きしのりこさんのバースデーワンマンライブ「あなたがいるから」が、
銀座で開催されましたので現地におじゃまして来ました。
銀座でのワンマン開催は、2022年のバースデー当日以来2年ぶりです。
Live act.
◇ きしのりこさん ( Vo. / Pf. / 三味線)
◇ 西島健司さん (4弦 Ba. )
◇ maruyaMAX さん ( Perc. )
KBS メンバーとして、過去何度もワンマンを支えて来られたお二人が、
久しぶりにのりちゃんをサポートされましたよ。
この三人だけの編成は、19年11月の八王子以来でしたね。
定刻を少し過ぎて、1st stage がスタート。
全曲、のりちゃんの語りとソロで届けられました。
() は演奏スタイル、特記なきナンバーはハンドマイク歌唱 with オケです。
♪ 10文字のラブレター
♪ ブルースター
♪ 打上花火 (三味線弾き唄い with オケ)
♪ 長唄 虫の声 (三味線のみで弾き唄い)
♪ milk & lemon
♪ ポケット (ピアノ弾き語り)
♪ あなたとわたし
♪ 桜餅はあんこに限る (三味線弾き唄い with オケ)
1st stage は " 拝啓あなたへ " と、手紙による語りかけから始まり、
四季や心持ちの変化の物語を、曲間の手紙の朗読と楽曲で紡いで行く。
春はほのぼのと「10文字のラブレター」から始まり、
春から秋まで長期間観られる、幸福な愛と信じ合う心の「ブルースター」へ。
夏の祈りと鎮魂の「打上花火」では、三味線を聴かせてくれました。
秋は「長唄 虫の声」、松虫の鳴き声が三味線と唄で表現されて行く。
切ない失恋は、秋や冬の香りを醸し出す。
大人の恋の「 milk & lemon 」は、maruyaMAX さんとのバージョンは
軽快な疾走感なのですが、ここではスタヂヲ四畳半のオケバージョン。
ピアノ弾き語りも含め、様々なバージョンがある名曲です。
季節は冬へ、暖かで力強い「ポケット」が迎えてくれましたよ。
ラブソングを軸に紡いで来られましたが、のりちゃんはバリエーションが豊富。
一巡して春へ戻って明るい「あなたとわたし」は、お客さんの claps も得て
楽しく歌い上げる。
最後は " 皆さん春に食べたよね " と、
もう一度三味線を持ち、「桜餅はあんこに限る」で締めてくれました。
四季を " あなたがいるから " と共に紡いだ 1st stage は、ワンマン " 私のわたし "
シリーズの 1st stage も思い起こさせるような、全くMCを挟まない物語構成。
しかもピアノは1曲だけで、これだけハンドマイク歌唱と三味線をメインに
取り入れたのは初めてではないでしょうか。
ストーリー性ももちろんですが、長唄声とラブソングの甘めの歌声、
そして切なさやパワフルな歌声と、声色のコントラストでも楽しませてもらいました。
10分ほどの換気・転換オーダー休憩を挟んで、2nd stage はいよいよ
西島さんとMAX さんとの、スリーピースバンドで全曲進行して行きます。
のりちゃんは、夏のお嬢さん風に衣装替えされてグランドピアノへ。
♪ ごくゆるダイス
♪ 天下統一
♪ また明日
♪ 私の私8
♪ 空と果実と私
♪ うた
♪ あなたがいるから ・・ 新曲
♪ 今
アンコール
♪ RUN!RUN!Monster ☆ (ソロ・ハンドマイク歌唱 with オケ)
♪ 私のうた
ベースとパーカッションの厚いリズム隊が入りましたので、アップナンバーから
とは想定されたのですが、まさかの「ごくゆるダンス」からスタート。
客席は少しどよめきながらも claps の準備とスペース確認 (;^_^A
" 右手~左手~両手~回れる方は回って~! " と、次々と客席に指示が飛ぶ。
今回は変化球は無かったですが、初めての方をアタフタさせ、のりちゃんはご満悦。
ここで、" 愉快な仲間 " の西島さんと MAX さんを紹介、お二人への call も飛び交います。
続いてのアップナンバー「天下統一」は、アルバム " あいことば " に収録されていますが、
ようやくリアルメンバーでの再現が叶いましたね。
それぞれのソロパートも、楽しく聴かせてもらいました。
続く2曲も生バンド演奏は初めてですが、バラードの「また明日」は、パーカッションと
ベースならではの厚みが良い味を出していますし、コンガも似合いますね。
シリーズで最も新しい「私の私8」は、コロナ禍等の事情も有り
これまで弾き語りのみでしたが、ようやくリズム隊と共に聴けましたよ。
西島さんや MAX さんとの出会いやエピソードも交えながら、
続いては 2010 年の、のりちゃんにとっても我々にとっても大切な1曲へ。
どん底の気持ちから見上げた代官山の青空「空と果実と私」は、1番はソロで重く切なく、
2番は希望に気持ちが弾ける様に、バンドでお客さんの claps と共に歌い上げる。
弾けた雰囲気は、そのまま「うた」へ。
お馴染みの変則 claps と、完全に制限が無くなった call & responce を、
たっぷり交わすことが出来ましたよ。
そしていよいよ、事前告知されていた新曲「あなたがいるから」です。
限定配信で導入部のみ聴かせてもらっていましたが、全編を通すと結構壮大です。
休まれていた期間の周りの人々の優しさや、大切な思いをありがとうの気持ちを
たっぷり込めて紡がれましたが、お母さんへの感謝の気持ちも溢れていましたね。
シェイカーとボーカルだけからスタートし、ピアノが重なり、ベースが重なり、
シェイカーからコンガへとパーカッションが変化して行き、優しさと壮大さが織りなす
素敵な作品でしたよ。
シンプルな弾き語りも聴けると思いますが、次のバンドの機会も楽しみにです。
本編は、いよいよ最後の時間となりました。
客席からの、久しぶりの " え~~っ! " に、とても嬉しそう。
初めて「今」をバンドの迫力で歌い上げ、三人は一旦ステージから下がります。
もちろんアンコールの claps は鳴り止まず、のりちゃんは早めに一人でステージへ。
タオルを振り回す曲が残っていましたねぇ (^^♪
短いながら「 RUN!RUN!Monster ☆ 」はかなり激しい作品で、
claps とタオル回しも、結構ハイピッチなのですよ。
我々はなんとかついて行きましたが、のりちゃん自身が息切れしてしまいましたな (^^;
アンコールの最後は、再び三人で「私のうた」へ。
この作品も、初めで生バンドで聴かせてもらいましたが、弾き語りからベース・さらに
パーカッションが重なって行く壮大さは、この曲の持ち味を一層引き立たせる。
今日のありがとうもこれからの頑張るも込めた、秘めた力の「私のうた」で、
2年ぶりのバースデー・バンドワンマンは終演となりました。
1st stage の四季の構成も良かったですが、2nd stage のガッツリとした
スリーピースバンドサウンドも、懐かしく感じつつ全身で浴びれ楽しかったですよ。
2nd stage は驚きの1曲から始まりましたが、コロナ禍などで実現できなかった
様々な曲たちが、ようやく生のバンドサウンドで聴けましたし、 call & responce も
タオル回しも心置きなく応えられて良かった。
新曲の「あなたがいるから」は、優しく感謝に溢れた味わいで、
とても素晴らしかったですし、いきなりバンドで聴けて贅沢でしたね。
長年きしのりこを支えて来られた笑顔のお二人ですが、この二人のリズムや、
時には気遣いなしには KBS は有り得ないなと、あらためて感じさせてもらえました。
終演後は、Miiya さんからのサプライズのケーキや、サポートメンバーからのプレゼント
もいただいた後に、トリオでの集合写真の時間も設けてくれて終幕へ。
のりちゃんからの " 元気で幸せにいてね " の言葉はしっかり受け止めました。
そしてそのまま、三人にもこの言葉をお返ししたいです。
西島さんも MAX さんも11月22日の出演が正式告知されましたので、
楽しみにしていますし、それまでにまたどこかでお会いしましょうね。
お疲れさまでした、素敵な時間をありがとう。