●寺田農 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

寺田農 出演映画 ベスト10

 

味のある渋いパイプレイヤーとして長年活躍。

年を重ねても色気を感じる役者さんです。

 

1 台風クラブ

相米慎二監督の傑作の青春映画です。台風が近づこうとしている夜の中学校の異様な高揚感の中、中学生たちの有り余るエネルギーが爆発し、台風と共に去っていくような不思議な感覚に襲われます。いい加減な教師役で三浦友和も開眼。生徒の父親役で寺田農は出演。

 

2 駅 STATION

北海道のはずれの年末淋しさを、テレビの演歌がさらに情感を盛り立て、寒さが身に染みるように伝わってきます。特に小さい居酒屋で倍賞千恵子と高倉連が静かに語らうシーンでの八代亜紀には心にぐっとくるものがあります。寺田農は警察に所属する五輪強化選手を演じています。

 

3 あ、春

相米監督独特のユーモアとペーソスのあふれた家族映画です。死んだと聞かされていた父親が突然帰ってきて、息子に面倒を見てもらおうとする。しかし嘘か誠か別の男の子供だと元妻から衝撃の一言。しかしその瞬間に隠していた病気が元で倒れ、アッいう間に余命僅か。ジェットコースターのように一家のもとに現れて、そして去っていく父親を山崎努が味のある演技で見せてくれます。会社が倒産しそうであることを妻に言えず、妻もそれを知りながらも聞いていないふりをする。家族でありながらもどこかみんな孤独を抱えながら過ごしている姿にも、いろいろと考えさせられる部分もありました。寺田農はトラック運転手役。

 

4 宇宙の法則

あまりにもの唐突で脈絡のない結末には唖然という言葉しか見当たりませんでしたが、そこまでに至る過程については、東京で成功している仕事を捨ててまでも、父親の営んでいた家業を継ぐことを決心した主人公の思いと、周りの家族との間の思いのずれをリアルに描いた作品となっていました。家族経営の小さな昔ながらの工場を続けていくことの厳しさと、そこにしかない技術をどうにか守りたいという思い、その狭間で悩み揺れる家族というものは、当時も今もひとつの社会問題と捉えてもいいでしょう。主人公以外の家族は皆諦めている中で、跡を継ごうと決めた決心は、ある意味奇跡的でもあるのですが、こんな形で終わってしまうのは、あまりにもやるせないです。中小の工場が廃れていくということは、もう抗えないということなのか、この結末を観ると、そんな思いさえしてきますが、井筒監督の意図はいったいどこにあったのでしょうか。この話であったら、明るく前向きな結末を期待してしまうのですが、もう非現実的だと突き放された気分です。中村役で寺田農は登場。

 

5 ぐるりのこと

1組の夫婦の10年を描いた家族ドラマです。子供ができて結婚を決め、その子供を失ったことから徐々に妻の心理状態が崩れ始め、そしてまた希望が差し込むまでの夫婦の物語。その時々で木村多江演じる妻の心理状態の浮き沈みが大きいわけですが、その場面場面でまったく別人のような表情を見せる木村の様子だけで、すべてを物語っているようです。とにかく前半、中盤、終盤とまるで別人を演じているような雰囲気なのです。一方彼女を支える夫の役がリリー・フランキーというわけなのですが、これがまた対照的で、いつでもどんな場面でも飄々とした変わらないペースなのです。妻がどんな心理状態でいようと、そのまま受け入れる姿勢は終始一貫して、客観的に見ればすごく懐の深い夫といえるのでしょう。寺田農は法廷画家の役。

 

6 ハッシュ!

片岡礼子の好演が光ります。また田辺誠一もそれまでとは違う魅力を見せるなど、俳優陣の奮闘で興味ある作品になっていました。ゲイの男性カップルと一人の女性という不思議な三角関係を、当時としては新しい感覚で描いています。片岡礼子演じるヒロインの父親が寺田農。

 

7 激動の昭和史 沖縄決戦

沖縄にスポットを当てた大作です。軍人も地元住民も悲惨な戦争に巻き込まれ、国の為にといって若い命を次々と犠牲にさせていく惨状は観ていて辛く酷いばかり。題材が題材だけに、戦争映画の中でも殊に主観を挟むことなく、淡々と戦況を追っていますが、それだけに余計にこれらの史実に苦しくなります。戦艦大和の中尉役で寺田農は登場。

 

8 ミスミソウ

単なるいじめの映画かと思いきや、強烈な殺し合いに物事は発展していきます。田舎の中学校が舞台とは思えないほどの強烈な展開に、戦慄が走るといっても言い過ぎではないほど。可愛らしい女子中学生が残酷な殺し方で同級生を殺していく。雪景色の中に飛び散る赤い血。しかも味方だと思っていた男子生徒がとんでもない裏を抱えてたり、逆に最も対立している相手と思った金髪の女子生徒が、実はかつての親友だったということが判明したりと、展開の構図も激しく変化。意外な結末を迎え、とにかく驚きの連続でした。寺田農は主人公の祖父。

 

9 四月怪談

最初から結末は分かっているのですが、幻想的な世界に引きこまれていく不思議な雰囲気。中嶋朋子が非常にいい反面、柳葉敏郎の演技がぎこちなく、この作品の印象を落としている感じはありました。そのヒロインの父親役が寺田農。

 

10 トットチャンネル

主人公が新しいテレビの世界に入って、この道で生きていこうと決意していくまでのほろ苦い青春の数々を、コメディタッチで、ノスタルジックかつみずみずしく表現しています。大森一樹&斉藤由貴コンビの2作目ということで、前作よりも成長した斉藤を見られます。テレビ創世記に携わった人々の熱意が伝わって、好感の持てる作品に仕上がっていました。寺田農はタップの先生役。

 

11 日本以外全部沈没

12 セーラー服と機関銃

13 ションベンライダー

14 アンフェア the movie

15 冬の華

16 ええじゃないか

17 柴公園

18 夜叉

19 サイドカーに犬

20 肉弾