私が室礼を学ぶ室礼三千が、板橋区の旧粕谷家住宅で開催した、
「雛まつりの室礼展」のご報告です。
今回、残念ながら所用があり、室礼三千の「雛まつりの室礼教室」には、
参加できませんでしたが😿…、翌日拝見してまいりました。
華やかな雛まつりの室礼、ご紹介致しますね♪
〜板の間の室礼〜
メインとなる板の間には、流し雛の室礼が、
華やかに、そして大胆にしつらえれていました。
〜踏青と流し雛〜
春の野山で、青い草を踏んで厄除けをする中国由来の「踏青(とうせい)」。
そして、人々の穢れを移したヒトガタ(人形)を川に流す日本古来の習わしは、
「流し雛」へと発展。
川でみそぎをして厄を祓うことは、日本も中国も同じ。
そのような多くのイミが含まれた日本の雛まつりでございます。
春を語るシュンランや、菜の花、ふきのとうなどの草花が盛られていました。
びっくりしたのは、お雛様が流されていたこと❣️
〜流し雛〜
なんと、お内裏様(男雛)が、桟俵にのせられて流されていました❣️
他にも五人囃子や、三人官女の一人も…
雛壇に飾られたお雛様(女雛)は、それを高みの見物⁉️
〜雛壇〜
こちらの段飾りは、粕谷家のものではないそうですが、
板橋区に寄贈された古いお雛様だとか…
確かに、お内裏様と真ん中の三人官女がいません❣️
思わず、お内裏様と三人官女の一人は、
なにやらワケありで、内裏を追い出され、流されて…
それを上から高みの見物をするお雛様…なんて、
ワタクシ、下世話なストーリーを考えてしまいました🤣
これは、是非とも山本先生にお伺いしてみたいですね❣️
〜ひいなの供養〜
床の間には「ひいなの供養」の室礼が、しっとりと…
私が学ぶ室礼には「ひいなの供養」というものがございます。
幼くして亡くなった子供たちを雛まつりの宴に迎える室礼。
菜種油を取る菜の花には、神仏に供える灯明の意味を込めて…
そして、仏さまの手を表す仏手柑には、仏様の慈悲を…
子供の遊び道具だった手毬を添えて…
これらは、私の解釈ですが、皆様はどのように思われましたでしょうか…?
そして、流されていく、お内裏さまと三人官女の一人については…?
読み解く事、想像する事も、室礼の楽しみ方の一つかもしれませんね。
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