高卒サラリーマンが大学教授に!
Amebaでブログを始めよう!
卒業生は宝です

ここ数日、相次いで卒業生が来てくれました。

土曜日
現任校のゼミ1期生が「管理会計、教えてください!」と来てくれました。
製造業企業で働いているこの卒業生。
話を聞いてみたところ、よくまあ私に相談するって方法を思いついたもんだと感心しました。
在学中、しっかり管理会計を学んだ証拠です。
学んでなければ、この相談を思いつかないでしょうから。
そして内容は、私自身が学部卒論で扱った要点ドンピシャリ。
ご指導くださったY下先生に感謝です。
(独り言:貢献利益は大事な「利益」です)

月曜日
前任校のゼミ1期生が「産学連携のコンカレント説明」に来てくれました。
かなり面白い連携になりそうです。
いずれゼミ生が「これでもかっ!」ってぐらい宣伝しまくると思います。
(独り言:文京区、千代田区、中央区、港区あたりに縁がある方々、思いっきりターゲティングさせていただければと)

火曜日
現任校のゼミ2期生がリクルーティングに来てくれました。
有名ホテル企業で働くこのゼミOB。
今は那覇のプロパティでフロント&コンシェルやってます。
そう、沖縄から来てくれました。
(もちろん自社の出張に合わせて、ですよ)

ゼミ卒業生って、ほんと宝です。
こうやって、卒業後にも何かしら関係が続くのって、この仕事の醍醐味ですね。

改めまして、このブログについて若干の説明をば。

 

著者は、吉岡勉(東洋大学国際観光学部教授)です。

どんな奴か知っていただくためには、こちらのサイトをご覧いただくのがイチバンかと。

 

 

※ 見慣れないサイトだなぁ~とお感じになる方のほうが圧倒的に多いかと。 簡単にいえば、研究者データベースみたいなもんです。

 

このブログは、2012年に大学教員になった頃に始めたんだったと思います。

元は高卒サラリーマンだった私が、仕事しながら大学(学部)、大学院(修士および博士)を経て大学教員になったかを書いていこうと思い立って始めました。

 

なかなか筆が進まず(筆は使ってないけど)、学部の頃のことは終わったけど、まだ修士課程の最中だったりします。

そして仕事用に使うことも増えました。

 

こんな感じで雑多なブログになってきましたが、ぼちぼち動かしていこうかと。

 

改めまして、よろしくお願い申し上げます。

 

、、、って、あっ! そうだっ!

ブログのタイトル、変えました。

 

元: 高卒サラリーマンが大学教員に!

新: 高卒サラリーマンが大学教授に!

 

いろいろと事情があってというか、状況の変化に対応するため、ゼミの内容や方針を変更することにしました。

2021年度からのゼミについて、こんなふうにしようと思っています。(あくまでも予定です)

 

==========

 

0. 前提
 ここに記載する事柄は、すべて予定です。
 ゼミとは、ゼミ生が主体的に活動する場です。よって、ゼミ開始時にゼミ生とともに活動内容を決めます。

1. ゼミについて

1.1. テーマ
 「ホスピタリティ経営」
 ホスピタリティ産業の「経営」について、様々な視点や着眼により研究します。

1.2. 具体的な活動

1.2.1. 2年秋学期
 ホスピタリティ経営について基礎的な事柄の輪読・輪講、および、PBL (Project Based Learning) 実施(フィールドリサーチを含む)
 1 or 2 チームを編成して合同ゼミ発表会に向けた準備、および参加

1.2.2. 3年春学期
 2年秋学期の輪講とPBLを継続しつつ、卒論を視野に入れ始める
 3 or 4 チームを編成し、合同ゼミ発表会に向けて準備

1.2.3. 3年秋学期
 3年春学期の輪講とPBLを継続し、完成し、後輩に引き継ぐ
 合同ゼミ発表会に向けて準備、および参加

1.2.4. 4年春学期
 後輩指導
 卒論テーマ、および、卒論に向けた各自のリサーチ内容を検討

1.2.5. 4年秋学期
 後輩指導
 卒論指導 ⇒ 全員が「すてきな」卒論を完成
 ※単に教員が指導するだけではなく、ゼミ生全員で議論

1.2.6. その他
 懇親会、ゼミ合宿など

1.3. 学生へのメッセージ

 「おもてなし」や「ホスピタリティ」という言葉が強調されることがありますが、決して忘れてはならないことは、それらの提供は企業における活動であり、そこで行われているのはビジネスであり、経営やマネジメントという視点が欠かせないという点です。

経営戦略: 企業の方向性と、経営に用いる資源の配分を定めること
人材マネジメント: 企業で働く人材を採用し、意識づけや動機づけを行い、適材適所に配置し、短期および長期の視点で最大のパフォーマンスを獲得すること
会計・ファイナンス: 企業活動を金銭的に把握するとともに、企業組織の運営や意思伝達、意思決定、業績評価を行い、さらに資金調達やその運用を行うこと


 これらは極々簡単に列挙しましたが、経営における着眼点は数え切れません。たとえホスピタリティ経営だけに着目するとしても同様です。

 当ゼミでは、それらをしっかり考えていただきます。専門分野についての文献の輪講・輪読等により、サービス産業、ホスピタリティ産業における中核人材として不可欠な、「ホスピタリティ経営」を探求していきます。
 現時点で企業とのコラボレーションは実施していませんが、そろそろ始めていこうかと思っています。それも、「大学であれば「おもてなし」や「ホスピタリティ」に着目するのではなく「経営」に注目して欲しい」と語っておられる企業とのコラボです。あくまでも「経営」や「マネジメント」に特化します。

2. 応募等

2.1. 履修条件等

2.1.1. 条件
「ホスピタリティ経営」(ホスピタリティ産業等における経営管理(マネジメント))に関心があり、そのために必要な知識を身につけたいと真剣に願う学生であること
「人として」の道徳をすでに身につけている学生
「個」でも「集団」でも、さまざまな事柄にチャレンジできる学生、およびそうなりたい学生

2.1.2. 留学を予定している学生
 どの学期であれ留学を予定している学生の受入可否 = 可
 ※ 当ゼミでは、可能な学生には留学を推奨しています

2.1.3. 現在留学中の学生
 受入可否 = 可 (入ゼミ試験はZoom等にて実施)

2.2. 費用
 文献購入費、交通費、宿泊費、懇親会費など

3. ゼミ説明会 ※遅刻厳禁
 以下のとおり開催する予定です。エントリー希望者は、いずれか1回に必ず参加してください。
 入ゼミ試験については、この説明会にて告知します。
【第1回】 m月dd日(x) 08:10 ~ 08:45 Zoom にて
【第2回】 m月dd日(x) 08:10 ~ 08:45 Zoom にて
【第3回】 m月dd日(x) 08:10 ~ 08:45 Zoom にて

※ 原則として、いずれかのゼミ説明会参加者のみ、入ゼミ試験の受験資格を有します。

4. その他
4.1. 私が考える「ゼミ応募におけるNGなワード&思考」

 ・「何かしたい」: 「だから何か指示してくれ」と受け身姿勢だから。
 ・「成長させてくれる、くれそう」: 受け身姿勢そのものだから。
 ・無駄な謙遜: 自分に自信を持て!
 ※ Active (能動的・主体的)であることを要求します。

4.2. ゼミ費について
 ゼミ費の徴収は、行いません。

4.3. ゼミ開講時限
 諸事情により、水曜日は終日、その他の曜日は4限以降には、配置できません。
 来年度以降も、ゼミは火曜日1~3限に開講する予定です。

5. 指導教員について
  https://researchmap.jp/read0155500 
 

以上

 

 

 

 

M1(修士課程1年生)最初の学期に履修した「財務会計論」(みたいな名称の科目).

学部で会計はひととおり学んでいたので,まあ何とかなるだろうと,ちょっと油断して履修したのを覚えています.

 

初回の講義で,いきなり問いかけがありました.

「財務諸表のドコを最初に見るか?」

この問いに,的確に答えられませんでした.

「ドコって,ドコよ?」

 

税理士でもあるI先生いわく,「◎◎」(勘定科目名)を見て,その企業の税理士顧問を引き受けるかどうか決めるとのこと.

なるほど!

そりゃそうだ!

理にかなってる!

 

そんな見方で財務諸表を見たことがなかったので,まさに目から鱗が落ちる思いでした.

 

これと同じ問いかけが,博士後期課程での副査の教授から問われるとは,この時は思ってもいませんでした.

(この時はとうぜんながらバチッと答えられて,さらにそれがその教授の研究分野ど真ん中だったので,ビックリされました)

 

グループワークで財務諸表分析を行うことになり,その時点で既に修士論文の題材企業を決めていた私は,グループメンバーに「ラーメン業界3社の分析をやりたい」と提案し,「それ,おもしろいね!」と言ってもらえました.

幸楽苑,ハイデイ日高,丸千代山岡家の3社の財務諸表をEDINETで5年分入手して,すべてExcelに手入力して,分析の関数を組み込んで,グラフにして,,,.

学部の卒論でやったことを思いっきり活用して,比較しました.

 

成績票が届いたとき,この科目が「S」になっているのを見て,「やったねっ♪」って思ったのを覚えています.

 

何年かぶりに思い出したこのブログ...

 

最初の学期で履修した経営戦略論の,初回レポートのことは,今でもハッキリ覚えています.

ケーススタディでした.

ある企業の経営戦略を M.E. Porter の Five-forces model にあてはめて論述したのですが,思いっきりダメ出し.

既存のフレームワークを使うんじゃなくて,自力でフレームワークやモデルを生み出すかのように考えなさい!とのこと.

それまで学部で様々なフレームワークを学んできて,実務でも活用していたのですが,まさに出鼻をくじかれるような思いでした.

同時に思ったことが,大学院って,そういうことなのね!ってことです.

「研究」の域に足を踏み入れたんだと,認識を新たにしました.

 

まさに尻に火が付いたような気持ちでした.

考えて,考えて,考えて,,,悩んで,悩んで,悩んで,,,書いては消し,書いては消し,,,.

その科目(経営戦略論)の最終レポートのフィードバックが満点(減点箇所なし)だったのは,うれしかったなぁ~.

 

この科目ご担当のH教授は,企業を退職なさって研究者の道に進まれた先生.

私が目指していたサラリーマンから研究者になるという道を,先に歩まれた方です.

ずいぶん相談にのっていただきました.

最初にいただいたアドバイスは,「ここ(修士課程)を修了するだけじゃダメだよ! 博士課程を修了して博士学位を取らなきゃね!」.

 

単純な私はこの時に,「じゃあ博士課程に進学しよう!」と決めました.