赤坂菊乃井で葉月の懐石ランチを楽しんだ後は、
竹橋の丸紅ギャラリーへ…
〜華麗にして繊細 友禅染の神髄〜
丸紅ギャラリーでは、着物や浴衣などの和装でお伺いすると、
入館料が無料となるので、今回は和装で❣️
〜夏の装い〜
夏のお着物は何年ぶりでしょうか?
絽の青海波の江戸小紋に
麻の夏帯を合わせてみました。
会場内は、撮影禁止でしたが、
会場入り口の美しい「花嫁のれん」は、撮影OKでした。
こちらは石川県七尾市所蔵の「花嫁のれん」だそうです。
〜石川県七尾市の花嫁のれん〜
今回は、この「花嫁のれん」についてちょっと、ご紹介致しましょう♪
「花嫁のれん」とは、石川、富山の一部地域に伝わる
婚礼習俗で用いられる染色品でございます。
〜平成4年「氷見の嫁のれん展」〜
こちらは私の手元にある「嫁のれん」に関する資料。
残念ながらこの展示会にお伺いすることはできませんでした😿
(この時は、海外在住でしたので…)
私が所蔵するこの資料によると、
富山県の氷見地方では「嫁のれん」、
金沢などの加賀地方では「花嫁のれん」「加賀のれん」と称されるそうです。
婚礼の際に、嫁の実家から嫁ぎ先へ持参される嫁入り道具の一つで、
その起源は、幕末期から明治初期頃とか…
外に面して掛けられる「外のれん」に対し、
家の内部に掛けられる「内のれん」「部屋のれん」が、
婚礼という特別の日に限って掛けられるようになったものとか…
以下、資料の富山県の「氷見の嫁のれん展」からのご紹介になります。
〜明治20年頃の嫁のれん〜
三幅
〜明治中期頃の嫁のれん〜
三幅
のれんの幅は、いずれも三幅で、
上部に嫁の実家の母方の家紋(女紋が)大きく染められています。
花嫁のれんは、婚礼の日の一日だけ、
嫁ぎ先の家の中の広間と中の間の間や、茶の間との間にかけられたそうです。
〜明治末期頃の嫁のれん〜
五幅
〜昭和10年の嫁のれん〜
五幅
明治から昭和へと時代が下ると
花嫁のれんも豪華になるようで、幅も広くなり、
女紋も二つ染められるようになるようです。
いずれも嫁ぐ娘の幸せを願う親心の表れの品でございます。
丸紅ギャラリーでは、素晴らしい友禅染めの小袖や振袖と合わせて、
石川県七尾市の花嫁のれんがお楽しみ頂けます
華麗にして繊細
友禅染めの神髄
ー丸紅コレクションの友禅染ー
9月25日(木)まで
実は、ワタクシ、この商社の丸紅(株)で、
大学卒業後、数年間お仕事をさせて頂きました。
昔の社屋は、数年前に建て替えられてしまいましたが、
とても懐かしい場所でございます。
私が勤めていた時に丸紅ギャラリーがあれば、
一応、学芸員の資格を持っておりますので、
このギャラリーでお仕事をしてみたかったと…、思うこともございます😿
インスタもよろしく♪
ランキングに参加しております。










