●チャールズ・ダンス 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

チャールズ・ダンス 出演映画 ベスト10

 

1 ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ 

実在のチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの起伏の激しい人生を描いた伝記映画です。音楽の道を諦め、平凡な主婦に落ち着いた姉と対比しながら、才能がありながらも、不安定な精神、そして病気に悩まされ、若くして亡くなった彼女の生き様は、精神的に辛い状態で、しかも夜のすいている劇場でみると、けっこう答えるものがあります。暗い映画ですが、同じ期間を姉妹の両側からおっていく時間構成は面白いと思いました。父親役でチャールズ・ダンスは出演。

 

2 グッドモーニング・バビロン!

イタリアと米国で繰り広げられる兄弟の壮大なドラマ。映画創世記に夢を追った兄弟が、戦争という過酷な現実の中で運命的な再会を果たすまでの展開がドラマティックに語られ、ドラマとして重みもある。やや大げさな感じもしないできないが、娯楽作としての条件も満たしており、力は持っている作品である。

 

 

3 ゴスフォードパーク

最大の欠点は登場人物があまりにも多くて、人間関係を整理して把握するに労力を使ってしまうこと。それがアルトマンらしさではあるのですが、時々観ていてよく分からなくなってしまいます…。それがなければ、この群像ミステリー劇はアルトマンらしいウィットに富んだ会話が繰り広げられ、またミステリーとしても見事に仕上げていました。集まってきた客の一人としてチャールズ・ダンスは出演しています。

 

4 イミテーション・ゲーム エニグマと天才科学者の秘密

英国が50年以上も隠し続けてきたエニグマ暗号読解の裏側。そのことを知らしめてくれる映画ということで、知的満足を満たしてくれる作品ではありました。密室でしかも世間から隠れた作戦なので、動きとしては至って地味。しかも具体的にどんな作業をしているかまでは、到底映画で説明できるようなものでもないのでしょう、そのあたりのどうしても表面的な描写になってしまうところがこのテーマの限界なのかもしれません。カンバーバッチの超天才の同性愛者という役柄はうまく演じていて、真実味のあるキャラクターになっていたと思います。前半眠ってしまったのがちょっと残念。チームを集める英国海軍のデニストン中佐役でチャールズ・ダンスは出演。

 

5 スイミング・プール

フランソワ・オゾンのサスペンス映画。スランプに陥った作家の別荘で起きた謎が謎を呼ぶ事件を官能的に描いています。出版社の社長をチャールズ・ダンスは演じています。

 

6 高慢と偏見とゾンビ

あまりにも有名な「高慢と偏見」をゾンビ映画に変身させたパロディです。ただ思ったよりもラブロマンスの要素を多く残していますし、姉妹のメインとなる長女と次女がなかなかの美貌。作り手が名作のパロディ化を大いに楽しみながらも、原作への敬意も忘れていないところが、おちゃらけ一辺倒ではない作品になった要因ではないでしょうか。主人公姉妹の父親をチャールズ・ダンスが演じています。

 

7 ラヴェンダーの咲く庭で 

年甲斐もなく若い青年に恋なんかして…といえばそれまでですが、それだけに終わらないなんともいえない優しさを感じさせる素敵なドラマになっています。なんといってもジュディ・デンチの可愛らしさ。いくつになっても女性は女性、理屈では馬鹿らしいとわかっていても、気持ちはどうしようもない。そんな切なさが伝わってきました。

 

 

8 チャイルド44 森に消えた子供たち

まだ戦争の影が暗く国家に落ちている時代。凄惨な少年連続殺しを巡る陰謀を巡る攻防がスリリングに展開されます。犯人の姿自体は早いうちに分かりますし、その裏の事情も中盤には明るみになります。そのあとは謎解きから追う側と阻止しようとする側のサスペンスフルな攻防戦へと展開。当時の社会的背景を理解していればもっと楽しめたかもしれませんが、状況は分かっても心情的にピンとこないところもあり、その部分では難しさも感じました。それに米国映画なので英語なんですよね。背景がいかにもソ連的なので、現地の言葉でないと雰囲気は出ませんね。チャールズ・ダンスは少佐役。

 

9 黄金のアデーレ 名画の帰還

実話に基づいているとはいえ作品自体は地味です。かつてナチスによって奪われた絵画を返還してもらえるかの争いの経過を描いたものです。その間に、ナチスからギリギリのところで逃亡した昔の回想が入り込むわけですが、回想のバランスはあまりよくなく、どこか尻切れトンボのような印象。現代に戻っての交渉の経緯も、もっと観たい部分があっさりと過ぎ、前段がわりときっちり描かれたりと、映画としての盛り上げ方はあまりうまくはなかったです。それでも最後には粘りと強い意思により目的を果たすわけですから、その点であと味は悪くないです。ヘレン・ミレンの凛とした感じ、そして若い頃を演じた女優さんの可愛らしさ。その対照が印象的。長い間にどういう人生をアメリカにわたって送ってきたのか、想像を掻き立てられました。

 

 

10 ゴーストバスターズ

人気作を性別だけ変えて作り直すということで、ハリウッドにおけるアイディアの枯渇を露呈しているようなものですが、作品自体は元の作品の面白さに、現在ならではのCG技術を加えて、それなりに安定した作品になっていました。知名度よりも個性を重視したようなキャスティングにより、4人組のそれぞれの役割が分かりやすく、基盤がきっちり構築されていたような印象。そこに前作をリスペクトしてかビル・マーレイも対立する側として登場させ、人気のヘムズワースを添え物的に参加させることで、作品に華やかさを与えることにも成功。新鮮さはないもののまずまず楽しめ、合格点というところでしょう。チャールズ・ダンスの役名ハロルド・フィルモア。