●サマンサ・モートン 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

サマンサ・モートン 出演映画 ベスト10

 

独特の雰囲気を持つ女優さんです。

 

1 イン・アメリカ

地味な映画なのですが、貧しく苦難を抱えながらも、そして多少のぶつかり合いはあっても、家族4人が互いに支えながら生きている様が見ていて暖かい気持ちになるそんな作品です。同じアパート暮らしのアーティストであるマテオの存在が特に後半において重要になってきて、人との繋がりの大事さも感じさせられます。けっして楽しい映画でもないし、派手な感動を呼ぶシーンがあるわけでもないですが、不思議とどこか元気にさせてくれるのでした。母親役がサマンサ・モートンです。

 

 

2 エリザベス:ゴールデン・エイジ 

女王としての孤独=自分と同じ立場にいる人間がなく、最終的にはすべて自分が決断し命令していかなければならない立場、そして民のために国を守っていかなければならない立場、女王になった者にしか分からない悲哀のようなものが全編通じて伝わってきます。望まないことでも、秩序を守るためには決断を下さないといけないこともあるわけで、そんな葛藤に悩まされることもしばしば。しかしそんな立場の女王であっても、やはり一人の女性、嫉妬に取り乱すこともあります。ただそんな時でも、やはり民を守るためにオロオロしているわけにもいかず、先頭に立って危機を脱するために陣頭指揮を執っていかなければならないのが女王。「女王エリザベス」のまさに信念のようなものが如実に表された作品が、この映画でした。反逆罪で捕まるもう一人の王女がサマンサ・モートン。

 

 

3 Jの悲劇

簡単に言ってしまえばストーカー映画です。男性の男性に対するストーカー、それによって恋人との関係までが崩壊していく様子を、スリリングに描いています。心理的に追い詰められ、苛立ち、異常な言動にまで至って行く主人公の様子が、ピリピリと伝わってきて、物語の展開にひきつけられていきました。ただ、最後の結末のつけ方がオーソドックスなのが残念。似たような映画もいくつかある中で、オリジナリティのあるひねったラストが欲しかったところです。さらには、主人公と恋人の関係も、なんとも救われない気持ちのまま終わってしまったのも、後味の悪さを残しました。主人公の恋人を演じたのがサマンサ・モートン。

 

 

4 ギター弾きの恋

恋の行方があっけない感じはしました。架空の伝記としては、男の刹那さなんかが出ていてそれなりに面白かったですが,結婚したり、棄てたりという、男の心のうちの奥があまり見えてこず、共感しにくかったです。ただそんな中で口のきけないヒロインを演じたサマンサ・モートンの演技が光りました。

 ギター弾きの恋

 

5 マイノリティ・レポート

想像したよりSF色は強くなく、むしろサスペンス劇に重きを置いた構成になっており、特に後半は未来らしい要素も新しく登場してこず、トムが真犯人を暴き出すことが出来るかどうかが焦点になる作品。しかしその中で別居中の妻が局長の犯行だと気付くきっかけとなる「口からポロリ」はあまりに使い古された手段であり、未来的で斬新なムードを一気にぶち壊す残念な展開でした。それがなければ複雑過ぎず単純過ぎない事件の背景はそれなりに興味を持って観ることが出来ましたし、主人公への感情移入も上手にさせてくれます。エンタテイメントとしては合格点を上げてもいい出来だけに、最後のもう一工夫が欲しかったところ。サマンサ・モートンがヒロインを演じます。

 

6 メッセンジャー

戦士を遺族に伝える「メッセンジャー」にスポットを当てた異色の戦争ドラマです。たまたまその役目を命じられただけなの、死の宣告に居合わせることで、国を代表しているかのように辛く当てられてしまう。それでも毅然とした態度で、そして淡々と事実だけを伝えて去らなければいけない任務。人間的な感情も押し殺すことをルールとされる中、遺族を思うとやはりクールには振舞いきれない。そんな任務のしんどさが伝わってきます。言われる方が辛いのはもちろんですが、伝える方もまたしんどいし、それも何人も何人もの死の宣告に立ち会わなければならないという意味では、正気でいられなくなるのも仕方ないでしょう。戦争の1つの側面を見せてくれた映画でした。夫を戦争で亡くした未亡人をサマンサ・モートンが演じています。

 

 

7 ジョン・カーター

3Dで観る想像の火星の世界は、映像としてはそれなりに楽しめるものでありました。ただそこに乗っかってくるストーリーは極めて平凡。3つ巴の睨み合いの中から2つが組んで、残った1つと戦った。率いたのはよそから来た一匹狼…。舞台は違えども、昔からよくあるパターン。ただそれ以上に問題なのは、主人公の味方側につくキャラクターに愛嬌がないこと。これだと、感情移入しづらいです。結果的に予定調和で終わるストーリーだけに、いかに主人公側に気持ちを入れ込ませるかというのは重要な要素のはず。火星人とはいえ、もう少し可愛らしさがあれば、楽しく観られたのにとは思いましたね。

 

 

8 CODE46

ウィンターボトムとし初のSF映画ということですが、さすがにありきたりのものは作りません。主役にモートンを配したことからして、普通の作品ではないことが想像できるのですが、架空の土地と実在の土地と混在する設定、遺伝に関する調査がSF的な匂いを放ちます。当たり前のようにクローン人間が行われる世の中になっても、人間を愛する気持ちは変わらないのです。しかしそんな気持ちも未来科学がすべてを否定してしまう近未来。なんとも不思議な感覚を覚えさせられました。サマンサ・モートン主演作。

 

 

9 リバティーン

反感とか嫌悪感とか、敢えて観ているものに持たせようとしているのでしょう。その思惑通り、そして映画冒頭でも言っているように、観れば観るほど不快な気持ちになっていくドラマです。天才と狂人は紙一重と云われることがありますが、この主人公もまさにそんな人物。どこまで本気で、どこまでがふざけているのか、その表裏一体となっている不思議な魅力を演じるのは、やはりジョニー・デップがピタリと来ます。そういった意味でははまり役で、きちんと主人公の才能と狂気を表現しきってはいます。しかしながら、それ以上に、どうしてもこの主人公に対する嫌悪感の方が上回ってしまうのです。えげつないかなと思わせる演出は、若干やりすぎかとも思う部分はあるのですが、逆にそれがなければ本当に凡作に終わっていたでしょうし、難しいところです。そして何よりも、主人公のすること考えることに、どうしてもついていけない、理解できないというのが、この映画を好きになれない最大の要因なまでありました。サマンサ・モートンは女優役。

 

 

10 モーヴァン

設定からすると、やや意外な方向に展開が進んで行った感じ。最初はミステリーあるいはクライムっぽい匂いがしたのですが、実際は生き方探しを始めた主人公の人生の転換を描いている作品です。品をなくしたグウィネス・パルトロウみたいな親友とのやりとりは観ていて疲れを誘います。そして結局何がいいたかったのか、そのことがすっきりしないのです。それにしてもサマンサ・モートンは作品によって全く印象を変えてしまうのには恐れ入る。