●リーアム・ニーソン 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

リーアム・ニーソン 出演映画 ベスト10

 

60歳を超えていまやアクション俳優の第一人者となった稀有な人

 

1 ラブ・アクチュアリー

群像ロマンティック・コメディの代表的作品です。豪華なキャストがクリスマスを背景に、悲喜こもごものいろいろな愛情劇を見せてくれ、シリアスなもの、コミカルなもの、取り混ぜてそれぞれ暖かい気持ちになれました。愛といっても、恋人や夫婦だけでなく親子や友情まで含め、思いやりを込めてそれぞれのエピソードを描いています。ローラ・リニーとアンドリュー・リンカーンが印象深く、思い切りキュンとさせられました。亡くなった最愛の妻の連れ子との関係に悩む男をリーアム・ニーソンが演じています。

 

2 サード・パーソン

3つの物語の進行がどこでどうつながり、或いは交差していくのか、それらを表す欠片を見逃すまいと、終始緊張感を持って観ることができました。ところどころに別のエピソードの人物と重なる部分がありながらも、それと同時に矛盾を抱え、この3つのエピソードの時制や場所さえも疑ってみたくなるのですが、監督自身が答えはないというように、明確な答えは見えてきません。またポイントとなるいくつかの出来事-例えばモニカが金を渡しに行く場面、或いはジュリアの親権が奪われるきっかけになった息子との事故-について、あくまでも主観的な会話の表現だけにとどめ、具体的な映像や説明を敢えて省いているところからも、かなり観ている側に委ねている部分が多いのは伝わります。さらにラストシーンにおいては、その謎かけをさらに増幅させたまま終わってしまうので、妙な余韻があとに残って仕方ありません。それでいて不思議な満足感もあるのもまた事実。完全にしてやられました。主人公の作家を演じるのがリーアム・ニーソン。

 

3 レ・ミゼラブル

使い古された古典作ではあるが、なかなか見応えのあるドラマになっています。リーアム・ニーソンが押さえた演技で重みを出せば、ジェフリー・ラッシュは執念深い警官を熱演、クレア・デインズは若さが漲る美しさで華を添えるなど、キャスティングも豪華。波乱に満ちた人生を描く人間ドラマは、最後に衝撃的な結末が待っていて、初めてこの古典を知るものにとってはかなり新鮮な驚きがありました。

レミゼラブル

 

4 96時間

この作品あたりからアクションづいていったリーアム・ニーソン。ただただ誘拐された娘を助けようと、一人の父親が真っ直ぐに突っ走るだけの単純明快なストーリー、そして娘の命を救うためなら物盗りも残忍な人殺しも、とにかく何をしても良いという、主人公の徹底した信念、それに対して嫌悪感を持つ方もいるかもしれませんが、娯楽映画と割り切って観れば、こんなに潔くて分かりやすい映画もそうそうはありません。結末もまったく奇を衒わず、観ている者の期待を直球ど真ん中に投げ込んでくるかっこよさ。素直に面白かったです。基本はヒーロー映画、たった一人の中年男が、一人で娘の居場所を見つけ出し、次々と現れる悪人どもを倒していく痛快さ。いよいよ危ないかと思われる瞬間に、その都度発生する偶然の悪戯。まさに、子供の頃に良く見た正義の味方の映画そのもの。割り切ってリアリティは無視し、とにかく主人公の超人的な活躍をこれでもかこれでもかと見せ付ける一貫性はたいしたものです。変にこねくりまわして複雑にしたり、或いは社会テーマを入れ込んだり、感動の人間ドラマを付け足したり、近頃のサスペンス・アクション映画に見られる小細工を一切廃した真っ直ぐさに脱帽です。冷静に見ると、いったいこの主人公はどれだけの罪を犯しているのかと問いたくもなるのですが、なんのお咎めもなくのこのこと帰国してくる様子は、さすがスーパーヒーローです。

96時間

 

5 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス

リーアム・ニーソンはジェダイの騎士クワイ=ガン・ジン役で出演。壮大なる物語の序章となるということで、説明に大部分費やされているわけではありますが、それでも見所は抑えていたと思います。続く物語に含みを持たせる場面がいくつかみられ、エピソード2に向けて期待感を十分に煽ってくれます。ということで単独の作品としてみるよりは、シリーズに占める役割としての一本と見て評価するべきなのだろう。

 

6 フライト・ゲーム

リーアム・ニーソン主演のアクション・ムービー。閉鎖された機内という空間の中で、見えない犯人とのやりとり、自分を信じない陸地の人々の中、孤立化していく状況がサスペンスフルにそしてスピーディに描かれています。一気に最初から最後まで行きつく間もなく惹きつけていく力はこの映画にはあります。そういう意味では面白かったです。ただひとつひとつを冷静に分析していくと、どうも都合よく展開を作られているような気はします。突然現れる二人組、いまひとつ動機もそこまでの手法もはっきりさせないまま、ビルの立場の変遷だけをクローズアップ。一見細やかで実は大味、それでも娯楽映画としては及第でしょう。

 

7 ファイナル・プラン

この手の復讐アクションばかりになっているリーアム・ニーソン、そういう意味では安心感はあるのですが、年齢を考えると、無理をしないでとは思ってしまいます。今作はとんでもない悪徳刑事がいたもので、そいつのおかげで恋人も含めて事件に巻き込まれていくという展開。最後にはきっと復讐を果たすのだろうと思うと、どんなピンチに陥っても安心してみられるところはありますね。スピード感もあって、面白く観られました。

 

8 嵐の中で輝いて

 戦時下のスパイ映画という形ではありますが、夫婦愛の重さを大きく唄いこんだ娯楽作品として評価できます。やや強引なストーリーではありますし、訓練も何も受けていない女性が自ら進んでスパイになるかというと、本当かよと突っ込みたくもなるのですが、まあ映画の世界、目を瞑るとすると、愛とサスペンスに満ちたドラマが展開し、場面の展開幅も大きいので、よりドラマティックになっていたと思います。妻を亡くした将校役でリーアム・ニーソンは出演。

 

9 トレイン・ミッション

最近のリーアム・ニーソンのアクション映画の流れそのものの巻き込まれ型のサスペンス・アクション映画ですが、もはやアクション俳優として安定の領域。走る列車の中という密室状態の中で、家族の命が狙われ、必死に状況を打開しようとする主人公をいつものように熱演していました。観ている側も、プリンなる人物は誰なのか、最後まで分からなかったこともあり、一緒になって事態に巻き込まれているような感覚で鑑賞できました。

 

10 沈黙 サイレンス 

信教に関するとにかくずっしりと重いテーマですし、上映時間をとっても作り手の熱い気持ちがよく伝わってきます。キリスト教を広めようとやってきた外国人宣教師たちでしたが、想像以上の弾圧と、キリスト教が根付かない日本特有の文化に躓き、信教を不器用にまで通して死んでいく者と、屈辱の中で表面的に棄教し抵抗を諦める者、いずれの選択にしてもそれは実に重い選択だったことでしょう。斬首シーンなどかなり衝撃的なシーンもあるなど、拷問のシーンは観ていて辛いもので、これを目の前で仲間たちが受けているのは到底見るに堪えないものであることは想像に難くなく、そういう意味で踏み絵に応じたシーンはほっとしてしまったりもしました。なかなかこの時代の日本の宗教弾圧を描く作品というものは少なく、そういった意味では日本人でないスコセッシ監督がこの映画をつくったということは、やられたという感じさえしました。リーアム・ニーソンは宣教師役。

 

11 アンノウン

12 マークスマン

13 アイス・ロード

14 シンドラーのリスト

15 THE GREY 凍える太陽

16 テッド2

17 クロエ

18 愛についてのキンゼイ・レポート

19 96時間 レクイエム

20 スリーデイズ