●マリア・ベロ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

マリア・ベロ 出演映画 ベスト10

 

ベテラン女優の域にはいってきたマリア・ベロを取り上げます。

 

1 ヒストリー・オブ・バイオレンス

家族4人で平和に暮らしている男が、強盗を倒した英雄としてニュースに出てしまったことから、隠している過去が明らかになっていくのですが、一気には見せません。特に種明かしがあるわけではないのですが、最初は人違いかもしれないと思わせながら、徐々に少しずつ真実が明らかになっていく過程は緊張感たっぷり。それと同時にショックを受けた家族との平和な関係が崩れかけていくので、その張り詰めた空気がなんとも言えません。ただし、最後になって主人公の驚くべき超人的能力が明らかになると、サスペンスの結末はあっけなくついてしまい、そこにやや物足りなさは感じました。ただそのギャップがまたこの映画のポイントでもあるし、さらにはそれが結論ではなく、戻るべきところで彼を受け入れる家族が待っているかどうか、というところに、一番のテーマがあるわけなのです。妻役がマリア・ベロ。

 

 

2 コヨーテ・アグリー

田舎から上京したての主人公を中心に、クラブ・バー「コヨーテ・アグリー」で働く女性たちの恋、夢、家族、仕事、友情を描いた作品です。主演のパイパー・ペラーボにスポットがあたり、まさにこれから女優として昇っていこうかという自身と、映画の中の主人公が重なり、これが大女優への一歩かとも思えましたが、さほど伸びなかったですね。「コヨーテ・アグリー」のオーナー役がマリア・ベロです。

 コヨーテアグリー

 

3 サード・パーソン

3つの物語の進行がどこでどうつながり、或いは交差していくのか、それらを表す欠片を見逃すまいと、終始緊張感を持って観ることができました。ところどころに別のエピソードの人物と重なる部分がありながらも、それと同時に矛盾を抱え、この3つのエピソードの時制や場所さえも疑ってみたくなるのですが、監督自身が答えはないというように、明確な答えは見えてきません。またポイントとなるいくつかの出来事-例えばモニカが金を渡しに行く場面、或いはジュリアの親権が奪われるきっかけになった息子との事故-について、あくまでも主観的な会話の表現だけにとどめ、具体的な映像や説明を敢えて省いているところからも、かなり観ている側に委ねている部分が多いのは伝わります。さらにラストシーンにおいては、その謎かけをさらに増幅させたまま終わってしまうので、妙な余韻があとに残って仕方ありません。それでいて不思議な満足感もあるのもまた事実。完全にしてやられました。マリア・ベロは弁護士役。

 

 

4 ジェイン・オースティンの読書会

ジェイン・オーステインを読んでないと半減の面白さでも、雰囲気としては楽しめます。恋愛関係と夫婦関係を軸に絡まりあう人間関係が興味深く観られました。マリア・ベロはブリーダーの女性役。

 

 

5 プリズナーズ

最後までもやっとしたまま終わってしまいましたが、神父、アレックス、テイラーといった3人の容疑者、そしてホリーの関係性がどうも整理できずに終わってしまいました。子供は結局何のために、そして何をされ、どうやって過ごしていたのか。容疑者たちの異様な生態はぼんやり伝わってくるのですが、どうも核心の部分が明確にされていなかったのが、分かりづらかったです。ヒュー・ジャックマン演じる主人公の妻役がマリア・ベロ。

 

 

6 フィフス・ウェイブ

謎の地球外生物による地球侵略は、様子を見ながら時間をかけて、1波、2波とあの手この手で仕掛けてくるのですが、宇宙人侵略映画の1つの定番である乗っ取りにかかってきます。人間の顔をしているが中身は宇宙人…『ノイス』『インベイジョン』『マーズアタック』等々、もはや目新しい手ではありませんが、今作はそれを堂々と踏襲しています。しかもリーヴ・シュレイバーが登場した場面からもう怪しさプンプン。で、結局その見込みどおりということで、意外性という点では緩かったかもしれません。クロエのセリフで「なんで車が動くのか」とヒントも与えてしまっていますからね。結局のところは弟のために命を張って頑張るお姉さんということで、それが結果的にメインテーマになってしまったようです。ただ敵側のトップも死んでいないので、どこか続編に未練を残すような終わりかたではありました。女性の軍曹役でマリア・ベロは出演。

 

7 サンキュー・スモーキング

たばこの害を告発するというよりは、そこにかかわる人々の利権や葛藤、プライドを描いた作品として、終わり方はスカッとしたものになっていました。アルコール業界のPRマン役でマリア・ベロは出演。

 

 

8 ワールド・トレード・センター

ここにはテロ側の人間は描かれていませんし、政治的な場面も重視されていません。映し出されているのはニューヨークの市民、被害者と家族、そして救助のために手を貸そうとするものです。さらに中心で描かれているのは生存者であり、その家族であり、犠牲に亡くなられた人々やその家族については、最小限触れる程度に抑えられています。私が「優しい映画」だと感じた要因は、おそらくその生存者を中心に描いていることによるものでしょう。安否が不明なまま不安に駆られ苛立ちが募っていく家族、そして無事が確認されたときのパーッと陽が差したかのように喜びがこみ上げる様子、またなんとか助け出そうと懸命に救出作業に当たる人々、そしてなんとか家族のためにも仲間のためにも必死で救出を待つ主人公たち。ここに描かれていたのは皆、愛する者を心配したり、苦しんでいる人を助けようとする「善」の人たちなのです。主演のニコラス・ケイジの妻役がマリア・ベロ。

 

 

9 ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 

頭をすっからかんにして、観ている瞬間だけ楽しんで、はい、終わり!というための映画ですね。今まで以上に増して荒唐無稽さに拍車がかかり、ストーリーもどんどんどっかの方向に進んでしまい、これを馬鹿馬鹿しいだとか、無茶苦茶だとか、そんなことすら言うのはもう無駄という感じ。1作目までは、荒唐無稽さの中にも、どこか考古学的な格調のようなものが配合されていたのですが、今作はいっさいそんなものはありません。SFチックな世界をまっしぐらに突き進んでいます。そういえば「インディ・ジョーンズ」も最新作はSF映画でしたね。アクション・アドベンチャー系のシリーズものの場合、回を重ねると、どうしてもスケール感を大きくしようとするあまりに、本来そのシリーズが持つ良さ薄めてしまいがちなのですが、ハムナプトラについてもどうやらそんな雰囲気になっています。でも、まあ、一生懸命その荒唐無稽なストーリーについていくことで、適度に楽しむことはできましたので、これはこれで役目を果たしているのかもしれません。ブレンダン・フレイザー演じる主人公の妻がマリア・ベロ。

 

 

10 シークレットウィンドウ

終わってしまえばよくある二重人格オチということでやや拍子抜け。超常現象的なものを想像していたので、思ったより真っ当であったのは悪くないですが、デップを主人公に配して、やや軽めの気軽に楽しめるスリラー映画を作ったという感覚でしょう。それほど凝った映像も見られず、予算的にもあまりかかっていないように見られます。印象に残る場面もなく、すぐに忘れてしまいそうな作品ですが、つまらないというほどでもなく、まあまあ時間つぶしにはいいかなという感じですかね。マリア・ベロはジョニー・デップ演じる作家の妻を演じています。