
今夜の(正確には前夜の)「情熱大陸」は栗原はるみさんだった。
彼女の『ごちそうさまが、ききたくて。』は今でも私の座右の書である。
私の実家は二代続く自営業で、常に家には誰かがいた。
祖母が長らく元気で料理好きだったこともあり、18歳で東京に出るまで、
私には家族で外食に出たり、店屋物を取ったりといった記憶が
ほとんどない。まあ、イナカだし。
一人暮らしを始めてからも、その影響ですんなりと自炊をするように
なった。村上春樹を好きになったのも、彼の小説にたくさんの料理が
出てきたり、彼自身が料理上手だったことが理由のひとつだったりする。
家庭料理の醍醐味は、冷蔵庫のなかの余りものを寄せ集めて、
いかに短時間で美味しいものを作るかだと思っている。
要するに想像力ですね。
彼女の本を読むたびにその想像力が刺激される。
そんなことを考えながら番組を観ていた。
話変わって今夜の我が家の夕食。私が当番を引き受けた。
鰤のあらと大根の煮物。冷奴。切り昆布と切干大根の煮物は
平日に女房が作ってくれたもの(味が染みて上手い)。
2日分の残りごはんを使って炒飯も作った。
あらの煮物は下ごしらえに時間がかかって面倒なのだが、
そのぶん、美味しくできたときの嬉しさもひとしお。
一日寝かせた明日の夕食が(というか今夜だ)また楽しみ。
ところで栗原さんは58歳なのだと、今さら知ってちょっとびっくり。
私のお袋とたいして変わらないのだ。