●マイケル・ペーニャ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

マイケル・ペーニャ 出演映画 ベスト10

 

メキシコにルーツを持つ米国俳優。

パイプレイヤー的な存在として多くの作品で活躍しています。

 

1 クラッシュ

テーマはいうまでもなく人種差別。ただし人種差別や偏見は問題だ、人種への偏見はなくそうといった単純な主張を通すだけの映画ではありません。同じ1人の個人の中でも、人種の違いに対する思いは複雑な構造になっていて、それだけにこの問題の根深さが浮き彫りになってきます。普段人種差別していた者が、いざという時に人種関係なく「人間」を助ける、或いは「人間」のありがたみが分かる、逆に人種差別はいけないと理想を持って生きている者が、いざというときに差別的先入観が顔を出してしまい取り返しのつかない行動に出る、はたまた自分は黒人の中でエリートでいることに誇りを持って生きていたはずが、いつの間にか白人志向が強くなりそれ以外の人種を見下した言動に変わっていた。差別と被差別、それぞれが表裏一体なのです。色んな人種が混在している以上、永遠に続いていく問題なのか、そんなことを示しているように感じました。鍵屋の役でマイケル・ペーニャは出演。

 

 

2 ミリオンダラー・ベイビー

どちらかというと前作「ミスティック・リバー」の方が衝撃も強かったですが、それでもイーストウッドの監督としての力量は充分に発揮されているようには思います。前半のサクセスストーリーと後半における心の葛藤を主軸にした展開と、ガラリと変わる構成の中で、一環として描かれている老マネージャーと、決して若くない新人女性ボクサーの心の通い合い。あたかも運命的なものによって引き合わされているかのような相性を感じる二人と、影でささえるフリーマン演じる元ボクサー。テレビのインタビューでイーストウッド自身が話していた「葛藤」こそこ2作におけるイーストウッド映画のテーマにはなっているように思いました。今作についていえばわりと正攻法に話を持ってきていて、意外性といった部分、どう展開していくかワクワク感という点で、個人的に物足りなかったところはあります。ボクシングジムに通う男たちの一人としてマイケル・ペーニャは出演。

 

 

3 L..ギャングストーリー

ショーン・ペンはギャング映画が似合いますね、やっぱり。さてこの作品はギャング映画としてはわりと構図がシンプルで、「正義感あふれる刑事たち」対「カリスマボスに率いられた強力ギャング団」という形で終始展開していくので、この手のものとしては非常に分かりやすかったです。その分個性的で濃い面々が刑事側を演じることで、繰り広げられる男臭いドラマを堪能することはできました。内容的にはギャング映画によく出てくるプロットばかりなので、新鮮味とか衝撃性などという部分は薄いものの、正統派ギャング映画としての醍醐味は味わうことができます。深みはないけれど、あまり考えずに単純に楽しめる、そんな位置づけのギャング映画ということですね。マイケル・ペーニャは巡査役で出演。

 

 

4 バベル

何気なしに放った1発の銃弾が、4つの物語を繋いで、1つの映画にしています。銃弾を放った兄弟と父親、撃たれた旅行中の夫婦、その子供たちを預かっている乳母とその甥、事件に使われたライフルを結果的に提供した日本人と娘。それぞれの物語はそれぞれの登場人物が抱えている痛みを、実に生々しく描かれています。暴力とか性とかそういったことだけでなく、泣いたり笑ったり怒ったりする表情、叫び、スクリーンに映し出される顔のシワのひとつひとつ、髭の11本、そのひとつひとつがすべて生々しく、人間の「生」を感じさせるのです。国境警備隊隊員役でマイケル・ペーニャは登場。

 

 

5 フューリー

戦争の厳しさ非情さを伝えつつ、戦闘シーンはきちんとリアルに描き、さらには携わる兵士たちをそれぞれ一人の人間としてドラマも映し出、し戦争映画としてきちんと正攻法に作られた作品です。少数対多数であれば当然観ている側としては少数を応援したくなるのは当たり前のことで、そういう意味で5人に感情移入させる形をきちんと構築。その中でも個性をぶつからせて、十把一絡げの兵士としてでなく、ひとりひとりをきちんと、いい奴もいれば個性的な奴も悪い奴もいるという人間を描き、その上で戦闘シーンも手を抜かず本格的に映し出すことにより、よりリアルに戦争の非情さを感じさせるのです。ブラッド・ピット以下の俳優陣もそれぞれ健闘し、見応えあるものになっていました。戦車部隊の操縦手としてマイケル・ペーニャは出演。

 

 

6 リンカーン弁護士

全編の半分が法廷シーンという、なかなか本格的な法廷ものですが、法廷での戦術をスマートに見せてくれ、面白かったです。軽い方の罪を無罪にしておいて、別の重い罪を暴き出そうとする敏腕弁護士の手口は、必ずしも正義の善人ではない設定だけに、より弁護士としての意地を感じる力技と感じました。脇役に芸達者を揃え、キャストも充実。マイケル・ペーニャは終身刑で服役中の男を演じています。

 

 

7 ザ・シューター/極大射程

とにかく、殺す、殺す、殺しまくります。冷静に考えれば、これだけの殺人を犯せば、普通に外を歩けるわけはないのですが、まあ、それは映画の世界。罠にはめられたと知ったマーク・ウォールバーグ演じる射撃の名人中の名人が復讐を図るまでを、スリリングな展開で魅せてくれるサスペンス・アクションです。逃げる前半に対し追う後半と、メリハリをつけた展開で、最後まで飽きずに観られました。巨悪に立ち向かう中で「殺しまくる」ヒーローに、いつの間にか肩入れしてしまう、なかなか巧い構成。これだけ冷徹に人を殺す一方で、かつての相棒の未亡人に対して見せる人間的な側面と、その対象が主人公のキャラクターを魅力的なものにしているのかもしれません。さらにはダニー・グローヴァー演じる敵役の大佐がいかにもという典型的な嫌な奴に仕立て上げることにより、ヒーローとしての立場が完全に確立されているのです。よくよく考えれば「すべて敵を殺してしまえば復讐は完了、無念も晴らせる」という短絡的で残酷な思考はとんでもない単純なものでありますし、かつての相棒を死なせてしまったことを悔やみ続ける一方で、巨悪の命じるままに次々に攻め来る顔さえ見えない兵士たちを、なんの慈悲のかけらも持たずに殺しまくる非情さ。どうも賢い主人公には思えないのですが、この手のアクション映画で、そんなことを突っつくの野暮というものでしょう。部隊のメンバーの一人としてマイケル・ペーニャは出演。

 

 

8 運び屋

仕事第一で家族のことをないがしろに生きてきた老人が、80歳もとうに過ぎたころにようやく反省し、自分のしてきたことを後悔する、そのためのきっかけとなったのが麻薬の運び屋の仕事だということ。簡単に言えばそんな話です。だれもがこんなおじいさんが大量の麻薬を運ぶ犯罪に関わっているなんて想像もしない、その思い込みがこの作品のみそになるわけで、そのために捜査官が接触しても気づかなかったし、家族も信じてくれないということで、展開が遅れたゆえに生まれたドラマということでしようね。イーストウッドが久しぶりに自らの作品で主演を務めたということで、衝撃的な展開はあまりなく、地味な作品ではありますが、その伝えたかったことは十分に表せたように思いました。マイケル・ペーニャは捜査官の役。

 

 

9 オデッセイ

火星で一人残されて、なんとかそこで命を永らえる方法を考え出す主人公。他人の排せつ物に吐きそうになったりと、普通避けて通りそうなところまでをとりあげて、そのあたりはわりとリアルに感じたりもします。芋を育てたりと実際に火星でそんなことができるかは別としても、ある意味夢のある映像で序盤は楽しく観られました。ただ地球との交信が始まり、NASAの中で意見が反目しあったりという段階になると、やや間延びしてきたのも事実。救出方法を一生懸命セリフで説明してはいるものの、図や絵がないとなかなか把握しづらいもの。何が問題になっているのかピンとこないところがあって、そのあたりはまだ工夫の余地はありそうでした。ただリドリー・スコットが身近な加勢を舞台にしたちょっと手が届くそうなSF映画として手堅く仕上げたといったところです。主人公の親友の操縦士がマイケル・ペーニャ。

 

 

10 ホース・ソルジャー

9.11の直後の隠された偉業を、これをもっと世界にアピールしようという意図がどこか見え隠れしているところはありますが、まずは過酷な条件の中で、12人全員がミッションを果たしたうえで帰還に成功したことには拍手を送りたいと思います。タリバンを倒したいという思いだけで手を組む地元の将軍率いる戦士軍。彼らを完全に信用するには至らず、別のチームを現地に送り込み、敵対する将軍の協力を失いかけさせた司令部。困難がいろいろある中でのミッション達成は、とにもかくにもタリバンをおとなしくさせたという意味では、間違いなく貢献しているわけですから。部隊の隊員の一人としてマイケル・ペーニャは出演。

 

 

11 アントマン&ワスプ

12 ペントハウス

13 アメリカン・ハッスル

14 16歳の合衆国

15 アントマン

16 ワールド・トレード・センター

17 戦争のはじめかた

18 世界侵略:ロサンゼルス決戦

19 素晴らしきかな、人生

20 大いなる陰謀