7月7日は、七夕の節供。
先日の室礼のお稽古からのご報告ですが、
随分と渋い七夕の節供の室礼となりました。
〜七夕の節供〜
盆果 里芋の株、梶の葉、梶紙、硯、墨、水滴、鹿の巻き筆 茄子の箸置き
盛り器 ガラスの花器
今回の私の「七夕の節供」の室礼の主役は、梶紙(カジガミ)と里芋の葉と根。
里芋の葉に溜まった朝露を集めて墨をすり、
その墨で願い事を書くと、願い事が叶うとか…
また、古の七夕の節供では、梶の葉に和歌を書き、
牽牛星と織女星に手向けたそうです。
〜育ち過ぎた里芋〜
4月下旬ごろ、スーパーで買っておいた里芋に芽が出ていたので…
そのままお水に浸して育てる事に💡
もともとの里芋が大きかったので、ぐんぐん伸びてしまい、
収拾がつかない状態にまで成長してしまいました〜💦
ちょっと七夕の室礼に使うには、大きくなり過ぎてしまいましたが、
根を整理して根を美しく見せるようにとの先生からのご指導で、
ガラスの花器に生けました。
土の中にある根は、私たちのご先祖さまや先人たちとのつながり…
〜梶の葉と梶紙〜
この和紙は、梶の木を原料とした和紙「梶紙(カジガミ)」でございます。
梶の小枝は、もちろん我が家で育てている子。
和紙の主な原料はクワ科の楮(コウゾ)ですが、
同じクワ科の梶の木も和紙の原料となり、梶紙と呼ばれ、昔は多く作られたそうです。
この梶紙は、折形の師匠から頂いた名尾和紙の梶100%の手漉きの梶紙でございます。
〜鹿の巻筆〜
その昔、奈良春日大社では、祝詞や願い文を書く時に、神鹿の毛で作られた筆を用いたと…
それに倣って、筆先を五色に染め、筆の軸の根元に、五色の短冊を付けて作られた
「鹿の巻筆」は、とても美しいもの💕
そして、筆架には茄子🍆の箸置きを
願い事が成すようにと…
里芋の葉に溜まった朝露を集めて、墨を磨り、
その墨を鹿の巻筆で、梶紙に願いごとを書いて、
願いが叶いますようにとの、「願い」を込めた七夕🎋の室礼となりました。
渋い室礼の割には、私の欲深さが出てしまいましたね💦
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