給食でジビエが出される学校があるらしい! | 台湾で起業して頑張る中高年オジサンの徒然

台湾で起業して頑張る中高年オジサンの徒然

天安門事件(1989年)には北京に駐在、その後、広州、北京、シンガポール、台北、上海と中華圏を30年間渡り歩き、2019年9月無事にサラリーマン定年退職。これを機に台湾台北で起業、第二の人生を奮闘中。中華圏ベテランオジサンの目線で見た日々について綴ります。

小中学校の給食で“ジビエ”が出される学校が増えているとの記事を読みました。47都道府県で該当する県が多いことに驚かされました。でもグルメでない私がジビエと言う言葉を知ったのは、恥ずかしながら数年前に放送されていたキムタク主演のミシュラン獲りドラマの台詞でした。


 

そもそも、ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣(鹿、猪、野兎、雉、鴨など)の食肉を意味するフランス語で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化の事を指すそうです。

 

90年代中国広州市に駐在していた時、“野味”と言われる所謂ゲテモノ類(動物園とも言われていました)は宴会時に何度か口にしましたが、決して美味しい食材とは思いませんでした。


私は羊肉さえNG食材ですから、ジビエを使い地元ならではの献立が作られているとは言え、猪や鹿肉のカレーでもシチューでもパスタでも食べたいとは思いません。



 

さて…少々話は変わって、

 

私が小学生であった60年代後半までは、毎月“クジラ肉の竜田揚げ”が給食の定番献立でした。当時日本は自由な捕鯨国であったのですが、只管硬くて噛み切れないやっかいな献立だった記憶が有ります。

 

低学年であったころ、隣の席の女の子は食が細くいつも泣きながら給食を食べている様な華奢な生徒でした。当時の食育方針として完食主義でしたので、食べ終わらないと昼休み時間もずっと食べ続けることになり、遊びに行くことも許されていませんでした。

 

この子はピアノ弾きが得意で、合唱部は全国大会に出場するような学校でピアノ担当でした。昼休みにピアノを音楽教室で練習したいのですが、クジラ肉が手も付けられずしくしく泣いていました。隣席の私は見るに見かねて代わりにサッと食べてあげたらにっこり笑って音楽室へ行きました。

 

後日、この子の母親が私の母親にPTAか何かでこの事を話したらしく、この子の日比谷音楽堂でのピアノ発表会のチケットを戴いた記憶が有ります。きっと音大にでも進学して音楽教師になったのではないかと想像しています。遥か昔の給食の思い出です。


(普通の鶏肉が好き、海南雞肉飯)