●武田梨奈 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

武田梨奈 出演映画 ベスト10

 

志穂美悦子以来のアクション女優として期待されましたが、

近年はすっかり落ち着いた雰囲気に。

地方発の作品にもよく出演しています。

 

1 世界でいちばん長い写真

クライマックスのシーン、パノラマ写真が13周も回りながら、全校生徒や関係者のパフォーマンスを撮影していく場面は圧巻です。その間に唐突なプロポーズがあったり、写真に写らない撮影者である主人公の姿も残そうと、鏡を取りに走る女性部長の姿といい、引っ込み思案だった主人公が大声で全校生徒に支持する姿だったり、とにかく高校生活のハイライトの一つである文化祭のそのなかでもハイライトとなる時間で一気に盛り上がる構成は見事です。そして宴の後の余韻を引っ張ったまま4年後のシーンに戻るという流れも素晴らしく、青春映画のキラキラも憂鬱もひっくるめて文化部高校生のリアルを感じることができました。引っ込み思案でやや暗い主人公の高校生男子を演じる高杉真宙、対照的に気が強くはっきりと意見を言う写真部の女性部長を演じる松本穂香、けっして恋愛関係にはない二人ですが、二人とも魅力手なキャラクターになっていて、ついつい引き込まれていきます。年上のいとこ役の武田梨奈も存在感を示し、それぞれが素晴らしい演技をしていました。そしてエンドロール中に撮影した写真がバックに流れるということで、最後の最後まで抜かりない仕掛けで、完全にこの青春映画にやられてしまいました。とても良かったです。

 

 

2 原宿デニール

オチはなくても良かったように思いますが、原宿に集まる現代の風俗感が現れた、個性的な作品になっていたと思います。スカウトされたい女、警官ながらも不倫をする一方で、地味な格好から抜け出せない女。友人と一緒に居て声をかけられずその悔しさをスカウト業に生かす男。パンストのデニールを当てて声をかける韓国人。なんとなくへんてこりんな彼らも実はまじめに悩んで生きている。そんな現代人賛歌ともとれるのではないでしょうか。武田梨奈主演、婦人警官を演じています。

 

 

3 アフロ田中

ダメダメモテナイ仲間の中でも最も遅れをとった主人公が、可愛い女性の登場にどぎまぎしながら、一方で時々抑えきれなくなる性欲を持て余し、結局は振られてしまうという、バカ男たちのアホアホ騒動記。本当にバカらしい彼らなのですが、それでも憎めない、むしろ愛情さえ感じてしまう駄目さ加減についつい笑いながらも応援してしまったり。調理アシスタント役で武田梨奈は出演。

 

 

4 海すずめ

愛媛県宇和島市が舞台、この手の地方映画への出演が多い武田梨奈。すっかりアクションから離れて、今作も地元密着の図書館に勤める人々が、地域活性の祭りのために奔走する様子が素朴に描かれています。派手ではないのは当然ですが、それでもそこで暮らす人々同士の交流が、都会にはない関係性の中で営まれていることが伝わってきます。特に地方に戻って活躍する若者にスポットを当て、地方ならではの良さをアピールすることで、都会に出て行った出身者にも地元に戻って活躍してほしいという思いもあるのでしょうか。観光アピールというよりは、ここに根差して活躍してほしいという思いの方をより強く感じる作品でした。

 

 

5 かぐらめ

 こちらも地方発の映画で山梨県が舞台。武田梨奈主演。伝統芸能を巡る人々の思いを交錯させた実直なドラマと言うのがそのままの印象です。伝統の継承は男性に限るという昔からの考え方と、そういう時代じゃなく女であっても継承していくことの方が大事と言う新しい考え。どらちが正しいというわけではないですが、そこにある伝統芸能に対する想いという思いというものは、いずれも熱いものがあるわけで、過疎化が進む地方においては、それも大きな問題になっているのだということは伝わってきました。

 

 

6 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

武田梨奈としては珍しい大作への出演が実現したのがこの2部作。リルの役で出演しています。作品自体は期待が大きかった分だけ、微妙な出来。

 

 

7  TOKYO CITY GIRLS

硬軟取り混ぜてのオムニバス映画。タイトル通りの東京で暮らす若い女性たちの悲喜交々を描いています。小島よしおがギャグをやったかと思えば、エイズという思いテーマを取り扱ったり。武田梨奈は6つ目のエピソードに出演。東京で彼氏と同棲中のピンサロ嬢を演じています。

 

 

8 三十路女はロマンチックな夢を見るか?

30歳手前の彼氏なしの主人公を武田梨奈が演じています。最後に急展開があって、想像もしていない結末となりましたが、その仕掛けがなければ、なんだかよく分からない作品になるところでした。夢を追って映画撮影を続けるうさんくさいグループと、三十路を迎え自暴自棄な主人公の女。無理やり同行する方向にもっていって、夢がどうだとか現実はどうだとか持っていくのかと思いきや、逮捕ですか。意表を突かれました。

 

 

9 祖谷物語 おくのひと

これまた地方発の作品です。舞台は徳島県の祖谷。じっくり味わうには決して悪い作品だとは思わないのですが、いまひとつ響く者がなかったです。腰を落ち着けてゆっくりと味わうべき作品なのでしょう。これ以外にも観られていないのですが『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』(和歌山)、『いざなぎ暮れた。』(島根)と出演し、なぜか地方発映画に起用されるのが目立ちます。

 

 

10 KG カラテガール

空手家でもある武田梨奈、基礎を身につけているだけあって、ヒロイン本人のアクションシーンは付け焼刃でないしっかりしたものを観ることができました。ただしそれ以外は全くいただけません。設定も展開も無茶苦茶な上に、演出もひどい!また復讐へ至る憎しみの表現も浅ければ、敵も弱すぎ!