お別れじゃないよ! | つりざんマンの日記

つりざんマンの日記

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小さな食料品店の5代目。63歳の時、身体を壊しリタイヤ。幼少の頃から魚釣りが好きだったが、最近はカメラで鳥を追っている。自然が大好きなヨレヨレジジの日記です。

近所の古い建物が取り壊された。


長年、親しんだ景色の一部が、あっという間に消えた。


その景色と自分の過去が重なって、郷愁をおぼえる。
次は何が建つのかとの期待感とが交差する。
建物にも、生と死の流転があるんじゃね。




昨年12月に小学時代の同級生が亡くなった。
中学まで、いっしょだった。
郵便配達していた姿が今も目に浮かぶ。

お墓がわかったので、お参りに。


盆も終わり、どの墓の灯籠も片付けられていたが、その墓の一本の白灯籠だけがそのままだった。
同窓会で、彼の話は出なかった。
小学時代、彼の庭の大きな椎の木の実をいっしょに拾って食べた。

美味しかった。


66才と言う年齢は少し若すぎる。


電話が鳴った。
「あんたーーーっ! 鹿さんが亡くなったらしいよ。」
「えっ! 」

傘をたたく雨の音が激しくなった。

鹿さんは、3歳先輩の70才。
数年前から心臓が悪く、ワタシと同じ病院に通っていた。

葬儀は、自宅で家族葬だと。

多くの後輩に慕われた人だった。
通常の葬儀なら、多くの後輩達が駆けつけただろうに・・・。
先輩の顔と思い出が次々に浮かんでは消える、また浮かんで消る・・・

こりゃ、、どうしてもお別れに・・・。

で、火葬場に電話すると、昼1時が火葬との事。
知り合いの市ちゃんと普段着で駆けつけた。


ご家族に断り、
後輩180名の写真を棺の上に置かせてもらい、お別れをさせてもらった。


奥さんが涙をいっぱいためて、ワタシに言った。
「間際に、『世話になったの。』と言って息をひきとった。」と

・・・・・。


出会った人が、ポツリ、ポツリと亡くなって行く・・・。


命は「生」で始まり「死」で終わる。
無縁な人の別れに涙は無い。
縁深き人ほど、別れは悲しく涙がボロボロ流れて止まらない。


涙が止まらない時、いつも
みんな星になるだと信じて、涙を止める。


人生で初めて読んだ、「銀河鉄道の夜」。
その銀河は宮沢賢治の生命感だったと思った。

実際、
宇宙の星から地球は生まれ、命も生まれた。
そして命はまた星に帰り宇宙に溶け込むんだ。
一休みして、また誕生するんだ。


そうなんだと自分の心にいつも命じている。
そう思いたい!
そう信じたい!

おーーーーーい!同級生!
おーーーーーーい!先輩!

また何処かで、会おうね!

この世の出会いは、
そう言う深い『縁』の結びつきだと思って大事にしたい。


ワタシ、この美しい地球で、もう少し遊ばせてもらいます。


ご冥福を。
 


ほいじゃまた!♪