NHK「クローズアップ現代プラス」という番組で、「生理の貧困」という、普段はあまり聞きなれない社会問題を取り上げていました。主に経済的な理由から、生理用品を購入できない女性が、今の日本には沢山いるという実態を、私は初めて知りました。食費、住居費と同じように、女性にとっては生きていくうえでは無くてはならない必需品なのに、お金が無くて買えないということは、ちょっと信じられない話です。以前、インドの映画で、インドの女性は輸入品の生理用品が高くて買えずに困っていて、それを知ったある男性が、自分で苦労して国産の安い生理用品を製造することに成功し、インドの女性を救ったという話を見たことがあります。ああ。インドは大変なんだなあ、と思っていましたが、実は日本でも同様の事情があるということは、実はまだほとんど知らされていないと思います。フランスやニュージーランドでは、学校で生理用品を無償で配布しているそうです。トイレットペーパーと同じ扱いなんです。番組では、「今の社会は男性中心に仕組みが作られているからだ」と指摘していました。SDGsの一つでもあるジェンダーの平等というのは、ここにも大きな問題として存在していることを、男性も良く認識し、即刻、見直していくべきだと思います。例えば、女性社員には「生理用品手当」のようなものを設定するとか、洗面所に無償で配布する自販機を設置するとか。