今日は、夏越しの祓、そして来週の土曜日は七夕。
6月に行われた室礼のお稽古から「七夕」のご紹介です。
七夕の節供には、いろいろなイミがありますが、今回の私のテーマは乞巧奠(きこうでん)。
乞巧奠(きこうでん)とは、七夕の夜に、機織りが上手だった織姫に「手芸が巧みになりますように」と…女子が願う祭事でした。
その後、いろいろな芸事の上達を祈る行事となったようですが…
美しい文字が書けますようにとの…願いを込めて。
〜乞巧奠の室礼〜
王朝継ぎ紙風のかな料紙に、硯、墨、水滴(水柱)、筆、筆置き、根付きの芋、文鎮、金平糖、梶の葉…などをしつらえてみました。
〜根付きの芋〜
昔から里芋の葉についた露で墨をすると、上手に字が書けるとの言い伝えが…
今回は、お稽古仲間の方からお借りしたヤツガシラでございます。
金平糖は、天の川の見立て。
〜魁星(かいせい)の文鎮〜
魁星(かいせい)は、北斗七星の第一星(もしくは第一星から第四星まで)として、「文運」を司る神とされました。
鬼の形で表され、筆を持ち「点」を打つ姿で表されています。
ちなみに魁(さきがけ)とは、物事の始まりとなることだそうです。
そうそう、その昔「新党さきがけ」という党名がございましたが…
〜文房四宝(ぶんぼうしほう)〜
「文房四宝(ぶんぼうしほう)」とは、筆・紙・硯・墨の事。
願いが叶うようにと春日大社の鹿の巻筆と、ナスの筆置き。
ナスに、物事が成し得ますようにとの願いを込めて…
このナスの筆置き、実は「箸置き」でございます〜💦
〜本日の直会〜
麦饅頭と桑茶。
七夕の頃に収穫される麦の収穫への感謝と、養蚕に欠かせない桑の葉に養蚕の成功を願った取り合わせでございます。
桑茶は初めてでしたが、両方とも美味でございました〜♪
今年は早々と梅雨明け致しましたが、来週の七夕の夜は天の川が見えるのでしょうか?
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