●ブライス・ダラス・ハワード 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

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まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ブライス・ダラス・ハワード 出演映画 ベスト10

 

ロン・ハワード監督のお嬢様でもあります。

 

 

1 ヘルプ 心がつなぐストーリー 

人種差別という大きく重いテーマを根底に抱えながらも、勇気、ユーモア、そして人種を超えた心の交流といったものを作品全体に散りばめることで、心温まる、そして爽やかであと味の好い素敵なドラマに仕上がりました。人種差別が色濃く残る時代、その中で厳しく辛い体験を重ねながらも、希望と明るさを失わないメイドさんたち、そして新しい時代へと踏み出す一歩になる彼女たちの勇気に、自然と応援したい気持ちになってきます。そして結果的に彼女たちの背中を押すきっかけになった作家の卵のヒロインの、上流階級に染まり切っていない純粋さもまた好感が持てました。それと対照的なのがブライス・ダラス・ハワード演じる伝統的な人種札別主義者なのですが、悪役を一手に引き受けて熱演したハワードの熱演も、この作品にはなくてはならないものでした。人間やはり最後は思いやりなんですね。優しい気持ちになれる良い映画だったと思います。

 

 

2 ジュラシック・ワールド

まさにテーマパークの中に入り込んだような楽しさがあるパニックムービーです。こんな恐竜だらけのテーマパークがあったら楽しいだろうと思いつつも、こんなふうに抑えが利かなくなったら本当にどうしようもないだろうなと、何も考えないで映画の世界の中に入り込めました。ときどき登場人物たちが恐竜に殺されていく様子もあり、結構な恐ろしさも堂々と見せてくるので、小さい子供だと、かなり恐ろしいと思うかも。CGに慣れてしまった面もあり、映像に対する驚きというものはあまり感じないかもしれませんが、今作もそれなりに良くできていたのではないでしょうか。ハワードは野心家のヒロイン。

 

 

3 スパイダーマン3

敵が3人に増え、今まで以上にパワーアップした作品として楽しませてくれます。とにかく深く考えないこと。一つ一つはばかばかしいことばかりなのですが、それを言ったらこのシリーズは成り立ちません。今回は特に、ヒーローであるスパイダーマンの悩みと隠れたダークサイドの部分が露わになり、返って人間らしささえ感じ、心情的にもより後押ししたくなりました。叔父殺しへの復讐心、MJを奪った親友ハリーへの復讐心、社員の座を横取りした新人カメラマン・エディへの復讐心、そして自分を振ったMJへの復讐心…ピーターの様々な復讐心が、黒スーツを着用することで、行動として現れてきます。もはや正義の味方ではないスパイダーマンに、観ているほうもヒヤヒヤしてきます。それに対し、ピーターに向けられた復讐心=彼を父親殺しと信じるハリーの復讐心、彼に恋人を奪われた上に社員の座を不意にされたエディの復讐心、彼との対決に敗れたサンドマンの復讐心と、とにかく様々な思いが込められた復讐心が交錯した結果、最後の最大の見せ場につながって行きます。そういった意味で、前作以上にダークでドロドロした感情が渦巻くドラマになっているのです。主人公ピーターのクラスメイト役でブライス・ダラス・ハワードは出演。

 

 

4 ヴィレッジ

シャマランのそれまでの作品とくらべると、ストーリーはしっかり組み立てられていますし、幽霊→超人→宇宙人と続いた超常現象とはやや違った、演出された超常現象ということで、SF的要素のないものになっていました。ガラスに映る本人登場シーンはくすっとしてしまいますが、凝っている感じはします。ただ演技派を集めたのにも関わらず、ややその演出では力をもてあましている感じはありました。特にエイドリアン・ブロディの狂人の演技はあまりに直接的すぎるかも。ブライス・ダラス・ハワードは盲目のヒロイン。

 

 

5 5050 フィフティ・フィフティ 

病気を受け入れて闘わないといけないと平静を装う一方、死というものが具体的に見えてきた中で苦しみなやむ心、そのはざまで揺れる青年をジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演しています。しかも闘病ものにありがちな、強がるだけ、或いは落ち込むだけというのではなく、そんな中でも浮気した元恋人に対するプライドもあれば、母親の接し方への戸惑い、或いは好意を抱き始めた女性に対し思わず表情をゆるませたりと、普通の青年の姿がきちんと見て取れる演出のさりげなさにも好感が持てます。そのあたりの見せ方は他の同テーマの作品とは一線を画していたように思いました。あとはアナ・ケンドリックがいいですね。こんな純粋なセラピストだったら、アダムらなずとも惹かれてしまいますよ。恋人役がブライス・ダラス・ハワード。

 

 

6 エクリプス/トワイライト・サーガ 

これまでの流れを継続していますので、12作目の世界観を受け入れられれば、今作もすんなりと入り込めるのではないでしょうか。ただし今回はすでに特殊な種族であることが前提条件となっていますので、それに対する障害云々というよりは、三角関係の成り行きを軸になっている分、恋愛ドラマ的な要素が強くなっているでしょうか。種族同士の敵味方の構図も今作の中ではほとんど揺らぎがなく、そういう意味ではわかりやすかったですし、今までに比べると安心して観ていられました。個人的には、他の吸血鬼映画はかなり苦手なのですが、なぜかこのシリーズだけはすんなりと受け入れられるのが不思議ではあります。敵対グループの一人をハワードが演じています。

 

 

7 ゴールド-金塊の行方- 

禿げ頭に変装したマシュー・マコノヒーで、こういう姿が似合う歳になったのだということに気づかされました。映画の方は実話に基づくストーリーということで、事態は良くなったり悪くなったりの二転三転。次第に何が本当で何が嘘なのか、誰が知って誰が知らないのか、騙したのは誰で騙されたのは誰か、とにかく状況は大混乱。主人公も被害者の一人と思わせておいての最後の最後であっと言わせる粋な結末。どこまで主人公が知っていたのかは謎のままではありましたが、一獲千金を狙う男たちの執念を見た思いでした。その恋人を演じるのがブライス・ダラス・ハワード。

 

 

8 マンダレイ

ブライス・ダラス・ハワードの主演作。セットを使わず建物も境界を線で書いただけで表す手法は前作「ドッグヴィル」から引き継いだもので、その点で戸惑いはありません。特に今回は黒人差別という明確なテーマを前面に打ち出してきている点でより分かりやすくはなっています。ただしその分ドラマ的には浅くなっている印象も否定できません。それぞれが心の裏で抱えるエゴや欲、打算というものがかなりはっきりと表面に出てきている分、深みはあまりないです。最後はかなり皮肉の込められた結末で、正体見たり!というところでしょうか。それでも映画としての出来はともかく、2時間を越える長さもあまり感じず面白く見られたことも確かです。ほぼ単一民族の日本国民からみると、ピンと来ない部分はどうしてもあるでしょうが、それでも人種差別に絡む複雑な構図がストーリーの中で露わにされ、興味深い映画ではありました。

 

 

9 ヒア アフター

マット・デイモン演じる主人公の内面描写が非常に表面的で不親切。彼の抱えているトラウマのようなものがどこに起因するのか、何があって能力を使うことに対して頑なになってしまったのか、感情的に理解する材料が乏しすぎます。それでいて、請われる相手に対して仕方なく受ける時と、あくまでも拒否を通す時、その基準があいまいで、なかなか共感できないのです。同様にセシル・ドゥ・フランス演じるジャーナリストについても同様で、敢えてぼやけた感覚で表現しているのでしょうが、観ている側には非常に伝わりにくく、彼女の抱える苦悩の大きさを理解できないのです。前作『インビクタス』も作品としては凡庸ながら、テーマとしては分かりやすいものでしたが、今作については非常に分かりにくい。冒頭シーンのひきつける力、独特の空気感、音楽等、さすがと思わせる要素も多いだけに、やや期待外れといった印象でした。主人公が好意を寄せる相手がブライス・ダラス・ハワード。

 

 

10 ターミネーター4

評判良さげだったので期待はしていたのですが、残念ながらそこまでは届かなかったという感想です。冒頭の掴みはなかなか良かったです。未来の退廃した地球の風景に、少数だけ残された人類と機械たちの戦いは、これから始まるさらに大規模な戦争に、ワクワク感を大いに引き出してくれました。しかしながら、その後の展開は結局のところその繰り返しなのです。時間の経過とともに、正直なところ飽きがきてしまって、最後の方は「まだ終わらないの?」といった気持ちでした。設定が設定だけに、背景に大きな変化をつけられないのは仕方がないのかもしれませんが、戦いの構図も人間関係も単純な構図の中で話を動かしているので、映像の迫力と未来図に慣れてしまうと、集中力を持って観続けるのはちょっと難しかったです。せっかくの脇役たちの存在も、人間関係の描き方が弱いので、あまり存在感を示すことができていないですし。スケール感ある映像を脚本が生かしきれなかったというところでしょうか。コナーの妻をハワードが演じています。