●タイトルに父親を表す言葉が使われた映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

タイトルに父親を表す言葉が使われた映画 ベスト10

 

1 そしてになる

子供の取り違え発覚後の対応の中で、主人公が父親として成長して様子を丹念に丁寧に描いた、落ち着いた良作です。自分自身が父親との関係をうまく築けずに育ってきた中、エリート意識が強く、自分とは全く違う世界に住む他人を見下しがちだった彼が、まったく違う環境、まったく違う価値観、まったく違う方針で子育てをする一家を知ることで、少しずつ変化していく様子が自然に伝わってきました。どうしても自分だけの定規で子供を比較し、子供と一緒に遊ぶことも知らなかった父親が、別の育て方をされてきた新しい息子を受け入れることで、子供に合わせて自分自身も変わっていく様子は、この取り違えも悪いことばかりではなかったのかもしれないとさえ思ってしまいました。

 そして父になる

 

2 パパはわるものチャンピオン

設定を聞けば話の流れが想像できる映画ではありましたが、それでもなかなかどうして、心温まる素敵で面白い作品になっていました。自分の父親が悪役レスラーだったら…今まであまり目をつけなかったような設定の中に、父親の思い、妻の思い、子供の思い、ファンの思い、それぞれが詰まっていて、ついつい気持ちを入れ込んでしまうような内容で、気持ちの良い出来栄え。俳優にレスラーを演じさせるのではなく、本物のレスラーに演技をさせる選択によって、試合のシーンがかなりリアルに撮ることができ、それも成功の要因となったでしょう。そして寺田心くんの泣きのセリフがまた、大人の心をくすぐるのですよね。期待以上の良い作品でした。

 

 

3 、帰る

複雑な展開ではないが、久しぶりにあった親子の間の緊迫感がひしひしと伝わってきて、それだけで観る者をひきつけていく力はあります。さらには兄弟の間の力関係とそれぞれの性格が描き分けられていて、少ない登場人物の単純な物語を退屈させない演出と演技も見事。最後の急な悲劇は、映画としてみせるには必要かもしれないですが、物語で何を言いたかったのかということが、これによってぼやけてしまった感はあります。何事もなかったように父親の遺体を沈めて帰っていく兄弟のその後が気になりました。

 

 

4 お父さんと伊藤さん

リリー・フランキー演じる伊藤さんが実にいい味を出しています。一見頼りなさそうで、アルバイトを転々としているだけに見えるのですが、ここぞというときにはっきりしない親子を叱咤したり、頭を下げたりしながらも、いい方向へと導き、また困ったときには謎のつてを利用して、家出したお父さんの居場所を見つけ出したり。実際こんな頑固なお父さんと毎日一つ屋根の下で暮らすというのも、実の子どもであっても参ってしまうのは分かりますし、ましては他人である嫁にとっては、精神的に参ってしまうのも仕方ないのかもしれません。やっかいもの扱いされる親側はまたそれが切ないのでしょう。居場所がない感じもたまらないのではないでしょうか。最後に自分で老人ホームを見つけて出ていく下りは、あれだけ我儘を言い続けた父親であっても、やはりほろりとしてしまうシーンでした。

 

 

5 世界で一番パパが好き! 

主演のベン・アフレックと娘との関係性がほっこりと温かくて、一方で新しい出会いとのはざまで揺れる気持ちがリアルで、観ていて優しい気持ちになる作品です。

世界で一番パパが好き 

 

6 友だちのパパが好き

山内ケンジ監督ならではの男女のドロドロごちゃごちゃの入り混じった恋愛関係夫婦関係が会話劇によって展開されます。ほんとうにどうしようもなく自分のことだけしか考えていない男と女だらけで、他人事として観ているとこの上なく可笑しくて極まりないのです。当人たちにしてみれば至って真剣そのものでしょうから、それがまた馬鹿馬鹿しさを増幅させて、映画として成立させるものになってくるわけです。妻とは離婚、愛人と晴れて一緒になれるという状況の中、娘の同級生に言い寄られふらふらする中年男のだらしなさといったら。改めて人間の馬鹿さ加減を思い知らされるわけです。

 

 

7 の秘密

壮絶ないじめの実態。それを父親には言わずに平然を装う娘の健気さ。愚かで軽はずみな行為であったにせよ、誰にも相談できずに一人で耐えていたアレハンドラの姿は痛々しすぎます。その思いを知ったからこそ、仲の良かった父親の下した決断もまた、愚かだと言い捨てることのできない思いつめた並々ならぬ決意を感じるのであります。

 

8 ぼくの国、パパの国

にぎやかながら最後はしんみりとする作品です。封建的な思想を持つ父親が自分の力が及ばないことを最後に悟る。言うべきことを言いながらも、最後は子供たちには父親であることを立てる英国妻がキリッとしていて頼もしい。ゲイやクラブ、エロティックでシュールなアート、英国文化の中で育った子供たちと、祖国の伝統を信じてやまない頑固な父親、文化のぶつかり合いの中、結局は伝統文化も新しい時代の中で変化していくことに気付かせられます。日本でも一昔前まではいそうなタイプの父親ですね。どこの文化でもありうる話ということ。

 

 

9 の祈りを

史実だけに、無実の罪で投獄された男とでっちあげた警察との闘いは重いです。ただ、前半が長いわりに、無実をかちとるための法廷闘争部分が意外にあっけなかったのが残念でしたが。

父の祈りを 

 

10 パパは出張中!

子供の目を通した社会の移り変わり、大人の社会をどこか冷めた語り口で語ります。性的な目覚めなどユーモラスな部分も取り混ぜながら、少しずつ成長していく少年の姿が意地らしく感じられました。あれほど遠いところにいる父親に焦がれながらも、その裏の部分も見てしまって、影から睨みつける最後のほうのシーンはなんともいえない笑いと涙と両方を要求されているようなシーンですが、こうして強くなって大人になっていくのでしょうね。

 

 

11 

12 父親たちの星条旗

13 パパが遺した物語

14 初恋 お父さん、チビがいなくなりました

15  パードレ・パドローネ 

16 と暮せば

17 花嫁のパパ

18 の初七日

19 

20 パパは奮闘中