犯罪ゼロに向けて、
国も自治体も警察も地域も政治も取り組みを進めている。
その結果なのだろう。
昨年度、全国の刑法犯は約91万5千件と戦後最少を更新。
2002年をピークに15年連続減少。
兵庫県も15年連続で減少している。
このような客観的な数字を「指数治安」という。
一方で、市民感覚はどうだろうか。
実際に肌で感じる治安(体感治安)は悪化している、と言われている。
「指数治安」改善、
「体感治安」悪化はナゼ?
よく言われるのが、
犯罪をセンセーショナルに取り上げる報道や、予算確保のため治安悪化を強調する関係機関の影響。
そして伊丹市の場合、
1000台の監視(防犯)カメラが大きな要因ではないだろうか。
犯罪が起こるから設置ではなく、
犯罪抑止を目的に設置、とのこと。
ただ、設置が必要な状況と市民が無意識に思いこまされているとしたら、「体感治安は悪化」する。
加えて市はアピールする。
「カメラ設置で犯罪大幅減」と。
全国的にも県内も、
カメラが有無に関わらず、
犯罪認知件数は減少している。
割合に多少の上下はあるけど。
他市より犯罪発生の減少割合が少し高い数字をどうみるか。
カメラ効果なのか、
地域力なのか、
たまたまなのか、
正解は誰にも分からない。
だから厄介だし、
冷静になる必要がある、と思う。