先日の小津文化教室での【包み結びの歳時記講座】からのご報告。
9月9日の重陽の節供は、菊の節供とも言われ…
菊の花に延命長寿、不老長寿を願う行事でございます。
菊の節供に因んで、
茶入れや茶碗などを包む袋物の口を結ぶ結びのカタチから
九枚の花びらの菊結びを色紙に仕立てました。
〜菊結びの色紙仕立て〜
私が学ぶ室礼では、重陽の節供の菊の花は、
一輪立ての黄、白、赤の菊の花が格が高いとされていますので、
今回もこの3色で結びました。
この菊結び、9枚の花びらの大きさを全て同じに揃えるのが大変💦
そこで、今回は円相がある寸松庵色紙を使い、
この円相を目安に花びらのカタチを揃えることにしました💡
受講生の皆様方、苦労しながらも楽しそうに、何回も結んでおいででした。
結びの良いところは、何度も結び直しができる事。
どこかの花びらを引っ張ると、ハラリと、結びが解けるんですよ❣️
〜黄色の菊の花〜
中国では、黄色の菊の花が格が高いとされていたとか…
考えてみれば、中国では黄色は皇帝の色なんですね。
そして、五行説においては万物を生み出す「土気」の色は黄色でございます。
〜白い菊の花〜
かたや、日本の平安貴族は、白い小菊を好んだとか…
私も白い小菊の方が好みでございますね💕
〜赤い菊〜
そして、赤い菊の花。
残念ながら、最近赤い菊の花を置いている花屋さんも少なくなりました😿
〜着せ綿(被綿)の見立て〜
「菊の着せ綿」とは、重陽の節供の前夜に菊の花に真綿を被せ、
翌日、菊の花のエキスを含んだ夜露を染み込ませた真綿で、
身体を撫ぜ、不老長寿を願うものでございます。
色紙仕立ての菊結びに真綿を載せて、着せ綿の見立てと致しました。
この3つの色紙を3面の立体額に入れて、縦や横に飾って、
新しい重陽の節供の楽しみにしたいと思います。
まずは、3面の立体額の制作からでございます💦
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