●ギョーム・カネ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ギョーム・カネ 出演映画 ベスト10

 

1 疑惑のチャンピオン

実話だけに重みのあるドラマです。早いうちからトップになるために薬に手を染め、発覚隠しのための先端技術を駆使して、疑惑をもたれながらも、決定的な証拠を突き止められずにいたチャンピオン。がんを克服したというドラマティック性もあいまって偉大な人気アスリートとしての地位を確保。米国自転車界の象徴たる存在だったはずだったのです。観ている者には最初から裏の部分を見せることで、彼がドーピングに手を染めていることは明らかで、しかもそれをチームぐるみで行われていたという事実。いつどのような形で世間に明らかにされていくのか、それで観客としての興味のポイントであったのですが、そのキーとなりそうな人物も分かりやすく示してくれているので、その意味では元の事実を知らなくても、ある意味安心して観られる作品ではなかったでしょうか。分かりやすく、そして入り込みやすい内容で、テーマを親切に伝えるそんな社会派映画でした。ギョーム・カネは「疑惑」に加担する医師役。

 

2 恋と愛の測り方 

若い夫婦の間に挿したちょっとしたチャンスと心の揺れをおしゃれに、そしてリアルに描いた結婚後の恋愛を描いた作品。夫も妻も一線を越える超えないところで自分自身葛藤しながら、誘惑と誠実さの狭間で揺れる心理が、それぞれ同時進行の中で手に取るように感じられます。夫婦として一緒に過ごした時間の重さと言うものを感じつつも、一方で少しのことで崩れてしまいそうなはかなさも感じ、夫婦というものの不思議さを感じたりもしました。キーラ・ナイトレイ演じる主人公の昔の恋人をギョーム・カネが演じています。

 

3 美しき運命の傷痕

フランス映画に求めるのはこういうドロドロした重苦しさなのかもしれません。いかにもフランス映画らしい作品です。幼いときのある出来事をきっかけに父親は妻によって刑務所に送られるのですが、そのことが3姉妹に重くのしかかってきます。それぞれが必ずしも幸せな暮らしとはいえない状況の中、それが過ちだと知るのです。しかしそれは既に取り返しのつかないこと。自分たちの中で正当化して生きていくしかないということを、最後の母親の紙に書いた一言が物語るわけです。とにかく3姉妹のにっちもさっちもいかない不幸の上塗り状態が、すべてそこに起因するかのように感じられてくるのですが、過去のせいにしていても希望は見えてきません。映画では饒舌には語られませんが、病気で喋れなくても、過ちと知っても、凛とした最後の母親の姿にいろいろなことを考えさせられました。邦題がまた意味深です。物語のキーとなるセバスチャン役でギョーム・カネは出演。

 

4 ザ・ビーチ

ディカプリオ演じる主人公がやってきた南国の楽園。しかしそこは楽しいだけの楽園ではありませんでした。主人公がタイで出会うカップルの男がギョーム・カネ。前半の青春アドべンチャ-的な展開から、後半はこねくりまわした映像での社会派ドラマへと変化。三角関係、四角関係があっさりすぎて、とってつけたような感じには感じましたが、最後の楽園崩壊の場面はちょっとひねってあって良かったです。

 

5 世界にひとつの金メダル

ギョーム・カネ主演。日本ではあまりなじみの薄い馬術競技をテーマにした作品ということで、オリンピックの馬術選手の挫折と成長を描いた正統派のスポーツドラマとなっています。選手本人と彼を支える家族や馬、馬主などとの秘めた思いや確執も含めて、いろいろな思いが交錯する中で、男として、選手として変わっていく姿が丁寧に映し出されていました。

 

6 冬時間のパリ

いかにもフランスの今どきの(といっても若くはないのですが)夫婦という感じで、それぞれが自由に日々を楽しんでいるという、二組の夫婦の男女のひめごと、もめごと、愁いごとあれこれをウィットに富んでいるのかそうでないのかは別として、会話で描くライト・コメディです。いろんな問題を抱えながらも、最後は初めての妊娠ですべてが丸く収まってハッピーエンドというところがお気楽で何よりです。会話の中で、ジュリエット・ビノシュの実名が、ビノシュが演じている女優とは別の女優として出てくるなど、しゃれもきいています。そのビノシュ演じる女優の夫役がギョーム・カネ。

 

7 セザンヌと過ごした時間

かつては成功を夢見てともに青春の日々を過ごした同志が、年月を経て互いの思いが行き違い、憎み合うほどにまでになってしまった関係を、時代を行き来しながら描いています。画家と作家、女性と遊び慣れている者と奥手な者、そして成功した者とまだ成功を収めていない者、対照的な二人ですから、ぶつかることも多く、嫉妬や対抗心など内面にうずまくいろいろな思いが、けっしてきれいとは言えない言動に繋がり、観ていてなんともいえぬ思いにさせられました。ギョーム・カネが文豪ゾラを演じています。

 

8 世界でいちばん不運で幸せな私 

御伽噺のようなロマンス映画。30年に渡りゲームをしながらも、素直に好きといえない二人が最後に迎えた不思議なハッピーエンド。一筋縄でいかない映画だけに、好き嫌いは分かれるかもしれないです。ちょっと行き過ぎたいたずらに嫌悪感を覚える部分もあったので、その点でマイナス。キュートでありながらも、ブラック的要素も含んでいる恋愛映画でした。ジョーム・カネ主演。

 

9 ヴィドック

謎解きとしては最後まで興味を引っ張ってくれはイマスが、残念ながらあまりに非現実的な荒唐無稽なクライマックスはいささか興ざめ。ヴィドックと仮面男の対決などの場面は映像的には面白いものもあっただけに、ストーリー的に不満が残りました。ヴィドックの相棒役がギョーム・カネ。

 

 

10 ベル・エポックでもう一度

シリアスなのかコミカルなのか、どう楽しめばよいのかがわかりにくかったです。昔の時代の再現というコンセプトは面白いのですが、それをファンタジーではなく、現実感のあるドラマで撮ろうというのが限界だったのかもしれません。役者が昔の誰かさんを演じるということ自体、映画では成立していますが、実際にこれをやるとなると難しいんじゃないかななんて思うと、どうもこの映画の展開には嘘っぽさを感じて乗り切れませんでした。「タイムトラベルサービス」の起業者をギョーム・カネが演じています。