国際子ども図書館へ行ってみた|趣味の名建築シリーズ② | 趣味に生きるリーマンの徒然日記

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30代エンジニア。
趣味は一人旅・一人メシ・ジムトレなど。
思ったことや好きなものなどなんでも紹介します。

こんにちは、五郎です。

 

名建築シリーズの2つ目。
上野駅近くの「国際子ども図書館」です(^^)

 

「え、子ども向けのところなのに大丈夫?」
と疑問を持たれるかもですが、建築物としてはむしろ大人が楽しめるものです。

 

もちろん子どもさんも楽しめるので、ご家族で行くのはめちゃくちゃアリですよ!

 

「国際子ども図書館」って?

 

 

 

国際子ども図書館は、国立国会図書館の支部のひとつ。

 

国立国会図書館というのは、平たく言うと国会議員や行政をはじめ国民のために作られた図書館です。
日本国内のとてつもない量の出版物が保存されています。

 

で、なんといっても入館は無料なのです。
気軽に行けるのがうれしいところ(^^)

国際子ども図書館の歴史

「国際子ども図書館」として開館されたのは2000年(平成12年)のことで、元々は帝国図書館でした。明治維新が起きて日本が一気に近代化していた1906年(明治39年)に建てられています。


だからもう100年以上の歴史があるわけです。
雰囲気、やばいです。。

周辺には東京国立博物館や国立科学博物館など、歴史ある建物が他にもたくさん存在しているので、このあたり一帯が歴史の重みを感じる厳かな雰囲気に包まれています(_ _)

アクセス

場所は、上野駅から徒歩10分くらいのところ。

 

僕が行ったときはたまたま神保町に用事(カレーではありません)で行ってからだったので、千代田線の根津から歩いた記憶があります。
距離的には上野からと同じくらいですが、上野公園を抜けるルートのほうが一般的ですかね。(どうやら上野公園の敷地内にある、というのが正確なようですね。)

 

なぜ名建築といわれるのか?

 

図書館としてすばらしいことは今回は一旦横に置いて、建築物としての顔にフォーカスしますね(^^)
本がいっぱいあって楽しいのは前提なのです。

 

国立子ども図書館が名建築である理由は、建築されてからの年月が単に長いということだけではありません。
その建築様式や今日までの増改築の変遷が、名建築と評価される理由です。

建築の特徴

外装は華やかな装飾が施されている、いわゆるルネサンス様式です。そのすばらしい外観を残すために、現在の耐震強度に合うように改築もなされてきました。

 

ただ、一番の特徴は増築の変遷。

 

当初は真ん中に中庭のある「ロの字」型の建物を予定していました。
しかし、インフレと日露戦争の影響で政府が資金を抑えてしまい、ロの字の一辺だけを建築するという未完の状態にとどまってしまったのです。

 

その後、2015年(平成27年)に安藤忠雄氏らによってガラス張りのアーチ棟が新設されたことで、旧棟と中庭を挟んで向かい合う形の調和を生んでいます。

新建築との融合が魅力

僕が惹かれたのは近代建築と新建築の融合


旧棟とアーチ棟の関係もそうです。
一見アンバランスに思える両者が、足し算ではなく掛け算でお互いの魅力を引き出しています!

 

特に僕が惚れたのは、こちら。

1929年(昭和4年)に増築されたレンガ棟は、赤レンガではなくゴマ掛けレンガが積み上がっています。

 

こちらは実は3階部分(2階も同様)です。


当時は建物の外壁であって、画像で見える茶色の廊下はありませんでした。
時間が前後しますが、こちらも2000年に安藤忠雄氏らにより廊下部分とさらに外側にガラス張りの外装が建築されました。

 

「100年近く前は2階3階部分の外壁であった部分に実際に触れることができる」

 

まさに昔と今の融合。
建築物のこういう愛し方って、ドラマティックだし最高っすよね(^^)

 

難しく考えずGO!

 

いろいろご説明しましたが、結局「なんかいい」という感覚が大事(^^)
難しく考える必要は全くないのです。

 

落ち着いた雰囲気の空間なので、のんびり過ごすのにオススメな場所。
お一人でも、家族連れでも、ちょっと時間のある休日にいかがでしょうか。