●ホアキン・フェニックス 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ホアキン・フェニックス 出演映画 ベスト10

 

1 ホテル・ルワンダ

これほど社会的な意義を世界に向けて訴えかける力強さを持った作品もあまりないでしょう。アフリカのルワンダで起きた内戦にからむ大量虐殺。石油利権がからむ中東地域の紛争は大国が絡み、世界に逐一その動向が伝えられるのですが、これといった資源のない小国での出来事は、こうして映画が作られない限り、世界中の多くの人に知られることもないのです。もちろん大量虐殺の悲惨さや無意味さ、そしてその中で民を守るために家族を守るために力を尽くした主人公の姿を映し出すのが主題ではあるでしょうが、利益が絡まないと悲惨な状況下の人々の救出にも消極的な先進国の情けない姿も同時に伝えたかったのでしょう。ドン・チードルがまさに熱演。実際にこういう人がいたかと思うと驚きです。問題作ではありますが、一瞬たりとも気を抜く場面がない、観ている者を惹きつける大きなパワーを持った映画でした。ホアキン・フェニックスはカメラマンの役。

 

2 ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

作り話ではない実話がベースということで、物語についてどうこう語ることはありません。こんな生き方をしたミュージシャン夫婦がいたのだと素直に受け止めるだけです。2人の生き方については好き嫌いあるでしょうが、あくまでもそれは個人の好みの問題。個人的には100%手放しで良かった良かったとハッピーエンドを喜ぶまでにはなれませんが、それでも二人の結びつきには運命的で精神の奥深くの方で繋がっていたのだというようには感じました。ちょっと周りを振り回しすぎたかなという感じはしますが。それよりも、この映画は主演の二人です。ホアキン・フェニックスは全くギターが弾けないところから始めたというから驚きです。吹替えなしで演奏シーンをこなしたといいますし、まさに役者魂というものが伝わってきました。そしてリース・ウィザスプーン。オスカー獲得作だけに、どうしても演技に注目して観ていましたが、これに関しては文句なしです。演じている年齢も幅があるのですが、若くて元気いっぱいの時代、生活感のにじみ出てくる後半と雰囲気も演じわけ、コメディでは気付かなかった彼女の力を思い知らされた思いです。特に恋愛部分においては紆余曲折あるストーリーで、映画としてもメリハリのきいた作品で楽しめるものになってました。

ウォークザライン君につづく道

 

3 ジョーカー

ホアキン・フェニックス渾身の演技で観ている者を圧倒します。恐怖、蔑み、同情…いろいろな感情の混ざり合ったような気持ちでもって、この社会の隅に追いやられ、鬱屈した思いが狂気という形で爆発していく主人公を眺めざるを得ない、そんな作品になっています。人と器用に付き合うことができず、その中で不運にもわずかな生活の糧も奪われ、唯一の肉親である母親の過去を知ることとなったときに、どんどんエスカレートしていく狂気は、単純にとんでもない奴だと弾劾するだけでいいのかと、自問自答させられるような思いでもありました。そしてテレビ撮影中に起こした衝撃的な事件。演じる人気司会者がロバート・デ・ニーロというのもポイントだったでしょう。一瞬にして大物の命を、しかも大衆の前で実行した恐ろしさ、そしてその恐ろしさを産み出したものは何だったのか、けっして他人事ではないのではないかとゾッとさせられる思いでした。

 

4 ヴィレッジ

ホアキン・フェニックス主演。シャマランの過去の作品とくらべると、ストーリーはしっかり組み立てられていますし、幽霊→超人→宇宙人と続いた超常現象とはやや違った、演出された超常現象ということで、SF的要素のないものになっていました。ガラスに映る本人登場シーンはくすっとしてしまいますが、凝っている感じはします。ただ演技派を集めたのにも関わらず、ややその演出では力をもてあましている感じはありました。特にエイドリアン・ブロディの狂人の演技はあまりに直接的すぎるかも。

 

5 誘う女

テレビキャスターとしてのキャリアのためには何でもするとんでもない女の役をニコール・キッドマンが熱演していて、展開もなかなか面白いです。彼女の出世作的な映画でもあります。翻弄される男どももまた情けないやら可哀そうやら。あっけないオチがまたこの作品らしい。そのニコール・キッドマンに誘惑される高校生をホアキン・フェニックスが演じています。

 

6 ゴールデン・リバー

追う側と追われる側が一緒になり、最後は協力して金の採掘を目指すものの、薬品のせいで悲惨な結果を招いてしまうという展開ですが、ストーリーのわりに盛り上がりの欠ける展開で、観ていてもいまひとつ気持ちがワクワクしてこなかったのは残念でした。殺し屋の兄弟も仲がいいのか悪いのか、関係性が微妙で、4人の誰に肩入れして観ればいいのかも分かりにくく、雰囲気のわりには物足りなさは残りました。殺し屋兄弟の弟をホアキン・フェニックスが演じています。

 

7 エヴァの告白

難を逃れて新しい土地で新しい人生を始めるはずが、理不尽な扱いにより身を滅ぼしていくヒロイン。妹を助け出したいという純粋な思いと、それを実現させるためにとらざるを得なかった手段。時代背景もあり、観ていてとても複雑な思いにさせられます。その一方で、一見紳士、しかしその実は自分勝手で女たちを食い物にしている男、その内面に秘めた思い。その思いが明確に明かされるのは、最後になってからなのですが、その言葉を持って作品を振り返ると、腑に落ちるところもいくつか出てくるわけで、その意味では結構深い作品ではあるのです。ただ、観ているときに気づかなくて、あとあと考えてみると…ということも多かったのは、作品としての惹きつける力がもう一歩だったということになるかもしれません。ヒロインに救いの手を差し伸べる売春あっせん業の男をホアキン・フェニックスが演じています。

 

8 カモンカモン

突然甥っ子を預かることになった独身の主人公。突然小さな子供の面倒を見ることになる大人(ホアキン・フェニックス)を描く映画は数多く作られていて、この作品もその一つと言ってしまえばそれだけ。この作品に関しては、預かり始めから預かり終わりまでを淡々と描いていて、ちょっとした展開はあるものの、基本的には大きな起伏があるわけではありません。ただそれだからこそ、なんとなくリアリティを感じやすいような気はしました。この少年はけっして素直な子ではなく、かといってとんでもなく悪ガキということもなく、ごく普通のこの年代の男の子という感じ。子供のいない主人公と、最初はぎこちないのも仕方ないところ。それでも誠実に接していれば、伝わることは伝わるのでしょう。次第に二人の関係は近づいていきますが、それでもべたべたし過ぎず、突き放し過ぎずのその距離感が、不思議と心地よさを感じます。主人公のしている仕事がやや特殊なので、時々差し込まれるインタビューシーンをどうとらえればいいのかというのが戸惑いになったところはありますが、全体としては優しさの感じられる作品になっていたと思います。

 

9 クイルズ

精神病院に幽閉されたサド。取り巻く人々を含めて、共感できる人物がほとんどいないのですよね。(強いていえば医者の若妻を奪った大工ぐらいですかね、まともなのは)。強烈な描写が多いのですが、どこか冷めた視線で観てしまうような感じもあって、とらえ方が難しかったです。

 

10 アンダーカヴァー

警官一家に生まれながらもマフィアとつながりを持ち、その間で翻弄される男をホアキン・フェニックスが演じた硬派のストーリーてせす。家族を失った潜入捜査官の悲哀を描いた重々しくもせつないドラマでした。

 

11  her 世界でひとつの彼女

12 炎のメモリアル

13 8mm

14 ドント・ウォーリー

15 教授のおかしな妄想殺人

16 戦争のはじめかた

17  グラディエーター

18 容疑者、ホアキン・フェニックス

19 ザ・マスター

20 サイン