空を飛ぶこと
カモメ かもめ 鴎

海面すれすれを飛ぶ、カモメ。
思わず私も羽根を広げて宙に浮いたような気がして カモメになる。

ここがカモメの溜まり場だ、早朝から時にはうるさいほどの声をあげる。
その声は叫びなのか 嘆きなのか もしかしたら喜びの声なのか。

漁師仲間はそれを うるさがるふうでもなく横目でちらっとだけ見る。
カモメは何を感じて何を言っているのか、私にはわからない。

急に飛び出す。合図したのか 感ずいたのか 。
羽を広げるこのしぐさが たまらなく好きだ。私もまねてみる。
後ろから フフフ と言うひとの笑い声がする。
格好悪かろうが今私は カモメ。

私は振返ってその人に アッハハハハ。と笑う。その人もフフフと笑う。
カモメは海と航海を象徴する鳥と言われてます。
おぼれ死んだ水夫の魂が姿を変えたものと言はれ、むやみに殺すことを
不吉とされるそうです。
なんでも食べてしまう海辺の掃除屋さんであり
魚群探知の役割をするなど人間と、良い関わり合いを持っています。
私はカモメと書きましたが写真は ウミネコ でしょうか?