出世、キャリアアップ映画 ベスト10
組織の中での出世や、キャリアアップを描いた作品の特集です。
1 恋とニュースのつくり方
何も憂いを持たずに明るく楽しめる映画はいいですね。レイチェル・マクアダムスの明るいキャラクターが作品全体を引っ張り、とにかく爽やかであと味もすっきり!正攻法のサクセスストーリーにラブロマンスをからめ、好感の持てる作品に仕上がっています。ベテランの俳優陣が脇を固め、それぞれが個性を生かした安心の演技。重い映画に疲れた時にはぴったりです。
2 日本一の男の中の男
いつもながら口八丁に周りを巻き込んで、物事をなんでもうまく運んでいく植木等ですが、今作は実に有能なビジネスマンであることが見事に表れています。店頭でも、宣伝部でも、営業でもどこへいってもあっという間に結果を残す、本当にスーパーサラリーマン。実際にこんな男がいたら、とんでもない成功者になるだろうと思って観ていました。いつもながら楽しい作品です。
3 チャンス!
ちょっと現実離れした顛末ではありますが、ウーピー・ゴールドバーグのあの手この手を使ったカムフラージュ作戦は楽しいです。なんといっても変装して見つかるシーンの慌てぶりは可笑しいし、最後に観衆の前でマスクを引き剥がすところはなかなか気持ち良い。加えて秘書役のダイアン・ウィ-ストのお茶目な雰囲気が温かみをつけていて、作品全体がハートフルな女性応援的なムードになっていました。
4 幸せのちから
実話を元にしているということでそれなりに興味を引く題材でありますし、作品もサクセスストーリーと親子ドラマが合わさった良いお話にもなっています。しかしながらいまひとつ物足りなさが残ったのも事実です。さてウィル・スミス&息子「役」のジェイデン君ですが、実の親子ということで、二人の息はぴったり。貧乏暮らしにも泣き言を言わずついていく健気さにはほろりときそうになります。当然実生活では経済的にはかなり恵まれた裕福な生活を送っているはずですので、貧乏暮らしなど縁がないジェイデン君、よくもちゃんとこの役を演じたものです。二人の親子愛のストーリーにはさりげなく、特に押し付けがましく涙を誘うような演出もなく、好感の持てるものでした。
5 ワーキング・ガール
秘書が女上司の裏切りに奮起して、一旦逆襲に合うものの、奮起してそこから上り詰めていく様子を、ロマンスや友情をからめながら、生き生きと描いている作品です。重役の座とともにロマンスでもハッピーエンドを手に入れて、まさにサクセスストーリーの典型。
6 摩天楼〈ニューヨーク〉はバラ色に
ニューヨークの実業界を舞台に、マイケル・J・フォックスのキャラクターが生きた小気味良いサクセスストーリーです。多少うまくいき過ぎ感はありますが、そこは映画の話。スカッとした逆転劇が爽快な、時代を感じる作品になっています。
7 アンカー・ウーマン
分かりやすいサクセスストーリー。男が女を助けるという点で、女性の自立を詠いながらも、どこか男性優位の社会を感じずにはいられませんが、これもまたこの時代の現実なのだろうから仕方ないところかも。ミシェル・ファイファー、ロバート・レッドフォードとも型通りの奇麗な役といってしまえばそれまでですが、ある意味女性にとって理想の出世物語でありラブストーリーであるのかもしれません。全体的にはストレートで奇麗な展開で、あまり奇をてらった部分がないので、良くも悪くもハリウッド的な夢物語という印象でした。
8 努力しないで出世する方法
アメリカ版植木等という感じもしないではないですが、口八丁手八丁に要領よく気楽に昇進していく主人公、お嫁さんまで手に入れて、ある意味理想の会社人生ではないでしょうか。いい時代だったんだとも思ってしまう楽しい作品。
9 未来は今
落下の途中で時間を止めるのは反則でしょ!ま、それはともかく、記者の秘書が社長に惹かれていくのが唐突で、過程がなんか理解できないのですよね。ポール・ニューマンがいい味を出しているのに、脚本が雑。
10 9時から5時まで
完全に男は道化役で、女性のための映画。そのためやや大袈裟な演出が目立ち、現実感の薄いお話になっているのは残念。コメディとはいえ、本線はもう少し真剣な味を出したほうがよかったように思うのですが。