先日、都内の古民家で行われた「お正月の室礼展」のご報告です。
東京都板橋区にある「旧粕谷家住宅」は、東京都指定有形文化財であり、
江戸時代に建てられた、代々名主を務めた家の隠居所…
今回は、室礼三千の「お正月の室礼教室」にスタッフとして参加させて頂きました。
お正月の室礼、ご紹介致しますね♪
〜板の間の室礼〜
メインとなる板の間には、天井の梁から下げれらた餅花が存在感を示していました。
〜餅花〜
餅花は、本来は小正月に神棚に供えられるもの。
稲の花を表し、今年の豊作の予祝とか…
繭の豊かにできることの予祝だとか…
そこには、先人たちの様々な願いと祈りが込められています。
右上の梁には、稲玉が❣️
〜床の間の掛け軸「福聚海」〜
床の間の見事な掛け軸は、室礼のお稽古仲間のお母様の作品。
文字については、お稽古仲間からその意味をお伺い致しました。
「福聚海(ふくじゅかい)」とは、禅語の観音経の中の一句で
「福聚海無量」の最初の三文字だそうです。
観音菩薩の功徳は、福を集めた海のように無限であるという意味だそうです…
盛り物は、見事な舞手柑(ぶっしゅかん=仏手柑)。
お正月なので、舞手柑と、「仏」を「舞」に置き換えました。
こちらの舞手柑もお稽古仲間のお宅で育てられたもの。
〜豊かな実りの室礼〜
長年使われた枡(ます)や桶や鋤(すき)などの農機具と紅白のカブと新米をしつらえ、
豊かな実りに感謝する室礼となりました。
〜お正月のお年賀の盛り物〜
今回、山本先生から箪笥の上の室礼を仰せつかりました。
テーマは、「お正月のお年賀」とでも…
山本先生、私の風呂敷ワークショップから風呂敷包みに興味をお持ちになり、
上記のような盛り物となりました。
お年賀にお持ちするお酒やお菓子類を風呂敷で包んだものをしつらえました。
〜結びの龍の色紙〜
一升枡にたくさん盛られた新米の上に、辰年の色紙をしつらえました。
この結びで結んだ龍の色紙は私のお手製でございますよ♪
この龍の結びの色紙については、また後日にご紹介致しますね。
〜餅花のワークショップ〜
室礼のワークショップは、餅花作り。
参加された皆様方、とても楽しそうでした。
1日限りの室礼展が終わる頃には、西日が美しく家屋に差し込み、
とても豊かな気持ちになりました。
私たちは、自然に生かされ、自然に寄り添って生きているということを感じた1日でした。
ご一緒したお稽古仲間の皆様方、ありがとうございました。
とても楽しゅうございました♪
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