組があって、毎晩聴いていました。その一番最後の23時過ぎに「夜のミステリー」という、ラジオ版のミステリーゾーンのような、怖い話のコーナーがありました。それが時々、「体験実話シリーズ」と銘打って、さも今そこで起きているかのような迫真の演技の音声が流れてきます。これがリアルで、ホントに怖くて、私は布団の中で目玉だけをパチクリさせながらじっと聴いていました。
③そして私はアメリカのTVドラマ「Xファイル」と出会います。これは今更説明する必要もないほどに有名なミステリー番組で、確かシーズン8ぐらいまで続いていました。私は、初めてテレビでこれを見たとき、あの独特の音楽で始まるオープニングを見ただけで、いっぺんに虜になりました。基本的にはUFOの話が中心なのですが、それとは関係ない、怪奇現象や猟奇的事件、など実にバラエティに富んだ話の連続で、全く飽きが来ません。結局私は、このTVシリーズのDVDを全巻買ってしまいました。
こういうミステリードラマの世界は、日常の空間から離脱して、非日常の空間に身を移すことで、とても不思議な感覚を覚えます。そんなところが楽しいと思うのです。