今夜はいのこでした。 | 対馬シーロード

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国境の島:長崎県対馬市から発信。
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子供たちの歌う声がしてきます。

今日は「いのこ」でした。

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秋の収穫を喜ぶ行事のようですが、子供たちの歌う歌の歌詞が

とてもおめでたいのです。

同じ対馬でも随分と歌詞が違います。

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昨年のブログにも載せました。

昨年のブログのイノコのコメントを下さった「ヤマチャン」。

50年前に峰町木坂に住んでいて木坂の

イノコの歌を尋ねてありました。

調べておいたものを書いてみます。


祝いましょ 祝いましょ
ここのお家に井戸堀り過ぎて水は湧かずに
金が湧いたゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
 年の初めに船造り、それに乗り込み神様は
大黒様が舵取りて、船霊様が帆の前で
お戒様が水先で思う宝を積み込んで
思う港に走り込みます、ゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
さいぎょうさんが さいぎょうが
新しい橋を渡る時 新橋から落ち込んでカニから
背骨を挟まれて ああいたよ たたよ カネドロヨ
何をつけたらようなろか
山の奥のハマグリと海のそこの松茸と
夏振る雪に寒なすび
これの黒焼きをつけたら
だんだんようなったゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
一番亥の子という夜さりゃ 新米ごめを炊き込んで
いとこ親類呼びおうて飲んだり 食うたり
するが一番たのしいゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
大国様のオノがオノが 1に俵を踏んまえて 
2でにっこり笑ろうて 3で作を作って
4で世の中寄りようて 5つ出雲でゴットコセ
6つ無病ちょこさいな 7つ難ごとないように
8つ屋敷を打ち広め 9つここに家を建て
10でとうとうお修ったゲナバナ ナカズナーエ。


木坂の村はこの歌を知る人が高齢で私もこれを書き記すのに
どこか間違いがあるかも知れません。
耳が遠く、何度も繰り返す会話です。