●サム・ワーシントン 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

サム・ワーシントン 出演映画 ベスト10

 

若手若手と思っていたら、もう40代。

 

1 崖っぷちの男

まずはビルの外に立ち飛び降りようとしている男(サム・ワーシントン)を映し出すことで観客をひきつけておいて、その後少しずつどうしてそうなったのか背景を明らかにしていきながら、正義と悪の構図を明らかにし、最後にきちんと収めるという形。一見突拍子もない設定に思わせながら、実はサスペンス映画の王道をいく構成で、そのあたり巧みにかつ正攻法に作られていたと思います。堅苦しいテーマを盛り込んだり、サイドストーリーへのヒューマンドラマで泣かせたり、そんなことをしないでも正々堂々と展開で見せるサスペンスは作れるものです。案外こういった作品が最近なくて、かえって新鮮に映ったりもしました。

 崖っぷちの男

 

2 恋と愛の測り方

若い夫婦の間に挿したちょっとしたチャンスと心の揺れをおしゃれに、そしてリアルに描いた結婚後の恋愛を描いた作品。夫(サム・ワーシントン)も妻(キーラ・ナイトレイ)も一線を越える超えないところで自分自身葛藤しながら、誘惑と誠実さの狭間で揺れる心理が、それぞれ同時進行の中で手に取るように感じられます。夫婦として一緒に過ごした時間の重さと言うものを感じつつも、一方で少しのことで崩れてしまいそうなはかなさも感じ、夫婦というものの不思議さを感じたりもしました。

 

 

3 ジャスティス

作品全体の流れは悪くない。次にどんな展開を見せるのか、なかなか目を離させてくれません。しかしながらラストがあまりにも唐突かつ偽善的。それまでは悪の権化をいくような男が急にみせる「正義」の医師。全く前兆も伏線もなかったので、素直に受け入れ難いラストでした。それ以外は、人種差別や戦争中の非人間的行動などを盛り込み、娯楽的且つ社会的なドラマ・サスペンスとして平均点以上のものになっているためだけに、もうすこしすっきりしたラストがあれば、より納得のいく作品になっていたように思いました。それにしてもブルース・ウィリスの目の演技、いかにも悪の権力者といったみえみえの視線は、返って不自然に感じてしまったのですが…。無名のワーシントンも顔を出しています。

 

 

4 サボタージュ

仲間が一人一人と殺されていくサスペンスは班長感も持続し、目が離せない展開で面白かったです。ただ仲間を次々に殺すには、誰だかわからない金を隠した犯人への怒りというのは、ちょっと首をかしげてしまうところはあります。無実の仲間をも殺していることになり、殺害方法の残虐性を見ても、仲間へここまで出来てしまうというのは、かなり恐ろしさを感じました。まあ刑事も犯人もいわゆる美人女優を使わない配役はリアルでいいのですが…、サム・ワーシントンは元恋人に殺されてしまう役。

 

 

5 タップ・ドッグス

タップダンスに青春をかける若者たちを描く作品です。アダム・ガルシア演じる主人公の兄がサム・ワーシントン。これが映画デビューのようです。ややドラマティックにしようと過度に詰め込みすぎたきらいはあるものの、全体としては熱さと優しさを感じられるような好感の持てる作品にはなっていました。不満は、簡単にくっついたり、仲直りしたりという恋愛部分。あまりにもすんなりし過ぎて、とってつけたような印象になってしまっているのが惜しい。 

 

 

6 ドリフト

福山雅治似の兄とプロ並みの腕前を持つサーファーの弟を中心に展開される爽やかながらちょっと重たいサーフィン映画です。オーストラリアの地で周りから冷たい目で見られながらも、サーフィンショップを始めて成功するまでの紆余曲折が青春映画っぽく描かれています。その中の核となっているのは家族の絆。責任感のある兄を中心に、退職後資金で協力した父親など、力を合わせる様子が素敵でした。サム・ワーシントンは旅暮らしのカメラマン役。

 

 

7 タイタンの戦い

神と人間の戦いということですが、雰囲気としてはSFチックな感じになってしまいましたね。物語の進行としては、特に奇を衒うこともなく、わりとオーソドックス。予定調和の進行で無難な出来で終わりました。神として生まれながらも人間として育てられたペルセウスを演じるサム・ワーシントン主演。

 

 

8 マンイーター

次々に人が殺される猛獣パニックものも山ほど作られており、そんな刺激に慣れてしまったことからすると、思ったよりサバイバル度が低いといいますか、生き残り率が高かったという感想です。しかも敵も基本1匹で、死んだと思ったらまた出てきたなんてこともなく、その点では比較的心臓に優しい猛獣パニックムービーという印象でもあります。でも、殺される人数が少ないからダメだとか、しつこいくらいうじゃうじゃと敵を登場させなきゃつまらないとかいうつもりはなく、これはこれでそれなりに楽しめるものにはなっていました。まあ、でも殺されたのはどこかキャラクターとして嫌なところが目につく人物がほとんどでしたし、死んだと思ったあの人物も無事でしたし、その意味では気持ち的には安心して観られましたでしょうか。むやみに恐怖を煽ろうとしない、このジャンルとしては良心的でした。サム・ワーシントン、主人公の女船長に気があるのか、邪魔してくる嫌な男。

 

 

9 エベレスト3D

実話ベースなので現実離れした描写はできませんし、すべて雪山の出来事なので背景の変化もありません。そんな制限の中で魅せる映画を作るというのはなかなかハードルが高いのかもしれません。一旦雪山に入ると、みんな白塗れの顔で区別もつきにくいですし、そういう意味では難しい題材だったかもしれません。生還したものと生還できなかったもの、その差はなんだったのか、事実ではそこに明確な差があるわけでもなく、ただただ自然の中での人間の無力さを思い知らされるだけでした。なんとか生還したものの腕と鼻を失った者もいるわけで、それでも山に魅せられるものがあるのでしょう。その山の魅力をこの映画の中でもっと伝えられると良かったのではないでしょうか?そのあたりが弱かったことが残念です。登山ガイド役でサム・ワーシントンは出演。

 

 

10 アバター

観ていて疲れました。3Dもこう続くと新鮮さは薄れますし、どうしても映像が暗くなるところにストレスが生じてきます。ちょっとはずしてみた時の色の鮮やかさを目にすると、やはり3D映像はまだまだ完璧ではないという気になりますね。しかしメガネのせいもあるのですが、それ以上にこの長さでこの脚本もちょっと辛かったです。ストーリーとしては単純なので、ここまで尺を引っ張っていくには、よほどうまく構成していかないと、私としては飽きてしまいます。しかもラブストーリーを担う二人の見かけがこれなので、なかなか感情移入が難しいのですよね。せっかくの力を注ぎ込んだ映像も、映画が面白くなければ素晴らしさも半減。もう少し短くても良かったかなと思いました。