オルゴール人形
長い間ご主人の机の横の棚の隅に ほこりをかぶった箱の中にいました。
私たちは踊るカエルです。

行きますよ。ダンス始めますよ。 最近踊ってないので大丈夫かな。
オルゴールのネジを回すと舞台の上で私たちが、ダンスをはじめます。

チヨット待って。なんの曲なの、、、。
わからん、そんな覚えていないよ。
とにかく踊ろうよ。

ラーラーララ。ああ 目が回りそう。

ああ お尻がぶつかった―。いたい。

もう年なのか―。ぐるぐる回るよ、、、、今度は私が転んだ。

ああまた僕が転んだ。こけて痛いと言ってるのに ご主人は面白がってるよ

アー。用事があるらしい人が来たぞ。ダンスは休憩だ。
このおもちゃ3歳以上に使用と書いてあるよ。
いいんじゃない。3歳以上なら65歳もOKだよ。アハハそうだね。

ご主人はお客とおしゃべりしながら、マジックで私たちに落書きをはじめました。
もう少し美男美女に書けばいいのにね。
そうだな でも書く人の顔になるそうだよ。
そうなのよ。いい年して動くおもちゃが好きだよね。