ども!
シンジです。
本日は短編小説『串揚げ物語』をお送りします。
冬の日曜日の夕方。
東京の冬の風が冷たく頬を刺す。
交差点の向こう側にはネオン街が光っていた。
僕らは気心知れた仲間3人で軽くご飯を食べに出かけていたのだ。
そのネオン街を進んでいくと昭和を髣髴とさせる一軒の居酒屋があった。
仲間の一人が「ここでよくない?」と言うので今宵の店は串揚げを売りにした居酒屋となったのだ。
中に入ると狭い店内にテーブルが6つあり、どう見ても2名用のテーブルサイズなのに椅子が強引に4席つけられていた。
客は3組。
全て男性客だった。
何か変だ。
この違和感はなんだろう…。
「えーと、みんな何飲むのかな~~~?」
スタッフの女の子だ!
20歳くらいのロングヘアーのぽっちゃりしたその娘。
行ったことはないがメイド喫茶的な接客なのだ。
元気が良い?
ハイテンション?
いや酔っぱらってるのだ!
厨房に入ってデカい声でなんか歌うし客に上から目線のため口だし。
客席に座り
「もう超~~~~疲れた~~~~~」
座ると言うより寝そべっているのである。
自由すぎるwwww
これがツンデレか…。
そして選んだメニューで最後に出てきたのが馬刺しだった。
商品の出し方も自由だ。
出されたものをサクッと平らげて店を出て
三人が口を揃えて出た言葉は…。
『俺らもまだまだだな…。』
だった。
恐るべし串揚げ居酒屋。
池袋の西口の歓楽街の夜は眠らない…。
※半分フィクション半分ノンフィクションです。
チャオ☆彡