その景色と自分の過去が重なって、郷愁をおぼえる。
次は何が建つのかとの期待感とが交差する。
建物にも、生と死の流転があるんじゃね。
昨年12月に小学時代の同級生が亡くなった。
中学まで、いっしょだった。
郵便配達していた姿が今も目に浮かぶ。
お墓がわかったので、お参りに。
盆も終わり、どの墓の灯籠も片付けられていたが、その墓の一本の白灯籠だけがそのままだった。
同窓会で、彼の話は出なかった。
小学時代、彼の庭の大きな椎の木の実をいっしょに拾って食べた。
美味しかった。
66才と言う年齢は少し若すぎる。
電話が鳴った。
「あんたーーーっ! 鹿さんが亡くなったらしいよ。」
「えっ! 」
傘をたたく雨の音が激しくなった。
鹿さんは、3歳先輩の70才。
数年前から心臓が悪く、ワタシと同じ病院に通っていた。
葬儀は、自宅で家族葬だと。
多くの後輩に慕われた人だった。
通常の葬儀なら、多くの後輩達が駆けつけただろうに・・・。
先輩の顔と思い出が次々に浮かんでは消える、また浮かんで消る・・・
こりゃ、、どうしてもお別れに・・・。
で、火葬場に電話すると、昼1時が火葬との事。
知り合いの市ちゃんと普段着で駆けつけた。
人生で初めて読んだ、「銀河鉄道の夜」。
その銀河は宮沢賢治の生命感だったと思った。
実際、
宇宙の星から地球は生まれ、命も生まれた。
そして命はまた星に帰り宇宙に溶け込むんだ。
一休みして、また誕生するんだ。
そうなんだと自分の心にいつも命じている。
そう思いたい!
そう信じたい!
おーーーーーい!同級生!
おーーーーーーい!先輩!
また何処かで、会おうね!
この世の出会いは、
そう言う深い『縁』の結びつきだと思って大事にしたい。
ワタシ、この美しい地球で、もう少し遊ばせてもらいます。
ほいじゃまた!♪