●加山雄三 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

加山雄三 出演映画 ベスト10

 

1 八甲田山

まさに力作という言葉が相応しいスケール感のある映画。大半が冬山でのシーンで、死と背中合わせの中必死に任務を遂行しようとする男たちの必死の様子が臨場感をもって伝わってきます。映像的に迫力のあるものになっていて、観ていて惹きつけられていきました。物語は史実に基づいているため、わりと有名な話ではありますが、説得力があるのです。今とは時代も違い、どうしてここまでしないといけなかったのか、というのは感覚的に理解するのは難しいかもしれないですが、使命を追って男たちが自然の難関を克服し、無事目的を達成しようとする男意気というものは充分に響いてきました。随行する大尉役で加山雄三は出演。

 

 

2 赤ひげ

町の養生所にやってくる人々は貧しかったり、酷い目にあっていたりと、体だけでなく心に傷を抱えた人々ばかり。そんな人々とのいくつかのエピソードを通して、医師とはどうあるべきかを問うような重厚な作品となっています。一方で登場人物たちに感情移入しやすいドラマ展開で、そのあたりは黒澤明の巧みさも感じさせます。一つのエピソードの次はまた別のエピソードと、3時間の作品を最後まで飽きさせることなく引っ張る力はさすがといったところ。三船敏郎演じる医師も決して聖人君子ではないですが、弱きを助け強きをくじくという姿勢は一貫しており、まさに庶民の味方、弱者のヒーローといったところ。そこにちょっとした若き医師の卵(加山雄三)の成長物語や恋物語も加わって、心に響く作品となっています。

 

 

3 メッセンジャー

ホイチョイプロが製作したバイク便の映画ですが、これがなかなか気持ちの良い作品になっていました。加山雄三は各バイクに指示を出す元警察官役で出演。ところどころ都合のいい偶然があるのは気にはなりましたが、それよりもテンポのよい展開は見ていてすがすがしくあっという間でした。新しいストーリーではないのですが、誰にも分かりやすいストーリーです。みんなが久保田利伸の主題歌を歌い踊るエンディングも楽しかった。

 

 

4 名もなく貧しく美しく

家族の歴史を描いた一代記といいましょうか。いろんな苦難を乗り越え、ささいな喜びを得、そしてまた辛い出来事の繰り返し。しかしながらそれでいても、支え合って生きる二人を見ていると、家族の良さと言うものを実感するわけです。貧しくても美しく生きる、まさにタイトルどおりのドラマでした。主人公が助ける自衛隊員役で加山雄三は出演。

 

 

5 乱れる

成瀬巳喜男の代表作。夫を亡くし、残された酒屋を女一人で切り盛りする主人公が、遊んでばかりの義弟と恋におちていくのですが、その先に待ち受ける悲劇を描いた人間くさい作品です。主人公の未亡人を演じた高峰秀子に対し、義弟を演じたのが加山雄三。名作です。

 

 

6 日本のいちばん長い日

歴史的な一日を描いた作品として非常に興味深い内容となっています。すんなりと降伏に至ったわけでなく、強力に抵抗する軍部や自殺するものなど、陰ではさまざまなドラマが渦巻いていたことを知らし召され、衝撃さえ受ける内容でした。キャストも男優勢ぞろいといった様相。特に狂人のようにポツダム宣言受諾に反対する2人の軍人の狂気の行動が強烈に印象に残りました。加山雄三はNHK関係者の役。

 

 

7 椿三十郎

黒澤明、三船敏郎さすがとしか言いようがありません。時代劇としてそれなりの権威を保ちながらも、コミカルな味付けが絶妙で、それは三船敏郎の演技センスと、その個性を引き出した黒澤明の監督としてのセンスなのでしょう。加山雄三は若侍の一人として出演。

 

 

8 激動の昭和史 沖縄決戦

沖縄にスポットを当てた大作です。軍人も地元住民も悲惨な戦争に巻き込まれ、国の為にといって若い命を次々と犠牲にさせていく惨状は観ていて辛く酷いばかり。題材が題材だけに、戦争映画の中でも殊に主観を挟むことなく、淡々と戦況を追っていますが、それだけに余計にこれらの史実に苦しくなります。加山雄三は軍医を演じています。

 

 

9 ハワイの若大将

如何にも育ちのいいお坊ちゃんたちののんきな青春映画ですが、若大将だから許せてしまうというのはあるでしょうね。こんな大学生活が楽しく、海外に行ったり、恋をしたり、車に乗ったり、ヨットに乗ったりだったら、誰でも行きたくなりますよ。お約束の青大将の撃沈もいいですね。

 

 

10 独立愚連隊西へ

岡本喜八の気概があふれた戦争映画です。全編を流れる空気感はユーモラスではありますが、その中で展開されるのは批判精神に満ちた戦争への思い。かなり毒気の強い設定、皮肉たっぷりの殺戮、軍隊特有の理不尽さ、戦争というものの不毛さが溢れています。それでも進んでいく隊員たちの笑顔が、なんともいえない思いにさせてくれます。主人公の小隊の隊長が加山雄三。

 

 

11 連合艦隊司令長官 山本五十六

12 零戦燃ゆ

13 リオの若大将

14 フレッシュマン若大将

15 青島要塞爆撃命令

16 太平洋の翼

17 日本一の若大将

18 ゴー!ゴー!若大将

19 帰ってきた若大将

20 若大将対青大将