●ジャック・ニコルソン 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ジャック・ニコルソン 出演映画 ベスト10

 

名優である意味怪優、ジャック・ニコルソンを取り上げます。

好き嫌い、好み好みじゃないで選んでいたら

名作がいくつかベスト10圏外になってしまったので、

20位までで拾っておきます。

 

1 ブロードキャスト・ニュース

プロデューサー役を快活なホリー・ハンターのキビキビした動きが非常に印象的なさわやかなドラマ。頭脳はともかく要領と運が抜群で、キャスターとしてあれよあれよという間に昇進していくトム(ウィリアム・ハート)と、実力はあるが要領の悪いニュースライター兼レポーターのアーロン(アルバート・ブルックス)との間で揺れながらも、実力を発揮していくジェーン、この三角関係が織り成す報道局での人間模様が魅力的に描かれていて好感が持てました。ジャック・ニコルソンはネットワークのアンカーマン役。

 

 

2 マーズ・アタック!

コミカルでキッチュな快作。CG全盛の本格派SFが目立つ中、ちょっと人をコバかにしたようなユーモラスな作品を作り上げたバートンの世界を満喫出来ます。どこまで本気でこれを作っているのか、とにかく娯楽と笑いに徹した異色のSF映画は、ほかの作家では到底真似の出来ないような代物。しかも豪華キャストも馬鹿馬鹿しさを楽しんでいるようで、これもまた愉快。ジャック・ニコルソンは大統領を演じています。

 マーズアタック

 

3 幸せの始まりは

確かに脚本的には粗が多く、事業に絡めた父と息子の関係の下りはかなり雑ですし、オーウェン・ウィルソン演じる恋敵の野球選手の描写も表面的ではあります。それにこの「やる気の感じられない」邦題の付け方もいただけません。まったく凡庸すぎて、タイトルを聞いても興味が持てないですよね(もっとも原題もたいしたことないですが)。しかしそれらを補うのは主役2人の演技。リース・ウィザスプーンはもともと上手い人ですし、ジャンル的にも得意分野でしょう、非常に生き生きして見えました。そして意外にもポール・ラッドが素晴らしく、もっとオーバーアクションで無理やり笑いをとろうとするのかと思いきや、真摯に恋する男を演じていたところに共感を覚えました。加えてその演技をさらに魅力的なものとして引き出したのが、カメラの使い方、カット割りです。特にアップの使い方が巧みで、例えば歯磨きのシーン、口を手で押さえられるシーン、エレベーターのシーン等々、決して美人女優ではないウィザスプーン、同じくイケメン俳優ではないラッドをどうチャーミングに見せるか、とても冴えていたように思います。ポール・ラッドの父親役がニコルソン。

 

 

4 ア・フュー・グッドメン

見応えある硬派な法廷サスペンスです。トム・クルーズ演じる将校が最後にジャック・ニコルソン演じる大佐に対し、感情的に刺激して真実を吐かせる場面はなかなか緊張感があって、映画のクライマックスとして相応しい場面。デミ・ムーアもわりと控えめな役どころに徹していて、目立たない分好感が持てました。

 

 

5 チャイナタウン

私立探偵に持ちこまれた水道局長部長の浮気調査が罠だったことから,部長の死、未亡人との恋、その父親との隠された関係、警察との確執などなど複雑に入り組んだ話が渋くまとめられています。ロマン・ポランスキーらしいどこか退廃的なムードに私立探偵役のジャック・ニコルソンがはまっていました。

チャイナタウン 

 

6 恋愛小説家

キャラクターの描き方が上手で、偏屈ながら音は優しい小説家をニコルソンがオスカーに相応しい抑え目の演技で好演。ヘレン・ハントも次第に女性らしくなっていく様が上手に描かれていて、チームワークの良さを感じました。やや長さが気になりましたが、二人が正直になれず不器用な愛情表現ですれ違いを繰り返し、観ている者をやきもきさせる展開は、自然に感情移入させてくれます。犬も含めた脇役の使い方も上手で、全体として温かい雰囲気の恋愛映画に仕上がっていました。

 恋愛小説家

 

7 ディパーテッド

大傑作「インファナル・アフェア」のリメイクということで、お手並み拝見という感じで観たのですが、まずは健闘といっていいでしょう。もちろんオリジナル作を観ていたことで、そのときに感じたワクワク・ドキドキが薄れてしまうのは仕方ないところですが、この作品から観たとしたら、かなり楽しめる内容にはなっていたと思います。想像したよりは、オリジナルの要素が盛り込まれていましたが、一番大きなオリジナルとの違いは、この作品は1作ですべてを完結させ、しかも白黒をはっきりさせてしまっているところ。特にラストの方は、曖昧なままで引っ張らずに、きちんと決着をつけています。そのためにオリジナルにはないキャラクターも入れ込んでありますし、オリジナルでは続編に委ねられていた鍵となる女性の役割も大きくなっています。また部分部分の説明も、より分かりやすくなっています。このような点で、ハリウッド製らしさというところはかなり出ていたように思いました。

 

 

8 ファイブ・イージー・ピーセス 

退廃的なムードが全編に漂う作品。そのあたりが当時のアメリカの雰囲気を映し出しているのだろう。目的もなくだらだらと無責任に生きている主人公、実家への帰途に乗せた理屈っぽいヒッピー女、家族の中の乱れた風紀、そして結末もまた無責任に目的もなく続いていく形で、結局なにひとつ解決していない。そのあたりがアメリカン・ニューシネマの代表的な作品の一つといわれる所以なのでしょう。

 

 

9 アバウト・シュミット

仕事も家族も失った男の喪失感がユーモアも交えてしっかり描いています。さすがにニコルソンだけあって、そこのあたりのニュアンスの伝え方は上手い。脇役のキャラクターも実に分かりやすく、役割がはっきりしている。友人がかつて妻と不倫にあったことが分かったり、キャンピングカーで思わず人妻に手をだしかけたり、婿の母親に誘惑されたり、物悲しさの中にもつい笑ってしまうような演出で、地味なテーマを2時間の観賞に耐えられる作品に仕上げたのはさすがでした。

 

 

10 女と男の名誉

男も女も結局は自分が一番かわいいということで、自分の身が危うくなると、愛する相手をも殺そうとするというわけ。女も男も自分勝手。で一度捨てた女のところに戻ろうとするのだから、男といったら。そんな男と女の権力と恋愛模様を皮肉たっぷりに描いています。マフィアの殺し屋役でジャック・ニコルソンは出演。

 

 

11 郵便配達は二度ベルを鳴らす 

12 最高の人生の見つけ方

13 レッズ

14 恋愛適齢期

15 イージー・ライダー

16 シャイニング

17 カッコーの巣の上で

18 愛と追憶の日々

19 愛の狩人

20 お気にめすまま