●ベテラン選手の映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ベテラン選手の映画 ベスト10

 

ベテラン選手が最後のひと花を咲かせようと頑張ったり、

あるいは力の衰えから去り時を意識したり、

はたまた若手を育てることで世代交代を進めたり、

そんな映画をセレクトしました。

 

1 レスラー

ミッキー・ロークが素晴らしいです。過去のイメージをかなぐり捨て、吹っ切れた味のある、そして体を精一杯張っての演技は、目を見張るものがありました。特にローク自身の人生と重なる部分も多く、プロレスと俳優というフィールドの違いこそあれ、かつて一世を風靡しながら、年をとりボロボロの状況。しかしかつてのファンはいつまでそれを求めており、雄姿を再びと願うわけで、そのあたり、この役に出演するロークの立場と、伝説の再戦で声援を浴びるランディの姿が、完全にダブってきますね。スーパースターであったころのかっこよさとは程遠くても、ファンが投げかけてくれる暖かい応援の声。この映画で熱演しているローク自身への声援でもあるようでした。

レスラー 

 

2 リベンジ・マッチ

ロートルというにはなかなか迫力のあるボクシングシーンでした。ともに「レイジング・ブル」「ロッキー」という名作を持ってる同士の意地が観られたのではないでしょうか。ボクシングだけでなく、家族愛やかつての恋人へとった態度への後悔といったものもドラマとして盛り込まれて、手堅い作品にまとまっていたと思います。

 

 

3 ワン・カップ・オブ・コーヒー

41歳のベテラン投手を主人公にした野球ドラマです。クビにされた主人公ですが、ルーキーの黒人選手との交流の中で、自分の夢を彼に託していく様子が、寂しさと同時に希望を感じさせます。急展開となる結末には、やや唖然としましたが…

ワンカップオブコーヒー 

 

4 負け犬の美学

ボクサーとしては冴えない45歳のロートルかもしれませんが、子供たちにとっては唯一の大好きなお父さん。とにかく子供たちがお父さんを大好きなのが伝わってきて、それだけで素敵だなと思える作品です。奥さんもたまに喧嘩はしながらも、最後の試合には声を出して応援していて、とにかく家族の仲の良さがあふれ出ている感じがいいですね。才能がないのも知っているから、ぼこぼこにされるとわかっていても、稼ぎを得るためにスター選手のスパーリングパートナーになんとか選んでもらおうと必死になる。最後の試合を終えた主人公は、今後また新しい職を探さなければならない困難が待っているはずですが、最後の娘に対する笑顔は、家族で乗り越えてゆくのだろうなと思わせるには十分でした。

 

 

5 ヒーロー・インタビュー

すでに落ちぶれて2軍暮らしが続く選手を真田広之が演じたプロ野球映画。1994年という時代にフジテレビが製作、出演者も鈴木保奈美、いしだ壱成、江口洋介、また武田真治…と、トレンディドラマの流れを汲んだ映画といってもいいでしょう。

 

 

6 ラブ・オブ・ザ・ゲーム

ケヴィン・コスナーお得意の野球者の中の一作。40歳のベテラン投手が受けたトレード宣告、それをきっかけに人生を見つめ直し、野球でももうひと花を咲かせようと奮闘。静かなかんどうを誘います。

ラブオブザゲーム 

 

7 スーパー・タッチダウン

スポーツドラマの王道を行くダメ集団の成長物語。極端な特技を持つキャラクターとロートルコーチ、さらには引退しかけたベテランの再起と、これでもかと繰り出してくる定石の数々。大きくはずすことはなく無難な、安心して観られる映画ではありました。

スーパータッチダウン 

 

8 さよならゲーム

こちらもケヴィン・コスナー。ポジションは捕手。新人投手の育成のために雇われたキャリア12年の選手を演じています。ストーリー的にはあまり盛り上がりませんが、コスナー、ティム・ロビンスとも、野球をする姿はなかなか様になっていました。

 

 

9 ミスター・ベースボール

突然日本行きを言い渡されたベテラン大リーガーの、日本での戸惑いと活躍、そして高倉健演じる監督との交流を描き、展開としては予定調和的。そして日本の描かれ方がかなりステレオタイプ。まだまだ日本人が大リーグだ活躍するなど夢のまた夢の時代、プライドの高い大リーガーを、日本人監督がうまく操縦するには?そんな映画ですね。

 

 

10 ウィンブルドン

一流であるはずのダンスト演じるテニスプレイヤーが他の男子選手と軽々しく寝てしまうと思えば、それをきっかけにいとも簡単に恋に落ちてしまう二人。さらに晩年間近のベテラン選手が、ちょっと気持ちが変わったからといってあれよあれよの快進撃。ウィンブルドンで勝つことってこんなに軽いことなのかしらと思ってしまう。映像的にはリアリティを見せられるように頑張っている印象なので残念。