●岡田将生 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

岡田将生 出演映画 ベスト10

 

若手若手と思っていましたが、

今年は30歳を迎えるのですね。

多くの作品で活躍し、

近年は空気を読めない感じのイタイ男を演じることも多くなった

岡田将生くんの特集です。

 

1 僕の初恋をキミに捧ぐ

まさかこんなにベタベタのストーリーに「やられて」しまうとは、自分でも想像していませんでした。こういった病気ものは、映画としてはあまりにもありふれているため、やはりストーリー以外の部分でいかに見せるかが大事になってくるわけで、岡田将生と合わせて、主演の二人が魅力的に撮れていたのが、まず作品自体をも魅力的にする大きな要因だったと思います。細かい部分を除けば、素敵なせりふもたくさんありましたし、十代の純粋な気持ちが描かれた素敵な作品になっていました。

 

 

2 アントキノイノチ

決して派手な作品ではないけれど、生きること、命のあることについて深く考えさせてくれる素敵な作品。主演の二人、特に岡田将生の相手役、榮倉奈々が、心に傷を負った繊細な役を好演し、同じような経験をしていない者でも、その痛みがきちんと伝わってくるような演技でした。設定の割にドラマティックな展開があるわけではなく、映画自体は淡々と進みますが、その静けさゆえに、心を揺さぶるということもあるのでしょう。

 アントキノイノチ

 

3 天然コケッコー

のんびりした幸福感に包まれるような穏やかな映画で、ひとときの間、アスファルトの中に囲まれた日常を忘れさせてくれました。小学生から中学生まで合わせて7人しかいないという田舎の学校を舞台にした微笑ましい初恋を描き、どこか懐かしさも感じさせてくれます。今では見かけない、自分の子供の頃に見て過ごした風景と重なり、遠い昔にタイムスリップしたような気分にさえなるのです。そんな田舎で育った中学生の少女と、東京から母親の都合で転向してきた「イケメン同級生」(岡田将生)が、互いに思いを寄せ合い惹かれていく様子が、また可愛らしく微笑ましいのです。まさに風景にぴったりはまって、観ているだけで幸せな気分にさえなってくるから不思議です。

 天然コケッコー

 

4 悪人

タイトルが観る側の視点を方向付けているようで、タイトルが非常に大きな意味を持つ作品ですね。別のタイトルであったら、また視点も変わっていたかもしれません。どの人物に一番共感できて、どの人物に最も反感を買うか、人によって多少異なるのかもしれませんが、法的に裁かれる罪の重さやマスコミやその他によって受ける社会的な制裁の大きさと、実際に観ていて感じる「悪」の程度の乖離もまたこの作品のひとつのテーマでしょう。それぞれが抱える背景に起因する孤独感やねじれた心理、そんなものが複雑に絡み合って織り成すドラマには深みを感じます。それでいて明確な答えを提示せず観ている側に委ねるスタンス、このあたりに李相日の引き出しの広さを実感しました。岡田将生はドライブの途中で女性を車から降ろしてしまうようなひどい男を演じています。

 

 

5 伊藤くん A to E

岡田将生の周りが見えない、空気が読めない、自分流のほんとに嫌な男感が圧倒的に印象に残ります。そして一方で木村文乃演じる主人公の、話を聞いている無様な女たちをのぞき見するような形で笑うことで、自分の無様さから目を反らしていた感もまたリアルな女心といった感じで、面白く観ることができました。最後にもう一歩キレのある結末で伊藤をギャフンと言わせることができると完璧でした。それにしても『天然コケッコー』で純な二人を演じていた岡田将生と夏帆がこういう形で共演するというのも感慨深いものがあります。

 

 

6 ハルフウェイ

製作にからむ岩井俊二色が強く出ているが、ぼかしたような映像が、みずみずしい。好きで好きでしょうがないという気持ちがあふれるように出てきて、ほほえましくもせつなくも、うらやましいような気持ちになります。前半、自分のことしか考えない女の子に少々反感をもちながらというところもありましたが、この結論なら納得です。当時の北乃きいと岡田将生でこそ成立する映画だと感じました。

 

 

7 重力ピエロ

正義について、家族について、少年犯罪について、そんな複数のテーマを上手に入れ込んだ脚本は練られた物になっていましたし、回想部分を巧みに散りばめた構成もきちんと整理されていました。俳優陣の演技も皆良かったですし、それを引き出した演出も冴えていたと思います。ちょっと綺麗にまとめ過ぎた分、さらりと流れてしまった感はあるのですが、その中でもいろんなことを考えさせる時間はありましたので、役割もしっかり果たしたといっていいでしょう。加瀬亮が兄、岡田将生が弟を演じ、作品を引っ張っています。

重力ピエロ 

 

8 告白

ポップではない暗い作品であっても、中島監督の劇画チックな演出は健在です。もともと評価の高い原作だけに、ストーリーはお墨付き。あとは演出と演技ということになるだけに、癖の強い中島監督がどう処理するかというところが大きな興味でしたが、ぐいぐいひっぱっていく前半から中盤までの流れは見事で、完全にオリジナリティあふれる世界を構築していましたね。空気を読めない教師を演じた岡田君も、それまでに観たことないハイテンションぶりも見もの。

 

 

9 四十九日のレシピ

亡くなった乙美さんは素敵な生き方をしてきたのだということがしみじみと伝わってくるような心温まる映画でした。お腹をいためた子供を産むことがなくても、世の中に名前を残すような功績を残したわけでもなくても、彼女が周りの人々に残し伝えてきた思いの数々だけで、十分に生きた証を刻むことができたということです。回想シーンでの家族との出会いを除くと、彼女が何をしてきたかと言うことは映像でまったく見せていないにも関わらず、生前の彼女が周りの人々に対してしてきたことが目に見えるように感じられ、そのあたりの見せ方というのは巧みだったと思います。夫婦関係にしても、義母さんとの関係にしても、血の繋がり以上に、時間をかけて築いてきた人と人との繋がりの強さを感じさせる作品でした。岡田君は自動車工場で働く日経ブラジル人の青年役。

 

 

10 雷桜

綺麗に映し出された森の中の映像、今では珍しくなくなりましたが時代劇にかぶせた現代音楽、そんなところからすると、時代劇というよりもラブ・ストーリーという部分を前面に打ち出したかったのだろうという意図は十分に伝わりました。出会いの場面のお互いが強く惹かれあう描写がやや弱く感じられましたが、その後は無難に二人のせつない結ばれぬ運命をメロドラマティックにまとめていたと思います。

 

 

11 謝罪の神様

12 ブラブラバンバン

13 潔く柔く

14 ホノカア ボーイ

15 宇宙兄弟

16 劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL

17 何者

18 ストレイヤーズ・クロニカル

19 想いのこし

20 映画 ひみつのアッコちゃん