●瀬戸康史 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

瀬戸康史 出演映画 ベスト10

 

もう30歳を超えていたのですね。

 

1 ミックス。

とにかくわかりやすくて入り込みやすい、大人も子供も楽しめる王道的な映画となっていて、好感がもてました。まったく透かしたりいなしたりということがなく、あるいは超人的な技が出るわけでもなく、すんなり違和感なく物語に入っていけます。恋に破れた女性と、妻子に見捨てられた男性。それが卓球という、スポーツの中では気軽に楽しみやすい競技を媒介にしている点で、親しみやすい作品になったと思います。わき役もなかなかの豪華で、しかもオリンピック選手までカメオ出演。もちろん難はあります。ガッキーのフォームは、決勝を戦う選手には見えませんでしたし、キャラクターもやや薄味(蒼井優の中国人を除く)。二人の恋心もどこか唐突で、途中の心の推移の描写が弱かったなど、いろいろありますが、それでもガッキーの清純なイメージも手伝って、爽やかな作品としていい時間を過ごせました。会社の卓球部のイケメンエースを瀬戸康史が演じています。

 

 

2 わたしのハワイの歩きかた

メインの二人が、よくあるいい子でもなければオーバーに演出された極端な性格でもなく、等身大に描かれていたのが良かったです。どこにでもいるようないい面もあれば悪い面も、打算もあれば情もある、普通の若い女性というところで、わりと入り込みやすかったです。特に最初は不機嫌で怒ったりつんけんしていることの多かった榮倉奈々演じる主人公が、終盤になって穏やかな笑顔が多くなり、その表情を観ているだけでも、気持ちの変動をうかがえることができました。基本ラブコメディなので、展開としては予定調和的ではありますし、今どきの女性にらしく結構行動が軽かったりと、必ずしも共感できるとはいいづらいことはありますが、所詮リゾートを舞台として娯楽映画。キャラクターもきちんと立っていて、それなりに楽しく観られたので満足です。榮倉奈々演じる主人公の恋の相手が瀬戸康史。

 

 

3 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

アイドル映画、或いは青春映画としてはツボを押さえたものになっていますので、知らず知らずに彼らの奮闘ぶりを応援したくなるような気持になって鑑賞できました。ベストセラーになってほとぼりが冷めないうちに映画にしてしまえ!というこの手の企画、なかなか時間も予算もないでしょうから、その割に手堅くまとめきったのは、さすが東宝ではあります。ただやはり雑さは否めず、特に映像面においてはそれが顕著です。決勝戦のスタンドの様子はひどかったですし、野球部のメンバーの動きも、短期間での付け焼刃という印象は拭えません。もう少し時間をとれる企画であったなら、もしかするともっといいものになっていたのかもしれないとは思いました。あと、そもそも原作は峰岸みなみをモデルに書かれたということで、なんで主役を前田敦子にしたのだという思いもないではなかったのですが、スクリーンを観て納得。やはり持っている「華」が違いました。野球部のエースが瀬戸康史。

 

4 寝ても覚めても

今観るとどうしても斜めに観てしまう東出&唐田の作品ですが、瀬戸康史は友人夫妻として出演。それはともかく、男からしてみると、この女のとった行動はなかなか理解しがたいものがあります。突然現れた昔の恋人に迷うことなくついていき、追いかける恋人を振り切り、友人たちとの交流も断つ覚悟で「戻らない」と言ったにもかかわらず、途中で気が変わり恋人のもとに戻っていく…。もしかするとこれは夢か妄想の描写ではないかと思ったほど、現実感のない元カレとのドライブシーンだったのですが、どうやらそうでもなく、とにかく元カレについていく、今カレに戻る、どちらの決断も迷いもなく即座にされたことがどうにも、共感できませんでした。こんなことで今後二人はうまくいくのだろうかと、ラストシーンにも不安で仕方ないまま終わってしまいました。

 

 

5  JUDGE ジャッジ

瀬戸康史主演の密室監禁スリラー。この手のものとしてはルールがシンプルなので、映画にするのはなかなか難しかったかもしれません。しかも7人の背景を映像で見せたりすることはせず、すべて室内の無機質な映像のみで終始する潔さ。ただそのわりに7人の頭脳戦心理戦の描き方が浅く、物足りなさは残ります。観ている者にも考える隙を与えるような、頭の体操を促すような演出があれば、私はもっと楽しめたように思うのですが、どうでしょうか。姿の見えない者の仕掛けを探るような動きが中心だったので、もう少し駆け引きを楽しみたかったです。死んでいく順番も、キャストどおりで、一ひねり欲しいかな。ただ有村架純が傲慢ピッチに変貌していく様子は、ちょっと良かったかも。

 

 

6 ナラタージュ

原作のイメージどおりの作品でした。観ていてもどかしいし、いらいらするのですが、その煮え切らない思いこそがこの作品の肝でありますから、それはちゃんと表現はできていました。特に坂口健太郎演じる小野の嫉妬が見苦しいこと。携帯を覗き見たり、手紙をこっそり読んだり、急に態度が変わったりと、観ていて不快さ100%。でもそれによって、より有村演じる主人公へ観ている側も肩入れできるようになるという仕組みでもあるわけで、そのあたりも狙いどおりだったのではないでしょうか。ただ、共感できるか、面白いかといわれると、そのあたりは原作同様に「否」であるので、男からすると、あまりシンパシーを感じにくい作品だったかもしれません。ヒロインの会社の後輩役で瀬戸康史は出演。

 

 

7 ランウェイ☆ビート

大人が観ると、最初から最後まで、とにかく恥ずかしくなるような、くすぐったくなるようにそんなストレートな青春映画です。プロットは現代風ですが、骨組みそのものは青春映画の古典といえるのではないでしょうか。しかしこの映画、まったく現実感のない筋立て。経済的観念はまったく無視されていますし(経費もないのにあんな大がかりなセットをあっという間に造ることができるか!)、社会的な手続きも無茶苦茶(廃校の件はその最たる例)。とても映画としての質は褒められたものではありません。最初からターゲットを10代の中高生だけに絞って、それ以上の大人はどうでもいいという作りなのでしょうね。ただしこの映画、不思議と好感度は高いです。古典的青春映画である分、あまり下世話な要素が入り込んでいないのがいいのでしょう。夢、恋、友情…これらが「恥ずかしくなる」要素ではあるのですが、好感度を産んでいるというのも一方ではありますね。瀬戸康史は天才的なファッションセンスを持つ主人公。

 

 

8 僕は友達が少ない

まー、それぞれが極端なキャラクターですし、登場人物の名前からして漫画の世界ですね。でもそのキャラクターがあってこそ成立する映画でもありますし、これはこれで独自の世界を表現しているのでいいのではないでしょうか。そもそもが非現実的なSF映画の一種ともいえるので、あり得ないキャラクターも、変にリアリティを入れ込むよりは徹底しているともいえますし。ただそのわりにオチがミエミエだったことがちょっと惜しいかな。あとは主演の二人(瀬戸康史、北乃きい)が高校生には見えないこと。

 

 

9 合葬

幕末時の変動に翻弄された若者たちの青春を描いた作品ですが、映像が暗くて誰が演じているのかよく分からないのがマイナス。国の体制変化の中で揺れる彼らも若者ならではの恋や友情の悩みを抱えているわけで、この時代に生きて死んだ若者群像をクローズアップした作品になっています。その若者を柳楽優弥とともに瀬戸康史が務めています。

 

 

10 貞子3D

うーむ、あまりに有名になり過ぎた貞子にこだわりすぎて、結果的に話しに広がりもなければ、新しい展開を用意しようと無理が出てしまったような印象です。前半の起承まではそれでも、多少なりとも興味をひく前振りを見せてくれてはいるものの、後半に話が転じていく部分からは、どうも収拾がつかなくなってしまったようです。石原さとみ演じる主人公の同棲中の恋人が瀬戸康史。