●宝くじ映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

宝くじ映画 ベスト10

 

1 天使のくれた時間

ニコラス・ケイジが演じる主人公が、黒人青年から換金できない宝くじの当たりくじを買い取ったことから始まる奇妙でファンタジックな体験。もしもの体験を通して今の自分に反省を促し、より幸せな人生とと導いてくれるような素敵なハートフル・ファンタジーでした。くすぐりどころもありながら、温かさも感じられて、なかなか良い作品でした。

 

2 あなたに降る夢

宝くじが当たってしまったことから、思わぬ方向へと人生が転がり出した日男女。最後は出来過ぎの結末となるわけだが、それでも冷めた感じにならないのは、主役二人がキャラクターにはまっていることにあるでしょう。特にブリジット・フォンダは質素かつ魅力的に撮られていて好感度は高い。結ばれるべくして結ばれた二人をどうしても応援したくなるように作られているのは心憎い。周りの人物の極端なキャラクターもそれを手伝っていて、結果優しい心あたたまる作品に仕上がっていました。

 あなたに降る夢

 

3 ル・ブレ

当たった宝くじを奥さんが持って逃げたことから始まる大騒動。気軽に観るには充分楽しめるライトな犯罪コメディです。次々に人が殺されているにも関わらず、異常なまでのこの軽さは、やはり主役二人の絶妙なキャラクターによるところが大きい。とにかくテンポがよく、次から次へと場面が展開するので飽きることがないです。そして主人公の馬鹿さ加減。けっして爆笑という感じではないですが、くすくすと微笑ましささえ感じてしまう笑いはになかなか楽しい。観覧車が転がるシーンなど、アクションも面白いし、意外な拾い物というところでした。

ルブレ 

 

4 ラッキー・ナンバー

ロト券で一儲けをたくらむ奴らの顛末を描くコメディ。派手ではないですが、ジョン・トラヴォルタ演じる度胸のない頭の悪い冴えない男が、くすくすと失笑を誘います。実話を元にしているというのですが、脚本的にもなかなかテンポよい面白いものになっていますし、爆笑ではないものの退屈しないで最後まで楽しめました。

 

 

5 海よりもまだ深く

最後に雨の中で宝くじが散らばり、一生懸命拾う3人の姿が印象的。まず樹木希林がさすがの演技と存在感で、彼女のおかげでこの作品が成立しているといっても過言でないぐらいです。台風の夜の狭いアパートの中で場面が半分以上占める中、演者の演技によるところが大きい作品なだけに、阿部寛や真木よう子も含め、リアリティのある演技はそれだけで観るべきものはあったでしょう。ストーリーとしては大きな展開があるわけでもなく、別れた夫婦が夫の母親のアパートで、息子を含めて一緒に過ごす中で、改めてそれぞれが別の人生を歩いているということを確認するというだけの話。決して起伏にとんだ面白い物語があるわけではありません。意外性もないですし。うだつの上がらない父親を見ていると、別れるのも仕方ないところ。それに元嫁さんはきついし、不機嫌そうですから。しかし息子が小学生にしては大人で、本音をのぞかせつつも、表面的には仕方ない者と、両親それぞれの気持ちを受け止めているところがまた、少しやるせなくもあります。

 

 

6 巴里の空の下セーヌは流れる 

 とにかく構成に古さを感じさせないおしゃれっぽさは見事。まったくバラバラのパリに住む人々が糸で繋がれているかのように、最後には関連付けられていく。セーヌ川、エッフェル塔などの風物が盛りこまれているのもさらに、映画の雰囲気を盛り上げている。最後はシニカルなブラック調の結末。宝くじが人々をつなぐひとつの小道具として巧みに使われていました。

 

 

7 ウェイクアップ!ネッド 

小さい村を舞台に、宝くじをめぐる騒動を描くコメディです。最後に意地悪ばあさんが帰って来た牧師の車に電話ボックスごと飛ばされるシーンは、ブラックも含んで面白かったですが、全体的には平板で、恋愛エピソードもとってつけたような気はしました。

 

 

8 億男

大金を手にして大きなことが起きそうだなという設定ではあるのですが、実際には何も起こらないで、娘の自転車1台を買って終わるという、入り口が大きくて出口が小さい作品です。テーマは金と幸せの関係という、実はまじめで考えさせるテーマですから、主人公が大金で生活が変わって、悠々自適幸せいっぱいになったら困るのでしょうけれど、映画としての面白さはまた別問題。かなり豪華なキャストのわりには、地味目な話で、ちょっと拍子抜けでした。

 

 

9 バベットの晩餐会

宝くじを長年の間買い続けてきたバベットという女性、あるときとうとう1万フランの当選し、そのお金を使って開く晩餐会に集まり人々を描いた作品ですが、どこか哲学的な匂いのふる作品となっています。地味ですね。

 

 

10 ペイチェック 消された記憶

この作品では宝くじはオチとして使われます。作品自体は3者が追いつ追われつの攻防の中、謎解きあり、ロマンスあり、アクションあり、サスペンスあり、で一応色んな要素を盛り込んではいます。ベン・アフレックのせいなのか、全体的に大味な印象は否めないですが、ガラクタをつなぎ合わせて問題の機械にたどりつくまでの展開は、それなりに興味を持って観られました。