●宮川一朗太 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

宮川一朗太 出演映画 ベスト10

 

1980年代後半から1990年代初頭にかけ

青春スターの脇役的なポジションで活躍。

その後低迷期を経て、

そして2008年ごろからまた

数々の映画、ドラマに顔を出すようになっています。

 

1 ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判

見応えのある前篇に仕上がっていて、早くも後篇が観たくてワクワクさせられ、期待が大きかった後篇もそれなりによくまとめ上げたものとなっていました。意外な真相が明かされるというよりも、裁判を開廷に持って行こうとした神原の真意が最後になって明かされるという展開。さまざまにものを背負いながらもどこでそれと折り合いをつけて生きていくか、生と死、因果応報について考えさせられる一方で、人が人を裁くという意味についても考えさせられるずしりと重いボリューム感ある作品でした。生徒の一人の父親として宮川一朗太は出演。

 

2 白夜行

非常に見やすく分かりやすくまとめていたと思います。原作を読んでいないと全然理解できないということもないですし、時間的な制約を考慮すると頑張っていたのではないでしょうか。メインの3人以外は、監督にとって使い慣れた俳優さんを優先的に配役したような印象ですが、その分地に足をつけて臨めたということもありそうです。1本の映画としても面白く観られました。堀北真希も健闘していたと思います。テレビでの番宣出演などを観ている限り、素を出して無邪気にはしゃぐこともなく、お行儀よく体裁を保っているようなクールさ(そこが好きなのですが)を常に感じる女優さんですが、そのあたりの個性はこの作品では生かされていたのではないでしょうか。宮川一朗太演じる男はロリコン、殺人犯で最後に事故と散々な役どころ。

 

3 の・ようなもの のようなもの

空気感は森田芳光のコメディを引き継いでいて、どこか緩い感じのコメディがくすくすと笑えて楽しかったです。登場人物のキャラクター(松山ケンイチ演じる主人公は森田芳光の遺作のキャラクターをそのまま引き継いでいます)や名前、そしてワンシーンだけ登場する森田映画にゆかりのある俳優陣達。森田映画になじみがあるほど、面白く懐かしく観られるのではないでしょうか。弁当屋さんとして宮川一朗太は出演。

 

4 家族ゲーム

こちらも森田芳光監督作ですが、監督の代表作となっています。当時の社会、家庭を映し出した作品として評価も高い作品です。松田優作演じる個性的な家庭教師に、勉強だけでなく、男としてのあり方を教わる中学三年生を演じたのが宮川一朗太です。

 

 

5 ラストゲーム 最後の早慶戦

学徒出陣を控えた大学の野球部の若者たちに最後の試合をさせてあげようとする野球部顧問(柄本明)が奔走する様子を中心に、戦争に息子を出す両親の思いや、戦争に出向くことになる若者たちの思いを描いた作品です。生きては戻れぬかもしれない学生たちになんとか野球の試合を組ませてあげたいと思う野球部顧問の気持ち、最後に試合をすることでけじめをつけて戦地に向かいたいと願う選手たち、目をつけられている国家の手前あまり刺激するようなことはしたくない学長、慕ってくれる彼らの願いが叶うことを影ながら応援する寮の娘、そして長男を戦争で失いさらに次男までも失われようとしている両親の葛藤、そのどれもが心情的に或いは立場的に理解できるものであるだけに、観ている側も辛い部分はあります。早大野球部部長が宮川一朗太。

 

6 武士の家計簿

これも森田芳光作品。森田芳光らしいユーモアセンスがあちらこちらに散りばめられたホームドラマ風時代劇といったところでしょうか。今の時代ではほぼ壊滅寸前状態になってしまった家長としての強い責任感、子孫代々にまで財産としてお金ではない財産を残していこうという心意気、そんなものを強く感じながら、現代人もそうぃったものをまた思い出していくことも大事なのではないかと考えさせられました。ただ作品としては無難にまとめた感じで、これといった山場がないまま、長い時間の経過をわりと淡々と綴っていったような印象です。加賀藩の重臣役で宮川一朗太は出演。

 

7 スタートアップ・ガールズ

働く女性のビジネスムービーですが、あまりに対照的な二人の若い女性が、ぶつかったり、挫折したりしながら、社会人として成長していく様子を快活に描いています。それまではおっとりとした役がらの多かった上白石萌音ですが、今回は強烈にぶっとんだキャラクター。セリフも矢継ぎ早に放ちながらホワイトボードを埋めていくシーンなどは、なかなか大変であっただろうと想像できます。一方の山崎紘菜も彼女としては大きな役。まじめで堅いOLといった役どころ。当然そんな二人が最初から馬が合うはずもないのですが、それでも同じ目標に向けて進んでいるうちに、相手の優れたところ、自分の至らないところを理解し、互いを認め合える間柄へと変わっていくのです。そんな姿は、これから社会に出ようという若者たちにも、メッセージとして伝えているようなそんな映画に思えました。宮川一朗太の役どころは研究所所長。

 

8 幻肢

何かが常に重くのしかかってくるようなずしりとした作品は記憶喪失により大事なことを思い出せない苦しさからくるのだろうか。幻影と現実の間で苦しむ主人公、事故の真実が少しずつ見えてくるに従い、観ている方もなにか苦しい気持ちを共有しているような感じでした。宮川一朗太は准教授役

 

9 るろうに剣心

ストーリー展開を含めた全体の構成はテンポも悪くなく、無難に組み立てられていたと思います。飽きることなく観ることはできましたので、原作を知る・知らないに買関わらず、広い対象に向けた映画として成立していたのではないでしょうか。ただ、特に主役二人に関する演出の部分では違和感を持ったのも事実で、本格的な映画を期待すると、裏切られる感もあるかも。特に佐藤健のセリフ回しですとか、髪形・色とか、作り出された雰囲気がどこかヌボーッとしていて、なんかピンときません。しかも現代的な要素と、江戸時代の影を引きずっている部分がうまく交わらず、周りと比べても中途半端。武井咲もどこか“とろい”感じのキャラクターで終始したので、ピリッとしたところがどこかに欲しかった気はしました。桂小五郎役で宮川一朗太は登場。

 

10 武士の献立

配役をみても、セリフの言い回しや所作をみても、或いは音楽の使い方をみても、時代劇でありながらも、極めて現代的なセンスで作られた作品だったと思います。リアリティよりもまずは分かりやすさを優先して作られた映画だと言えそうです。一方で、夫を裏から支え、夫の出世の為に身を尽くし、それを見届けると同時に自分の役目は終わったと身を引く姿は、今ではほとんど絶滅しかけている日本の伝統的な妻の美学。今は亡き伝統的日本女性の在り方を、現代的な感覚で描いたところがこの作品のポイントなのだと思います。観ていて分かりやすい作品になっていたので、その意味では狙いは成功したといっていいでしょう。上戸彩演じる主人公の夫・高良健吾の上司が宮川一朗太。